こんにちは、ham(@ham50865160)です。
デニムパンツはメンズファッションの根幹を成す超定番アイテム。
あらゆるスタイルやコーディネートにマッチすると言っても過言ではなく、デニムを1本も持っていないという男性の方が少ないんじゃないでしょうか?(最近は若者のデニム離れが話題になっていますけど…)
そして実は日本って、世界でも有数のデニムブランドを多く有する『デニム大国』なんですよ。
特に岡山県の児島なんかはデニムの産地として世界的にも有名ですよね。
こんな素敵な国に生まれたからには、日本産のデニムを履かないわけにはいかない…
そこで今回は、日本が誇るおすすめのデニムブランドを5つご紹介しようと思います。
日本が誇る珠玉のデニムブランド5選【デニム買うならここでしょ】
KURO(クロ)
KURO(クロ)は、2010年にデザイナーの八橋佑輔さんが立ち上げた日本の老舗デニムブランド。
ブランド名のKUROは色の黒(ブラック)のことであり、これは日本人の髪や瞳の色である『黒』を表しています。
本物を着る。文化を着る。
をコンセプトに、日本人ならではの繊細な感性や感覚を落とし込んだモダンなデザイン、日本の職人が丹生込めて作り上げるデニムは日本だけでなく世界でも評価されているという、すーごいブランド。(語彙よ…笑)
デザイナーの八橋さんは、日本中の工場や職人さんのもとへ足を運ぶことで、新たな生地や製法の開発・発見に尽力しており、まさに『文化を着る』にふさわしいデニムを作り続けているんですが、特に私がビビッときたのは、
1からではなく、0から作る
という言葉。
モノ作りに対して妥協のない、日本人のクラフトマンシップを表すような言葉ですよね。
KUROのデニムは、今のトレンドとは少し違うんですが、とてもスタイリッシュで都会的なデザインがメイン。
スキニーとまではいきませんが細身のテーパードやストレートシルエットが多く、今現在のとにかくワイドに!とにかくでっかく!というトレンドが苦手っていう人や、落ち着いた大人の男性にも履きやすいデニムですね。
ちなみにKUROの各モデルには
- Graphite:スリムストレート
- Giocatore:テーパード
- Futura:ストレート
- Anders:ワイドテーパード
- Helvetica:ストレッチスリム
といった、厨二心をくすぐるような非常にカッコいい名前も付いています。(読み方が気になる人は各自調べて下さい笑)
私自身、KUROのデニムはDiamanteというスリムテーパードのモデルを持っていたことがあるのですが、デニム生地は非常に柔らかくて上質でしたし、何より私の短い脚を長くそれもキレイに見せてくれるシルエットでした。
ビッグシルエットの大ブームも落ち着きつつあり、これから確実にシルエットのトレンドは細くなる方向に向かっていきます。
そんな中で日本製のキレイなシルエットのデニムを履きたいとなったら、まずKUROを探してみると良いでしょう。
HATSKI(ハツキ)
HATSKI(ハツキ)は、2016年にスタートした日本のユニセックスデニムブランド。
ブランド名の由来は「8月」で、これはデニムのインディゴブルーと8月の海や空を重ね合わせているそう。(う、美しい…)
そんなHATSKIのコンセプトは、
温度のある服
職人の手により誰でも着やすい普通の服を作ることによって、着た人が嬉しくなるような服、ずっと大切にしたくなるような服が生まれる。
その服こそが温度のある服であり、そんな服こそが価値のあるものだと。
そのコンセプト通りHATSKIには誰でも履きやすいモデルが多いのですが、中でもテーパードデニムにはかなりのこだわりがあるブランドでして、というか展開しているほとんどのモデルがテーパードシルエットです。
HATSKIではテーパードデニムだけでも
- ワイドテーパード
- ルーズテーパード
- レギュラーテーパード
という3つのモデルが存在しており、まさに「HATSKIといえばテーパードデニム」という印象ですね。
個人的にはルーズテーパードがおすすめ。
ゆったりとした腿周りから裾にかけて急激にテーパードしていくシルエットは独特で、最もHATSKIらしさを感じられるモデルだと思います。
ボンッ!キュッ!じゃないですが、メリハリがあって丸みを帯びた、少し女性的なシルエットなんですよね。
そういうシルエットですから、HATSKIは女性からの人気も高いブランドです。
またそんなかわいらしいシルエットなんですが、デニム生地は15.6ozの本格派。
