- シンプルで上質な財布を探している
- 最近キャッシュレスにしてるから小さめの財布が良い
- 知る人ぞ知るブランドの財布を使いたい
今回はこんな人に向けて、私が今まで使った中で最も素晴らしく「あーもう一生この財布でいいや」って思える財布をご紹介します。
その財布がこちら。
forme(フォルメ)というブランドのショートウォレット(Short Wallet)です。
formeのショートウォレットはシンプルで上質、そして今の時代にぴったりのサイズ感で、本当に素晴らしい財布なんですよね。
「これみよがしなブランド物の財布は嫌だ」っていう人にも、とてもおすすめできる財布ですよ!
- 嫁と子供と服を愛してやまない30代既婚男性
- 20代後半で突然目覚めた遅咲きの服好き
- 年間100万円以上を服を買う服バカ
- シンプルで素材にこだわったドメブラが好き
forme(フォルメ)とは?
ショートウォレットについてレビューする前に、forme(フォルメ)というブランドについて簡単にご紹介していきます。
ショートウォレットのことを早く知りたいという人はこちらからレビューに飛べます。
浅草にアトリエを構えるこだわりの革靴ブランド
forme(フォルメ)は浅草にアトリエを構える日本の革靴ブランド。
小島明洋氏がデザイナーを務め、浅草の熟練の職人さんたちと綿密なコミュニケーションを取りながら、日本人らしい繊細で美しい革靴を作っています。
ここ最近は雑誌やブログなどのメディアで取り上げられたり、取り扱いのあるセレクトショップも増えてきていて、目に見えて人気が出てきているブランドでもありますね。
私自身formeは大好きなブランドでして、最初に買ったformeのプレーントゥシューズは今でも1番気に入っている革靴です。
日本人に合った靴作りと、その結果として生まれる美しさ
formeの1番の魅力は、日本人の足に合った靴作りをしているということ。
デザイナーの小島氏が木型からデザインする革靴は、小さめのヒールカップや傾斜した履き口の形状、湾曲した土踏まず周りなど、日本人の足に合わせたディテールが多く散りばめられています。
また捨て寸の長い伸びやかなシルエットもformeの革靴の特徴で、足に吸い付くようなフィット感がありながら、窮屈さを全く感じさせない極上の履き心地になっています。
formeの革靴って履き下ろしから本当に足馴染みが良くって、靴擦れもほとんどしないんですよね
また履き心地だけでなく、丸みのあるトゥ周りやくびれたウエスト(土踏まず周りのこと)など、随所に見られる曲線的なシルエットが見事なまでに美しくって。
柔らかでどこかフェミニンな雰囲気のある美しいシルエットも、formeの大きな魅力の1つとなっています。
革小物も名作揃い
今回ご紹介する財布もそうですが、革靴以外の革小物も最高に素晴らしいんです。
むしろ革小物でこそ、熟練の職人さんによる手仕事の繊細さであったり魅力というものを最大限に感じられるんじゃないかと思うほど。
特に財布は人気が高く、長財布からコンパクトウォレット、コインケースまでバリエーションも非常に豊富。
どれも使う人のニーズを考えた作りになっていて、自分に合った形・機能の財布を見つけることができるでしょう。
あとは財布以外にもベルトも本当におすすめで、私は色違い・素材違いで2本持っています。
着け心地やデザインが良過ぎて、冗談抜きで365日formeのベルトしかしていません
【レビュー】forme(フォルメ)のShort Walletは「もう一生これで良いわ」ってくらい最高の財布でした
先に言っておくと、今回レビューするformeのショートウォレットについての詳細はこんな感じです。
ブランド | forme(フォルメ) |
アイテム | Short Wallet |
購入シーズン | 2021年春夏 |
カラー | ブラック×ブラウン |
サイズ | 12×8.5×2.5 cm |
素材 | 表:ベビーカーフ 裏:SHF |
価格 | 29,700円(税込) |
それではformeのショートウォレットのどこが一体そんなに良いのか、細かく見ていきましょう!
