- ほどほどの価格で上質な革靴を探している
- 海外ブランドの革靴は足に合わないんだよな
- 靴擦れって本当に苦手…
- シンプルで使いやすい革小物を探している
という人に向けて、今回はforme(フォルメ)という最高のシューズブランドをご紹介します。
formeは浅草を拠点とした日本の革靴ブランドですが、革靴以外のレザーアイテムのラインナップも豊富。
ここ数年で服好きの間では非常に人気の高いブランドとなってきていて、人気の革靴や財布なんかは即完するショップも多く、入手困難となるような事態にもなってきています。
formeはクオリティの高いレザーアイテムを納得感のある価格で作っていて、個人的にも革靴はもちろん、財布やベルトまでヘビーユースしているめちゃくちゃ大好きなブランドです。
とにかく素晴らしいブランドなので、ぜひ皆さんにもformeのことを深く知って欲しいです
ということで記事ではformeというブランドについて、以下の内容を他のどこよりも詳しく、そして分かりやすくご紹介しています。
- formeってどんなブランドなのか?
- formeのおすすめ革靴3選
- 革靴以外のformeのおすすめアイテム
- formeはどこで買えるのか?おすすめのショップもご紹介
- 嫁と子供と服を愛してやまない30代既婚男性
- 20代後半で突然目覚めた遅咲きの服好き
- 年間100万円以上を服を買う服バカ
- シンプルで素材にこだわったドメブラが好き
forme(フォルメ)ってどんなブランド?【日本人のための革靴】
浅草発のシューズブランド
forme(フォルメ)は2009年にスタートした日本のシューズブランド。
東京・浅草にアトリエをかまえ、デザイナーの小島明洋氏が熟練の靴職人とコミュニケーションを取りながら、(インポートブランドと比べれば)手の届きやすい価格で非常にクオリティの高い革靴を作っています。
また基本はシューズブランドではありますが、財布やベルト、バッグなども作っており、シンプルなデザインかつ使いやすさ・色んな意味でのちょうど良さを追求したformeの革小物は、今や革靴と同じくらいめちゃくちゃ人気でして。
生産量が少ないっていうのもあるけど、人気の財布やバッグなどは入荷後即完するショップが多くなっていますね
formeが拠点としてる東京・浅草は国内でも屈指の革靴の街として知られ、forme以外にも多くのシューズブランドがあります。
浅草が革靴の街として名を馳せるようになったのは、弾直樹(だん なおき)という人物の功績とされています。
弾直樹は江戸時代に被差別民の頭領(管理者)だった家系で、皮革産業は被差別民の専有産業でした。(古くから動物の皮を剥いで加工するのは卑しい仕事とされ、被差別民に押し付けられていた)
弾直樹は自らが管理していた皮革産業を近代工業に育て上げることを目指して、大規模な皮革工場を建設したり、アメリカからレザー職人を呼んで加工技術を広めようとしました。
そしてその皮革工場があったのが、弾家の邸宅があった浅草です。
皮革産業には大量の水を使用しますが、隅田川に近い浅草は立地的にも良かったんですね。
後の「解放令(身分制度を無くし、各身分から特権を取り上げる政策)」で大打撃を受け、弾直樹の皮革工業は廃業してしまうのですが、弾直樹の築いた皮革産業は浅草の地に根付き、浅草が革靴の街になったというわけです。
日本の革靴作りにこんな歴史があったなんて、本当におもしろいですよね
デザイナー自らが木型から作り上げる、日本人のための革靴
formeではブランド創設者でありデザイナーの小島明洋氏が、自ら木型(ラスト)から制作して靴作りを行なっています。
通常であれば木型職人が別にいて、職人に依頼して木型を作ってもらい靴作りをしていくのですが、小島氏は「自分で木型を作った方が思い通りの形やフィッティングにできる」と自ら木型制作をしているそう。
小島氏は靴作りの専門学校での学びや木型メーカーでのバイト経験を経て、今なお試行錯誤しながら木型を作っているそうです。
