こんにちは、ham(ham50865160)です。

割と定番アイテムなので持ってる人も多いと思いますし、爽やかな雰囲気なので、特に春夏はやっぱりボーダーは着たくなりますよね。
でもボーダーカットソーって、実は結構難しいアイテムなんです。
しかもコーデへの合わせ方よりも、どんなボーダーカットソーを選ぶのかってのが難しい。
どんなボーダーカットソーを選ぶのかによって、着こなしの難易度は全く別物になってしまうんですよ。
そこで今回は、ボーダーカットソー大好きで昔から着まくっている私が、
- ボーダーカットソーを選ぶ・合わせる時に気を付けるべきこと
- おすすめのボーダーカットソーブランド
をご紹介しようと思います。


ボーダーカットソーの選び方・合わせ方
ボーダー柄の起源はフランスの船乗り
ボーダーカットソーの起源はバスクシャツと言われています。



バスクシャツとは、フランスとスペインの国境付近のバスク地方を発祥とするトップスのこと。
16世記頃にバスク地方の船乗りたちが着ていたものであり、その特徴は
- ガッシリとした厚手のコットン生地
- ボードネック
- ボーダー柄
- 7分袖
など。
そしてこれらのディティールには、
- 厚手のコットン生地:耐久性と海風対策
- ボードネック:海に落ちて濡れてもすぐ脱げるように
- ボーダー柄:海に落ちても目立ちやすいため
- 7分袖:漁の器具に引っかからないため
のように1つ1つに意味のあるものとなっています。
そしてバスクシャツのディティールの1つがボーダー柄ということ。(ちなみにバスクシャツは必ずしもボーダー柄というわけでなく、無地のバスクシャツも全然あります)
その後バスクシャツはフランス海軍の制服として採用され、フレンチワークとしての地位も確立していきます。
さらに時は進み、20世紀になるとファッションシーンにも登場するようになり、今では男女問わずカジュアルアイテムの定番人気となっていますね。
ちなみに一時期はボーダー柄というと『悪魔の模様』として忌み嫌われ、囚人や道化師、死刑執行人の着るもの、とされていたこともあるそう。
ちなみにちなみに、横縞のことを「ボーダー(border)」って言うのは和製英語であり、英語ではボーダー柄のことは「horizontal stripes(水平の縞)」もしくはシンプルに「stripes(縞)」と言うようです。



初心者にはピッチ(幅)の細い方がおすすめ
さて、ボーダーカットソーを選ぶ際によく言われるのが、ボーダーのピッチ(幅)は細い方が使いやすいということ。
これはピッチが細い方が大人っぽく着られるからですね。
実際に見比べてみると一目瞭然ですが、太いボーダーというのは子供っぽく見えてしまいます。
メンズファッションでは子供っぽくなるアイテムって総じて難しいアイテムとして捉えられていますが、ボーダーカットソーもしっかりその難しいアイテムの仲間入りをしてます。
その他にはパーカーやチェックシャツ、ショートパンツなんかがありますね。


ということで特におしゃれ初心者(少なくとも自分でそう自覚のある人)は、細めのボーダーを選ぶのがベターですね。
まあ確かに子供っぽいアイテムを大人っぽく着こなすってのは、かなりおしゃれポイントが高いことなんですが、初心者であれば無理をする必要はないかと。
太ピッチボーダーは生地やシルエットの上質さで裏付けを



というちょっとひねくれたあなたにのように、少し太めのボーダーも着たいという場合は、生地やシルエット(パターン)で上質さ=大人っぽさをプラスしてあげましょう。
後ほど紹介するGraphpaper(グラフペーパー)のボーダーカットソーは、かなりピッチが太いボーダーですが、生地感と絶妙なリラックスシルエットでそれほど子供っぽくはなりません。