一般的なデニムは13oz、肉厚なものでも14oz程度ということを考えると、いかにHATSKIのデニムが肉厚かが分かりますね。
そんな極厚のデニム生地なんですが、高密度に織られているため柔らかさもあり、快適な履き心地を実現しているってのがすごいところです。
ちなみにもっと生地の薄いデニムがいいよって人には、同じシルエットで緯糸に和紙を使った軽い生地感のモデルもあって、こういうバリエーションの豊かさはデニムブランドならではの魅力ですよね。
HATSKIの魅力はそれだけではなくて、これだけのクオリティやバリエーションにも関わらず、ほとんどのモデルで価格が20,000円を切っているっていうコスパ抜群なブランドでもあるんです。
ちょっと余談になりますし、あくまで私のイメージなんですが
- 丁寧な服作りをしている日本のユニセックスブランド
- ワイドテーパードシルエットのデニム
- 高品質低価格
っていう部分で、HATSKIは私の大好きなYAECA(ヤエカ)とも共通点が多いブランドだと思っています。
それくらいHATSKIは魅力的なブランドですし、デニムに特化してかつ知名度は少し低いっていう点では、より服好きの琴線に触れやすいブランドと言えるかも知れませんね。
orSlow(オアスロウ)
orSlow(オアスロウ)は、2005年に仲津一郎さんという方が立ち上げたブランド。
創設者である仲津さんは、少年時代からアメリカ産のヴィンテージデニムに憧れ、大人になってアメリカを渡り歩いた後に「自分でもあのヴィンテージデニムを作りたい」との思いを持ってorSlowを立ち上げています。
そういうブランド誕生の経緯もあって、orSlowのデニムは無骨で粗野という、良い意味でのアメリカっぽさがありますね。
またブランドコンセプトは
originalityのある服を吟味しもの創りする。
めまぐるしい速さで流れていくファッションの世界で、ゆっくりと(slow)進みながら自分らしさを見つめ直していく。
ということであり、orSlow(オアスロウ)というブランド名はこの「orginality(オリジナリティ)と「slow(スロウ)」を合わせた造語になっています。
そんなorSlowを代表するモデルといえば、105と107。
105はLevi’s(リーバイス)の伝説的モデルであり、全てのデニムの元祖とも言われている501をモチーフにした5ポケットのストレートシルエット。
なんと501をバラバラに分解して、そのディティールを分析・研究することで完成させたという、仲津さんのこだわりと思い入れの詰まった1本です。
なおデニムの元祖とも言えるリーバイスの501の歴史や詳細については、こちらのファッションブロガーさんの記事に分かりやすくまとまっているので興味のある方は読んでみてください。(その後はちゃんと私のブログに帰ってきてくださいね笑)
そして107は、1960年代アメリカは東海岸のアイビーリーグをイメージして作られたという、より都会的な細身のテーパードシルエットです。
より足をキレイに見せたいという方にはこちらがおすすめですね。
ちなみに私自身も105を履いていたことがあります。
今のトレンドで言うとそこまで太くはなく、本当にスタンダードなシルエット。
1番の魅力は履き込んでいった時の経年変化でして、履き込む程に生地が毛羽立っていき、フワッと柔らかい生地感に変化してきます。
元がワンウォッシュ(糊が落としてある)で、バキバキにシワを刻むというよりは全体的にキレイなブルーに色褪せていくのは本当に美しい。
ステッチやリベットなど細かい部分もヴィンテージデニムを忠実に再現していますし、色落ちを含めて純粋に『デニムという服』を楽しむにはうってつけの1本ですね。
価格は105、107ともに21,780円(税込)と決して安くはないですが、クオリティの高い王道のデニムを探している方は是非候補に入れて欲しいブランドです。
補足になりますが、orSlowはデニムパンツ以外にもワークやミリタリーアイテムで名作が多いことでも有名。
CIOTA(シオタ)
CIOTA(シオタ)に関しては、デニムブランドって感じではないのですが、それでも本当に良いデニムを作っているのでご紹介させていただきます。
それに一応CIOTAはデニムの聖地、岡山県発祥のブランドですしね。
CIOTAは生地商社であり縫製工場でもある株式会社シオタが、2019年秋冬物から立ち上げたファクトリーブランド。
ファクトリーブランドとしての強みを存分に活かし、一切の妥協のない服作りを徹底して行っていることで、今服好きたちの間では大人気のブランドですね。