デザイナー自らが木型から作っているからこそ、formeの靴の独特な美しさや抜群の履き心地が実現しているんですね
ちなみにforme(フォルメ)というブランド名の由来は「フォルム(形)」であり、そこからも形を大切にした靴作りをしていることが伺えます。
日本人の足に合う、日本人のための革靴
forme革靴の大きな特徴として、日本人の足に合うように作られているということがあります。
革靴というのは元々西洋の靴であり、西洋人の足に合うように作られているため、日本人の足には合わないことが多いんです。
ちなみに日本人の足は欧米人に比べて、
- 親指が長く小指が張り出している(エジプト指)
- 足長に対して幅広
- かかとが小さい
などの特徴があると言われています。
インポートの革靴ブランドで幅狭だったりして足に合わなくて、靴擦れで地獄を見たって人もいるんじゃないかな?笑
その点formeではデザイナーの小島氏と浅草の熟練の靴職人たちが、日本人の足に合うように木型から革靴を作っています。
具体的には、formeの革靴はかかとがキュッとすぼまっていて、日本人の小さなかかとをしっかりとホールドできるようになっています。
日本人は革靴を大きめのサイズで買う人が多いそうなのですが、多少サイズが大きくても、formeの革靴はかかとをすっぽりと収まるのでかかと抜けがしにくい。
また爪先が反り上がったトゥースプリングという仕様を採用しており、これが歩きやすい上に見た目にも美しいんですよね。
あと私自身が何足かformeの革靴を履いてみて思うことなのですが、formeの革靴って圧倒的に足馴染みが良いんですよ。
使っている革が良いのか、日本人に合う作りが良いのか、小島氏の生み出す立体的なパターンが良いのか、もしくはそのすべてによるものなのか、兎にも角にも靴擦れしにくい。
すべての靴で全く靴擦れがないわけではありませんし、たまたま私の足がformeに合っているのかもしれませんが、本当にほぼ靴擦れしない、または靴擦れしても最初の1,2回だけです。
ほんと感動的なまでに靴擦れしにくいんですよ
あんまり他ブランドと比較するのもアレですけど、Paraboot(パラブーツ)やJ.M.Weston(J.M.ウエストン)みたいなインポートブランドって、馴染むまでに何年もかかったりインソールとかタンパッドとかを追加で付けなきゃいけなかったりするんです。
挙げ句の果てには何年も苦しんだ結果、結局足に馴染まなくて手放す…なんてこともありますから
結局靴ってどんなにカッコ良くても履き心地が悪いと絶対に履かなくなりますから、履き下ろしの修行がないってだけでも、formeを選ぶ大きな理由になりますよね。
ちなみにインポートブランドでの私の苦戦っぷりは、こちらの記事でも熱く語っているので気になった人は後で読んでみてください。
抜群に色気のあるデザイン
formeの革靴は履き心地が良いのはもちろんなんですが、なんてったってデザインが良い。
forme独特の立体的で曲線的なデザインって、どこか華奢でありつつつも、とても色気があるんですよね。
小島氏は革靴を作る時に、木型に布を巻いてそこにパターンやデザインを書いていくそうなのですが、これが立体的かつ曲線的なデザインの秘訣なのかなと。
実際formeの革靴には本当に直線的なところがなくって、あらゆる部分が美しいカーブを描いているんですよ。
インポートブランドの重厚な雰囲気ともまた違う、この優美で繊細な感じは日本人に出せない空気感だなと。
やっぱり革靴って元が海外のものなので、言い方は悪いですがどうしてもインポートブランドを真似たようなものが多くなってくる中で、formeはformeにしか作れない革靴を作っているんですよね。
結局のところ、最強の靴って何か?と言われると「履いていてテンションの上がる靴」だと思うのですが、formeはまさに履いていてテンション上がりまくる革靴しょう。
小さなかかとやトゥースプリングなどのディテールがいちいち色気があって、履いているだけで高揚感をもたらしてくれるというか。