Graphpaperのボーダーカットソーは、上質な生地感とデザインのバランスで子供っぽさが出にくい。
カラーボーダーはかなり難しい…
太めのボーダーであれば上で言ったように、生地感やシルエット(パターン)で子供っぽさを緩和することが可能ですが、カラーボーダーとなるとかなり難しい…
何色も使っているようなボーダーを大人っぽく着こなすなんて、おしゃれ初心者にはほぼ無理ゲーです。笑
JW Anderson(JWアンダーソン)などのハイブランドではこういったアイテムがたまに出てますけど、正直私のような凡人では着こなせる気がしないですね。
余程センスに自信がない限りは、
- ネイビー
- ブルー
- ブラック
- (女性であれば)レッド
の中から、単色で使われているもの選ぶべきでしょう。
マリンテイスト、フレンチワークとは相性抜群
繰り返しになりますが、バスクシャツ、つまりボーダーカットソーは船乗りたちの服が起源です。
したがって必然的に、ボーダーカットソーはマリンテイストやフレンチワーク、フレンチアーミーのアイテムと非常に相性が良いんですね。
まあそんな歴史なんて知らなくても、もはや皆さんも無意識に感じているでしょうけど。(それくらいにボーダー柄は日常に浸透していますから)
マリンテイストやフレンチワーク、フレンチアーミーのアイテムっていうと、
- デッキシューズ
- セーラーセーター
- フレンチワークジャケット
- M47(フランス軍のパンツ)
などがあるかな。
その他にもトリコロール(赤青白のカラーリング)のアイテムなんかも、フランスを連想するのでボーダーカットソーと相性が良いです。



ボーダーカットソー(バスクシャツ)と言えば!王道の3大ブランド
さて、ボーダーカットソーをどのように着れば良いか大体分かったところで、ここからはおすすめのブランドをご紹介。
まずはボーダーカットソー(バスクシャツ)の代名詞的な3大ボーダーブランド、言うなれば御三家をご紹介します。
SAINT JAMES(セントジェームス)
SAINT JAMES(セントジェームス)は、1889年にフランスのノルマンディー地域で生まれた非常に由緒あるブランド。
3大ブランドの中でも最も古く、日本でも最もポピュラーなのがSAINT JAMESじゃないかな?
SAINT JAMESの定番と言えば、ウェッソン(Ouessant)という名前のバスクシャツ。
ウェッソンは、原点であるバスクシャツの特徴をしっかりと踏襲したクラシックなデザインで、まさに『ザ・バスクシャツ』といった感じ。
王道中の王道といった感じで、バスクシャツを買うのであればまず最初に考慮すべき1着でしょう。
私も最初に買ったバスクシャツは、SAINT JAMESのウェッソンでしたね。
このウェッソンを選ぶ際に1つ注意が必要なのが、洗濯でガッツリ縮むこと。



それだけ身体に馴染んでくるとも言えますが、洗濯で劇的にサイズ感が変化するのはウェッソンの特徴ですね。
この縮みを考慮した上でのサイズ選びが必要となるので、必ず試着してから購入することをおすすめします。
SAINT JAMESは都内にも
- 代官山
- 白金(アウトレットも入れると2店舗)
に直営店があり、その他のセレクトショップでも幅広く取り扱いがあるので、比較的手にとって見やすいブランド。
さらに楽天市場などの大手ECサイトでも取り扱われており、実店舗で試着してからECサイトで買うってのが1版安く買える賢い買い方かな。
ORCIVAL(オーシバル)
ORCIVAL(オーシバル)というブランド名は、フランス・オーヴェルニュ地方のORCIVALという小さな村に由来しています。
ORCIVALはとても生地にこだわっており、代表作であるRACHEL(ラッセル)の生地は、フランス国内に数台しかないと言われている貴重なラッセル編機という機械で作られています。
そのクオリティの高さもあって、1950〜60年代にかけてはフランス軍の制服として採用されたそうですね。
ちなみにラッセルに採用されているような、
- 肩から首にかけて
- 裾
- 袖
が無地になっているボーダー柄のことをパネルボーダーと言います。



ORCIVALには直営店はありませんが、大手セレクトショップであるBshopがかなり大規模に取り扱っていますし、BEAMSやUNITED ARROWSでも取り扱いがあります。
中でもBshopは、本当にフルラインナップなんじゃないかってくらいに、バスクシャツ以外もコートやらバッグやらとにかくたくさん取り扱っているので、ORCIVALのアイテムが見たい時はBshopがベストですね。
LE MINOR(ルミノア)
LE MINOR(ルミノア)は3大ブランドの中では、おそらく最も日本での知名度が低いブランドでしょう。
それでも誕生は1936年とかなり古く、フランスのブルターニュ地方で誕生しています。
LE MINORは現在もなお、生地の生産から縫製までの全工程をフランス国内で行うことにこだわっており、そのクオリティを下げないために事業拡大をしていないとも言われています。
つまり日本(フランス国外)で知名度が低いのも、ある意味では意図してのこと。