多種多様な革種から組み合わせられる
今回私が使っているものは外側にベビーカーフ、内側にSHFという革を使用したものですが、formeの財布はその他にも多くの革種の組み合わせが可能。
しかも主な革種は以下のように世界の有名タンナーのものばかりです。
- ベビーカーフ
- コードバン(ホーウィン社)
- ティグレスレザー(ティグレス社)
- エンボスレザー(ペリンガー社)
- バケッタレザー(GUIDI社)
- SHF(ホーウィン社)
こうやって好きな素材を組み合わせられるのは嬉しいよね
革種についてはformeのアトリエや全国の取り扱いショップで定期的に行っている受注会で自分好みにオーダーできます。
また取り扱いショップによって入荷している素材の組み合わせも違ってくるので、既製品でも多くのバリエーションから選ぶことができるのも嬉しいところ。
ただしショートウォレットはformeの中でもかなりの人気アイテムで入荷後すぐに完売しているショップもちらほらあるので、ゆっくりと選んでいる暇はないかも知れませんけどね…
特にBLOOM & BRANCHなどの有名ショップの別注モデルは、本当に一瞬で即完することもあります
地方在住などで受注会に行けないって人は、formeの取り扱いショップに問い合わせればショップ経由で個人オーダーすることも可能ですので安心してください。(私は上の記事でご紹介しているプレーントゥシューズを取り扱いショップ経由で個人オーダーしました)
なお価格も素材によって変わってきまして、私が購入したベビーカーフ×SHFなど多くの場合では29,700円(税込)ですが、一部コードバンやバケッタレザーなどの場合は3〜5万円程度になることもあります。
上質なベビーカーフを使用
さて、私の購入したものは表側は上質なベビーカーフ(※)となっています。
formeでは革靴でもベビーカーフを使ったものが人気だったりするので、「formeと言えばベビーカーフ」というイメージの方もいるかも知れませんね。
そんなformeが使うベビーカーフは当然上質なもので、キメが非常に細かくて美しい光沢を帯びています。
また手触りは本当にサラサラで、まるで赤ちゃんの肌のよう。(事実、牛の赤ちゃんの肌です)
新品時が美し過ぎて使用による傷が付いてしまうのが心配になっちゃいますけど、ベビーカーフは使い込むほどにツヤを増す豊かな経年変化も大きな魅力。
ベビーカーフは通常のレザーよりも丁寧にケアを行う必要があるとされますが、敢えてガシガシ使って自分だけの経年変化をさせていくっていうのも良いかも知れませんね。
ちなみに上の写真が約10ヶ月使用した時点での経年変化の様子。
バッグの中にポーンと入れたりしてまったく気を使わずにガシガシ使っており、クリームを塗ったりというケアは特にしていません。(財布は革靴と違って使用する度に手の脂が付くので、クリームなどで油分の補給はしなくて良いと言われています)
元が繊細な革質なためやや小傷は目立ちますが、少しずつ深いツヤが出始めてきたりボタン部分にアタリが出ていたりと、だんだんと渋い雰囲気になってきているのがたまりませんね。
ベビーカーフ(baby calf)とは生後3ヶ月以内の仔牛から採られた革で、高級革として知られるカーフレザー(生後6ヶ月以内に採られる)よりもさらにキメが細かく柔らかいのが特徴。
牛革は採取される牛の年齢によって以下のように分類されます。(この分類に関しては厳格に決まったものではないため、資料によって多少の違いはあります)
- 生後3ヶ月以内:ベビーカーフ
- 3ヶ月〜6ヶ月:カーフレザー
- 6ヶ月〜2年:キップレザー
- 2年以上(出産経験のあるメス):カウレザー
- 2年以上(去勢されたオス):ステアレザー
- 2年以上(去勢されていないオス):ブルレザー
ベビーカーフは仔牛の身体が小さく採れる量が少ないこと、生まれて間もないため傷なども少ないことから非常に繊細な革質になるため、牛革の中でも最高級とされ超高級紳士靴なんかにもよく用いられます。
内側のSHFレザーも良いアクセントになっている
表側の繊細で美しいベビーカーフとは対照的に、裏側にはSHFと呼ばれる馬革が使われています。
そして実を言うと、個人的にはこのSHFがかなりのお気に入りポイント。
formeのshort walletは、表側の繊細なベビーカーフと裏側の粗野で雰囲気のあるSHF、このコントラストがたまらないんですよ
SHFとはSingle Horse Frontの略で、馬のお尻からコードバンを取り除いた部分の裏革のこと。(コードバンとは馬のお尻からごく少量採れる非常に高価な革です)
本来馬のお尻の革というのは傷がたくさんあるものなんですが、SHFでは裏革を使っているのでややシワ感はあるもののなめらかな革面となります。
またSHFにはロウが多く塗り込まれていて使い始めからしっとりと手に馴染む上に、使い込むうちに色は濃く、ツヤはさらに強くなるという味わい深いエイジングを楽しめるのも魅力。
手に持っていてもカッコいいし、使う時に開くともっとカッコいい…いやもう最高の財布ですよ
お札も入る完璧なサイズ感
「formeのショートウォレットの1番の魅力は何か?」と聞かれたら、私はサイズ感だと思うんですよ。
お札が2つ折りですっぽり収まるサイズ感で、一般的なコンパクトウォレットと呼ばれる財布と比べると一回り大きいと思うんですけど、私にはこのサイズ感がパーフェクトだったんですよね。
よくあるコンパクトウォレットって「お札も入ります!」って謳ってる割に、実際は3つ折りや4つ折りにしてカードスペースに詰め込むだけっていうのも多かったりして、やっぱり個人的にはコンパクトウォレットでもお札もしっかり入れたいっていうのがあったんです。
その点formeのショートウォレットはお札もすっきりと収まってくれる。
いやーようやく納得行くものに出会えましたよ
2つ折りなので厚みは控えめながらも収納力はしっかりありますし、私は小銭やお札の他にカードを5枚ほど入れていますが、それでもパンパンに膨らんで不恰好になるなんてことはないです。
ただし3センチくらいはあるので、パンツの後ろポケットに入る厚みではないってとこは注意が必要ですね。
完全に入らないってことはないんですけど、ポケットが膨らんで不恰好になりますし、パンツや財布を傷めないためにも後ろポケットには入れない方が良いですよ
女性や小柄な人にとっては少し大きく感じるかも知れませんが、私のような体格の人なら大体手にすっぽり収まるくらい。(ちなみに私は179cm75kgです)
手に持った時にすぅっと吸い付くように馴染むサイズ感が本当にちょうど良くて、持っていて気持ち良さすらあるんですよね。
私の手に持たれるために作られているんじゃないかってくらい完璧なサイズ感なんですよ。笑
キャッシュレスが浸透した今だからこそ使いたい財布
でも最近はほとんどスマホで支払いは済ませるから、良い財布なんていらないんじゃない?