こういう機能性のためのディテールがデザインとしてすごく美しいってのは、所有欲をくすぐられますよね
forme(フォルメ)のおすすめ革靴3選
Blucher plain toe(外羽根プレーントゥシューズ)
formeでおすすめの革靴1つ目は、カジュアルに履く革靴の王道、外羽根プレーントゥシューズ(formeでのモデル名はBlucher plain toe)です。
外羽根とは紐を通す部分(羽根、レースステイという)がアッパーの上に乗るように付けられたディテールのこと、プレーントゥは爪先部分に装飾のないことを言います。
外羽根プレーントゥは革靴のデザインとしてはカジュアルなものとされ、「私服で履く革靴ならまずはこれ」といったシューズになりますね。
私も最初に買ったformeの革靴が外羽根プレーントゥシューズですが、これが本当に素晴らしくって。
完全に私がforme沼にどっぷり浸かるきっかけになったモデルです
何と言ってもシルエットが美しい。
私が所持しているのはラスト9という木型を使用したモデル(fm-708)ですが、ラスト9は爪先にかけてややぽってりと丸みを帯びた独特なシルエット。
また比較的捨て寸の長い伸びやかなシルエットなので、曲線的なところともあいまって、非常に優美な雰囲気が出ます。
ラスト9の独特で美しいシルエットは、formeの代名詞になっていたと思います
ただし現行ではラスト10という木型が新定番となっているため、ラスト9を使ったモデルは既製品ではほぼなくなってるんですけどね。
ラスト10はよりスマートなシルエットとなっていて、ラスト9よりも正統派の高級革靴っていう感じの見た目ですね。
ラスト9のformeらしい曲線的なシルエットも魅力でしたが、ラスト10の本格的なシルエットもすごくカッコいいですよ。
\最初の1足目としては間違いない王道モデル/
シルエットが美しくて革質も申し分ないですし、formeのプレーントゥシューズは「初めて買うちょっと良い革靴」にはぴったりなんじゃないかと。
価格は最も一般的なカーフレザーのグッドイヤーウェルト製法で77,000円(税込)と高額ではありますが、インポートの高級革靴と比べると確実に割安。
日本の職人が日本人の足に合うように作っていて、上質なレザーと抜群の履き心地を加味すると、決して高過ぎるということはないと思いますよ
Loafer(コインローファー)
21ssからとformeの中では比較的新しいモデルにも関わらず、早くも定番化して今やformeでも屈指の人気を誇るのがコインローファーです。
formeのコインローファーは、シンプルながら随所にformeらしさが散りばめられたデザイン。
一見ありふれているようですが、実際に手に取ってみると本当に唯一無二なコインローファーなんですよね。
まずはコインローファーの顔とも言えるモカ縫いの部分。
formeではモカを職人の手縫いで仕上げており、「つまみモカ」という仕様になっているのですが、これには高い技術と手間がかかります。
モカ部分は割とスマートになっているので、全体として見た時に気品があるというか、すっきりとした印象になっています。
正直モカ縫いってかなりマニアックな部分ですけど、こういうディテールが積み重なってformeの繊細な雰囲気を形作っていますし、何より所有欲を満たしてくれますよ。
たとえ履いている本人しか分からなくても、履いていてちらっと足元を見た時にすごくテンションの上がるんですよね
さらにサドルやタンも小ぶりにすることで、ミニマルかつクリーンな雰囲気になっており、全体としてすごく上品な印象に仕上がっています。
ただローファー自体はあくまでカジュアルな革靴ということもあって、上手いことドレスとカジュアルのバランスが取れていて。
また紐で縛れないローファーだからこそ、forme特有のキュッとすぼまったヒール、そのホールド感の良さが際立ちますね。
ローファーの踵抜けって歩いていてストレスになるだけじゃなく、靴擦れやローファー自体を痛めたりする原因にもなりますから