LE MINORのバスクシャツは、もちろん作りはしっかりとしていながら、カラー展開が豊富。
無地も含めるとなんと400色以上もあるらしいです。
こんな感じのレッドボーダーなんかも、フランスのおしゃれさんっぽくてかわいいですよね。(メンズには難しいか…)
LE MINORはブランドの知名度的にも知る人ぞ知るって感じだし、他人と被りたくない人にとっては1番おすすめかも。
LE MINORは楽天市場では普通取り扱ってますし、アーバンリサーチでも取り扱いがありますね。



一癖ある?ドメブラのボーダーTシャツ
さて、王道のフレンチブランドではなく、ドメブラの中にもボーダーカットソーが人気なブランドがいくつかあります。
それぞれのブランドがそれぞれの解釈で作っているので、王道とは違ってやや難易度、価格ともに上がるのですが、ドメブラにはドメブラの面白さがありますよ。
Graphpaper(グラフペーパー)


Graphpaperのボーダーカットソー
当ブログではおなじみのGraphpaper(グラフペーパー)も、ボーダーカットソーが人気の定番アイテムとなっています。
太めのボーダー、そしてブラックということでなかなかにインパクトの強いカットソーですね。
パッと見は囚人服のようにも見えるかも。笑
でも着てみると意外な程にスッと馴染んでくれるんですよね。
上質なコットンを使った天竺編みのカットソー生地なので、ガサつく感じも全くなくとても柔らかい生地感となっています。
袖口がリブになっていて、着た時に生地の溜まりができるのもポイント。
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Outil(ウティ)
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Outil(ウティ)はフレンチワークをテーマとした日本のブランド。
おそらくOutilを「ウティ」と初見で読める日本人はなかなかいないでしょう。



ちなみにOutilとはフランス語で『道具・ツール』といった意味。
Outilのビッグバスクシャツは、主にレディースでしたが2019年の夏にめちゃくちゃ流行りましたよね。(特にインスタでは大量発生していた気がします)
- かなりゆったりとしたサイズ感(これが本当に大きい)
- すっきりとしたパネルボーダー
- パキッとした明るいブルー
と非常にアイコニック、いわゆるインスタ映えしやすい服ですね。
やっぱり今の時代はこういうアイテムが売れるんだなあと。
ただメンズはレディースほど爆発的な人気ではなかったと思うので、ミーハー感は薄れるかも知れません。
ブランド自体の知名度も、COMOLIやGraphpaperに比べると低いですしね。
なおOutilはユニセックスブランドなので、
- サイズ0:レディースサイズ
- 1:メンズのS
- 2:メンズのM〜L
- 3:メンズのL〜XL
くらいのサイズ感になっています。
COMOLI(コモリ)


COMOLIのボーダーボートネック(20SS)
みんな大好きCOMOLI(コモリ)からもボーダーカットソーは出ています。
ボーダーボードネックという名前のバスクシャツで、こちらは私が購入した20ssのもの。
これがまた本当にCOMOLIっぽい。
COMOLIの服全般に言えるとこですが、かなりゆったりめのサイズ感なのにどことなく品があり、着ていてとにかく楽。
カラーリングはエクリュという淡いイエローに、これまた淡いブルーのボーダー。
嫌味のないとにかく優しい色で、個人的にはドンピシャでツボなんですよね。
ただ最近のCOMOLI人気は本当に異常で、このバスクシャツも発売から1週間もするとほとんどどこにもないような状態に。
しかも本当に欲しい人が買うならいいのですが、明らかに転売ヤーも買っているんですよね。(メルカリでは定価の1.5〜2倍くらいで売られています)
COMOLIは着て初めてじわっと良さが分かる服が多いので、転売目的ではなから着る気のない人たちの手に渡ってしまうというのは本当にやるせない…
少し話が逸れましたが、COMOLIのバスクシャツは春夏の定番アイテムとして今後もリリースされ続けるでしょうから、欲しいと思ったらかなり早めに動く必要がありますね。


【ボーダーカットソーの着方・選び方、おすすめのボーダーカットソー】まとめ
ボーダーカットソーは定番中の定番ながらも、手軽に春夏感を出せるとても便利なアイテムです。
しかし同時に、多種多様過ぎて選ぶが難しいアイテムでもあります。
基本に忠実に王道のブランドから選ぶもよし、冒険して少しエッジを効かせたブランドから選ぶもよし。
長い長い冬を越えて、春は新しい服を着るのがとにかく楽しい季節でもあります。
お気に入りのボーダーカットソーで、気分上げていきましょう!
ではまた!!




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