そんなCIOTAのアイテムには、全てスビンコットンと呼ばれる最高級のコットンが使われているのですが、これが本当に素晴らしい生地に仕上がるわけです。
CIOTAのデニムにももちろんスビンコットンが(緯糸のみ)使われていますが、本来ワークウェアであるはずのデニムがここまでなめらかな生地感になるのかと、びっくりするほどスムースな触り心地。
他にも今ではほとんど見なくなった本藍染めのデニム生地だったりと、デニム1本にそこまでするか?っていうくらいに、隅々までこだわり抜かれたデニムになっています。
昨今のCIOTA人気に火を付けたのもこのデニムと言って差し支えないくらい、今やブランドを代表する定番人気アイテムとなっていて、様々なシルエットのモデルがリリースされているのですが、その中でもおすすめはストレート。
リーバイス501のような定番ストレートって感じではなく、腰元がキュッと締まり腿周りはボリューミー、裾にかけて緩やかなテーパードのかかった独特の丸みのあるシルエットです。
ワンウォッシュ(濃い目のネイビー)で29,700円(税込)、私の購入したユーズド加工の方で39,600円(税込)とデニムとしてはかなり高額ではあるんですが、確実に一見の価値がある1本です。
とは言えあまりに人気が出過ぎて飛ぶように売れてしまうため、実際に試着してサイズを選んで、みたいな買い方がとても難しいのは玉に瑕(きず)ですね。
WESTOVERALLS(ウエストオーバーオールズ)
WESTOVERALLS(ウエストオーバーオールズ)は、2017年に誕生した比較的新しいデニムブランドです。
デザイナーは大貫達正さんという方で、大貫さんはLIVING CONCEPT(リビングコンセプト)のデザイナーを務めていたことでも有名な人物ですね。
ちなみにLIVING CONCEPTは有名セレクトショップ1LDK(ワンエルディーケー)のオリジナルブランドでして、下の記事でも触れていますが、いわゆる大手のセレオリとは一線を画すようなハイクオリティな服を作っている、こちらはこちらでとても良いブランドですよ。
WESTOVERALLSのデニムは、
- ウエスト部分のバンド状パーツがない
- ウエスト裏にゴムバンド(タックインしたインナーがズレないためのもの)が付いている
- 縫い目の補強がリベットではなくカンヌキ(バータック)縫製になっている
など、これまでご紹介してきたブランドには見られないような斬新なギミックが多く散りばめられているのが特徴。
デニムブランドって、Levi’sなどのヴィンテージデニムをリスペクトしてそれを再現するようなブランドが多い中で、WESTOVERALLSみたいに様々ギミックを施すブランドは結構珍しい気もしますね。
なおWESTOVERALLSのデニムにウエスト部分のパーツがないのは、「デニムパンツの起源がオーバーオールをウエストから上(胸当て部分)を取ったものである」ということから来ています。
デニム生地には13.5ozながらとてもソフトな生地感のものが使われており、キレイなフレンチブルーの色味と相まって、非常に柔らかくて優しい雰囲気に。
ユニセックスブランドとして始まったWESTOVERALLSですが、その柔らかな雰囲気から最初はレディースの方から人気が出たというのも頷けます。
最近ではリジッドに近いようなインディゴカラーのものもあるようですが、やっぱりWESTOVERALLSというとウォッシュのかかったキレイなブルーのイメージがありますね。
また腿から膝にかけてのパターンを変えることでO脚を補正し、日本人の足をキレイに見せるようなシルエットになっているってところも、日本人が作るデニムならではの嬉しいポイントです。
価格は1番人気の801Sというストレートのモデルで20,900円(税込)と、今回ご紹介するブランドでもスタンダードな価格設定ですね。
【日本が誇る珠玉のデニムブランド5選】まとめ
今回改めて調べてみてわかったことですが、日本って本当に素晴らしいデニムブランドが多いんですね。
枠の問題で今回はご紹介できなかったブランドも、実に良いブランドばかりでしたから。
やっぱり男の本能なのか、良いデニムを履いていると無条件にテンションが上がります。
何よりデニムって本当にトップスを選ばずに、何と合わせてもカッコいいんですよねー。
皆さんもせっかく日本に住んでいるなら、是非日本のブランドの上質なデニムに足を通してみてはいかがでしょうか?
ではまた!!
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