価格はカーフレザーのグッドイヤーウェルト製法で79,200円(税込)ですが、この作り込みに対してはかなり良心的な価格と言えるでしょう。
ローファーってサイジングやフィット感がことさら重要になってくるので、日本人の足に合っているformeのコインローファーはおすすめですよ。
\サイズ感の重要なローファーだからこそformeの良さが際立つ/
Botton up shoes(ボタンシューズ)
レーントゥシューズやコインローファーといった定番中の定番ではありませんが、formeが得意としているのがボタンアップシューズです。
ボタンアップシューズは、靴紐ではなくボタンで甲をホールドするタイプのシューズで、これは元々はアンティークシューズに見られるディテール。
アンティークシューズが起源とあって、formeのボタンアップシューズもクラシカルな雰囲気が魅力となっています。
本来はクラシカルなデザインなんですけど、今見るとポップでかわいらしい感じもあって、足元でアクセントになってくれます
ボタンアップシューズは他のブランドではほぼ作っていなくて(少なくとも私は他ブランドでは見たことないですし、ググってもほとんど出てきません)、まさに「formeでしか手に入らない革靴」と言えるでしょう。
私は受注会でこちらのボタンアップシューズをオーダーして購入していますが、文字通り唯一無二のデザインで非常に気に入っています。
ヘビロテするわけではありませんが、履くと背筋が伸びるような、気持ちが引き締まるような、私の中でも特別感のある靴です
プレーントゥやローファーなど定番の革靴はもう持っていて、何か一癖ある革靴が欲しいって人にはformeのボタンアップシューズ、本当におすすめですよ。
また非常にformeらしいシューズでもあるので、私のようにformeの魅力にどっぷりハマって、もっとforme沼にハマりたいって人にもぜひ挑戦して欲しい1足になります。
ただ1つボタンアップシューズの欠点をあげておくと、ボタンアップシューズは専用のボタンフックがないと履くことができません。
ボタンアップシューズのボタンは、このボタンフックで引っ掛けてやらないと留められないんですよ。(脱ぐ時は手で外せます)
なのでボタンフックを忘れて出かけてしまうと、出先で靴を脱げないという事態に陥ってしまうんですね…
しかもこのボタンフックがなかなか売っていなくて。(ボタンアップシューズ自体が非常に珍しい仕様のシューズなので、専用のボタンフックも当然珍しいものになります)
私はヤフオクで買いましたが、実店舗で買うのはそれこそアンティーク雑貨屋とか凝った古着屋に行かないとないんじゃないかな?
ちなみにボタンフックをオンラインで買うなら断然ヤフオクがおすすめです。(というか他では本当に売ってない)
ただボタンフックはアンティーク小物として持っていてテンション上がりますし、私が持っているものはシューホーン兼用でもあるので普通の革靴にも使えて便利ですけどね
あと手技的にも、革の柔らかさ的にも、慣れるまはボタンフックを使っても履くのにそこそこ時間かかります。笑
まあこういうめんどくさいところも含めてアンティークシューズの魅力ではあるんですけど、「実用性」という意味では正直使いづらいかな。
formeのボタンアップシューズは税込83,600円と、同じカーフレザーのグッドイヤーウェルト製法でも他モデルより若干高めな価格設定となっています。
アンティーク起源の説得力のあるディテール、formeでしか手に入らないという希少性、もちろん革靴としてのクオリティも高いことを考えると、これまた決して高くはないと思いますけど。
それこそ何十年も履いて、自分だけのアンティークシューズにしていくことができたらめっちゃ素敵ですよね
革靴以外のforme(フォルメ)のおすすめアイテム
上ではformeのおすすめ革靴を3つご紹介しましてが、formeでは革靴以外にもめちゃくちゃ素敵なレザーアイテムを作っています。
というか最近では、むしろ革靴以外の方が人気っていうレベルでして。
革靴同様にミニマルで上品、そして普段使いしやすいアイテムが揃っていて、「もうレザーアイテムは全部formeがいい」っていう人もいるくらい。(私です)
ということで、ここからは革靴以外のformeのおすすめアイテムをご紹介していきます。
これから紹介する2つは実際に私もヘビーユースしてますが、ちょっともう他は考えられないってくらい良品です
Short Wallet(ショートウォレット)
formeは財布のバリエーションが豊富で、用途別で5つくらいのモデルが展開されていますが、どれも専業の財布ブランドに匹敵する素晴らしい出来。
その中でもShort Wallet(ショートウォレット)は、今formeで革靴を含めても一番人気なんじゃないかっていうモデルになります。
\今やformeでも屈指の人気を誇るアイテム/
Short Walletの魅力は、コンパクトでありながらお札を折らずに収納できる機能性の高さ。
キャッシュレス時代の到来とともに一気に広まったコンパクトウォレットですが、小さくするあまりお札を三つ折りで入れなきゃいけないとか、そもそもお札のスペースはありません、みたいなものが多くあるんですよね。
お札を折るのがが嫌でまだコンパクトウォレット使ってないって人も結構いるんじゃないかな?
確かに以前に比べれば現金を使用する機会は減りましたけど、今でも唐突に現金が必要になることってありますし、いくらか現金を持っているという安心感も大事ですからね。
その点formeのShort Walletは、手のひらにおさまるサイズ感ながら、お札を折らずに収納することが可能。
まあShort Wallet自体が二つ折りなので結局お札も折れるんですが、最初から三つ折りとかにして入れるわけではないので、お札に折り目が付きにくくってキレイな状態を保てます。(お金はキレイに持っていた方が金運上がりそうで良いですよね)
またジップによる小銭入れも完備していて、お釣りをもらった際も困らないようになっています。
個人的にはお札入れとコインケースというような財布の2台持ちは非常にめんどくさいので、小銭入れ付きはありがたいです
カードスペースも4つあるので、クレジットカード・キャッシュカード・免許証・保険証などの必須カードを入れた上で、プラスでもう数枚は入る余裕があります。
これだけ機能性が高くても、手のひらにすっぽりおさまるサイズ感っていうのが本当にちょうど良くって。
ただ二つ折りなのでどうしても厚みは出てしまうため、常に尻ポケットに入れて持ち歩く、みたいなのはあんまりおすすめできません。
「財布は必ず尻ポケット」みたいな人って、特に男性では結構いると思うのですが
それでも小さなバッグに入れてもまったくかさばらないですし、ちょっとコンビニまでくらいならポケットに入れても全然問題ない。
もっと小さく(薄く)なるけどお札は入らないよ?っていう財布より、私は全然Short Walletがいいなって思いますね。
formeでは財布も革靴と同様に革種を選択することができ、革種によって価格も変わってきます。(しかも外側だけでなく内側の革種も選べます)
最も定番のカーフレザーを使ったShort Walletで、価格が34,200円(税込)となっています。
formeの革小物は革靴よりも割安感あって手が出しやすいので、本当におすすめなんですよ。
formeのShort Walletについては、こちらの記事でももっと詳しくご紹介しているので、気になっている人はぜひ読んでみてください。
なおformeの財布では、最高級レザーであるコードバンでの展開もあるので、高級感を求める人はそちらを選ぶのもよいでしょう。
コードバンのShort Walletで価格は5万円前後となっていますが、これもコードバンを使用した財布としてはお手頃感ありますね。
Jodhpurs belt(ジョッパーズベルト)
私がformeの隠れた名作だと思っているのがJodhpurs belt(ジョッパーズベルト)です。
ちなみに「ジョッパーズ」とは乗馬用具に使われる名称でして、formeのジョッパーズベルトはジョッパーズブーツのストラップを模して作られています。
そんなformeのジョッパーズベルトは、デザインは至ってシンプルですが、随所にformeらしい意匠が施されています。
まず特徴的なのが、ベルト全体がカーブしていること。
このカーブのおかげで、ベルトが腰に沿うようにフィットしてくれて着け心地が最高なんです。
「ベルトの着け心地なんてどれもそんな変わらんやろ」って思ったそこのあなた。
私も初めはそう思っていましたが、実際に着けてみると本当に全然違うんですよ。
普通のベルトは腰骨に当たったり変な所が浮いていたりして、「ベルトを着けている」という感覚があるものですが、formeのジョッパーズベルトは本当に着けている感じがしない。
楽過ぎて気が付くと毎日でも手に取っている、そんなベルトです。
また全長が均一な太さではなく、中間の背中に当たる部分は太めで、バックルと剣先にかけてテーパードしているのも特徴。(この部分がジョッパーズブーツのストラップに見られるディテールだそう)
これは背中はしっかりと支えつつ、ベルトの顔とも言えるバックル&剣先は上品な印象を与えるためのディテールですね。
さらにバックルはアンティーク調となっているので、タックインは当然のこと、トップスの裾からちらっと見えた時にも雰囲気のあるベルトに仕上がっています。
formeのジョッパーズベルトは、素材の組み合わせが多彩なのも魅力。
ブライドルレザーやブッテロレザー、コードバンの裏側の革であるSHFなどが使われ、組み合わせによってベルトの表情が全然違ってきます。
剣先とバックル付近だけSHF、残りはブライドルレザーでバイカラーになっているモデルもあって、遊び心あるデザインも魅力ですよ。
私はオールブライドルレザー(ブラック)と、SHF×ブッテロレザー(ブラウン)の2本持っていますが、デザインによって使い分けもできるので本当に重宝しています
価格は素材によりますが大体2万円前後とやや高額ではありますが、ベルトってベーシックで気に入るものがあれば毎日でも着けますし、これくらいのお金はかけても良いんじゃないかと。
ベルトって5本も6本も必要なものじゃないですし、お気に入りの1本にお金をかけるのは全然アリなんじゃないでしょうか。
またS〜Lの3サイズ展開となっていて、様々な体格の人でも自分の身体に合うサイジングで着けることができるのも嬉しいポイントですね。
\着け心地が最高のベルト/
forme(フォルメ)はどこで買えるの?おすすめショップもご紹介
浅草にアトリエはあるが、直営店はない
formeは東京・浅草を拠点とするブランドであり、浅草にアトリエを構えていますが、こちらは直営店ではなくあくまでアトリエなので商品の販売は行なっていません。
浅草のアトリエでは受注会や展示会を行っていて、同時にサンプルセールをやってることもあり、そのタイミングで行けばformeのアイテムを買うことができますけどね。
私も受注会で行ったことがありますが、駅からちょっと離れた静かな場所にある素敵なアトリエでしたよ
このように直営店がないので、formeのアイテムを常時豊富なラインナップで見ることのできるショップがないのはちょっと残念なところ。
試着が必須の革靴や、毎日使う革小物こそしっかり実物を見て吟味したいですからね。
ただこの小規模な感じがformeの魅力でもあるんですよね。
インポートブランドのように旗艦店があってそこに行けばいつでも買える、みたいになると良いなと思いつつ、今のformeの規模感が職人のブランドって感じがして好きだったり。
formeはまだまだ知名度的には知る人ぞ知る的なブランドだと思うのですが、その匿名性こそformeの大きな魅力でもありますから。
セレクトショップでの取り扱いは豊富になってきている
直営店のないformeは基本的に各地のセレクトショップでの取り扱いとなるわけですが、2020年くらいからformeの取り扱いショップは増加傾向。
ブランドの人気が高まるとともに実物を見やすくなってきていて、これは嬉しい変化ですね。(私が最初にformeを買った2019年頃は取り扱いが少なくて本当に見にくかった)
formeの取り扱いショップはformeの公式サイトから見ることができますが、私がよく見るショップもいくつかご紹介しておきます。
- Rectohall(東京・恵比寿):以前から取り扱いがありラインナップが豊富
- twelve(埼玉・川越):川越の有名セレクトショップ
- wunder(大阪):大阪の人気セレクトショップ
- Roxanne(岡山・倉敷):穴場。人気アイテムも残っていることがある(気がする)
- iremono(東京・三軒茶屋):穴場。東京にあってアクセスが良い割にアイテムが残っている(気がする)
余談ですが、青山のBLOOM&BRANCH(2023年に完全閉店)が、formeの取り扱いが豊富かつ別注も積極的にしていて本当に好きなショップだったんですけどねえ…
受注会でフルオーダーすれば、完璧に欲しいアイテムが手に入る
formeでは浅草のアトリエと全国の取り扱いショップで定期的に受注会を行なっています。
受注会ではformeのほぼすべてアイテムをオーダーすることができ、一部革靴や小物では革種や製法などをカスタマイズすることも可能。
モデルやアイテムによって多少バリエーションは異なりますが、カーフレザーやSHF、アンカルホース(ロウを染み込ませた馬革)など様々な革種から自分の好きな革種、そのモデルにあった革種を選ぶことができます。
また革靴ではグッドイヤーウェルト製法 or マッケイ製法も選択可能なので、どう履いていきたいか、どのように見せたいか、どんな服に合わせるのか、などによって理想通りの革靴を作ってもらうことができます。
さらに一部ディテールやサイズは自分の足に合わせて調整してもらえるので、甲高だからボタンアップシューズのボタンを少しゆとりを持って作ってもらうとか、左右の足の大きさが違うので左右別サイズで購入する、といったことも可能です。
実際私もボタンアップシューズをオーダーした時は、1番足首に近いところのボタンを少し緩めに作ってもらいましたが、おかげでジャストなフィット感で履けています
オーダーしてから商品が届くまでに半年ほどかかるというデメリットはありますが、受注会は完璧に自分の好きなアイテムを購入することができる唯一の機会です。
また受注会にはデザイナーの小島氏もいらっしゃることがあり、小島氏ご本人から直接formeについて話を聞いたり、モデル選びの相談に乗ってもらうことができる非常に貴重な機会でもあります。
半年後の買い物に今のお金を払うこと、半年待つということを許容できる人は、ぜひ一度行ってみて欲しいですね。
受注会に行ったからと言って必ず何かオーダーしなきゃいけないってわけじゃないので、ちょっと覗きに行くだけでもいいですし。
formeのアイテムがこんなにずらっと揃っている機会は受注会以外にないので、それを見るだけでも貴重な体験ですよ
受注会のスケジュールはformeの公式サイトや取り扱いショップのインスタグラムなどで発表されますので、こまめにチェックしておくといいですよ。
【forme(フォルメ)ってどんなブランド?】まとめ
formeはデザイナーの小島氏と浅草の職人が協力しながら、日本人に合わせた最高のレザーアイテムを作っているブランドです。
改めてformeがどんな人におすすめしたいか?というと、こんな感じでしょうか。
- インポートの革靴が足に合わない
- 上品なデザインの革靴を履きたい
- シンプルで使いやすい革小物が欲しい
formeは個人的にも大好きでして、革靴や財布を探している友達がいたら真っ先に教えてあげたいような、そんなとっておき感のあるブランドです。
特に革靴は、この記事でご紹介したもの以外にも本当に素晴らしいモデルばかりですので、formeをまだ見たことがないって人はぜひ見に行って欲しいですね。
ではまた!!
最後まで読んでくれたあなたにはこちらの記事もおすすめ!!
コメント