確かにキャッシュレスによって最近は財布をあまり使わなくなりましたが、あまり使わなくなった今だからこそ、財布にはこだわって本当に大好きなものを使いたい、と思うのは私だけでしょうか?
この先もきっと日本から硬貨や紙幣が全くなくなるってことはないでしょうし、全国民が財布を持たなくなるなんてこともないでしょう。
たまにしか使わないけど、たまに使うその時に上質で自分がとびきり気に入っている財布だったらテンション上がりますし、たまにしか使わないからこそ、その人のセンスがはっきりと表れるってもんですから。
こうやって身の回りのものをお気に入りのもので揃えていくと本当に毎日が楽しく、充実したものになりますよね
formeというブランドの匿名性もたまらない
formeって最近になって服好きの間では人気が出てきているブランドではありますけど、一般の人の認知度ってほぼゼロに等しいです。
でもこれが服好きにとってはたまらないポイント。
財布ってその人の個性だったり人間性がはっきりと出るものだと思っていて、使っている財布によってその人のイメージって結構左右されたりしませんか?
「あ、この人見た目はおとなしそうなのに、意外とゴリゴリのブランドもの使ってるんだー」みたいな。
そして私のように「良い財布が使いたいけどあからさまなブランドものは嫌だな…」って思う人も多いでしょう。
その点formeの財布って服好きじゃない人が見ても、「どこのブランドのものかはよく分からないけど、とりあえずめっちゃセンスは良さそう」感が出てると思うんですよね。笑
まあ完全に自己満足だし、周りの人は私の使っている財布になんて全く興味ないでしょうけど、私がそこに魅力を感じているならそれでいいんですよ
で、結局formeのショートウォレットって「買い」なの?
シンプルなコンパクト財布を探しているなら、間違いなく「買い」
で、結局formeのショートウォレットって「買い」なアイテムなの?
という質問に対する私の答えは、
シンプルかつ機能的なコンパクト財布を探しているなら、これ以上を探すのは難しいってくらいに「買い」
です。
革質の上質さとカスタム性、お札もきれいに入る完璧なサイズ感、ブランドの匿名性…
formeのショートウォレットはどれを取っても私にとって完璧な財布であることは間違いありませんし、私と同じような条件で財布を探しているという人には自信を持っておすすめできます。
今までの人生でいくつか財布を変えて使ってきましたけど、「ああもう一生この財布で良いな」って本気で思える初めての財布でしたから
ただし何度も言うようにformeというブランドは匿名性が魅力でもあるので、「華やかなハイブランドの財布が使いたい!」とか「財布をステータスとして考えている」という人はやめておいた方が良いでしょう。
似たようなアイテムと比較してみる
formeではショートウォレット以外にも、ハンドウォレット(Hand Wallet)やチェンジパース(Change Purse)といったコンパクト財布があります。
ハンドウォレットはショートウォレットとほぼ同じくらいのサイズ感となっていますが、札入れがないためお札は三つ折りにしてしまうことになります。
まあその分ショートウォレットよりは厚みがなくなるので「財布は絶対パンツの後ろポケットに入れたい!」っていう人にはハンドウォレットもアリだとは思います。
ただ私のようにあまりお札を折りたくないって人には、俄然ショートウォレットの方が合っていますね。
チェンジパースはショートウォレットやハンドウォレットよりもさらに一回り以上小さくなった、かなりコンパクトな財布。
その名の通り小銭(お釣り)を入れるための財布なので、この財布をメインにするというよりは、サブとして「ちょっとコンビニまで」くらいの時に使うためのものでしょう。
札入れは当然なくって、小銭入れとカードが1、2枚入るスペースがあるのみと、機能的にも非常にミニマルな財布となっています。
「もう完全にキャッシュレスにしてるからとにかく財布は小さいものが良い」という人や「カードケースは他で持ってるからコインケース的な財布が欲しい」という人にはアリかも知れませんね。
さらにforme以外のブランドで、formeのショートウォレットと似たような価格帯やサイズ感の財布というと、Hender Scheme(エンダースキーマ)のLジップパースや二つ折り財布あたりが思い付くところ。
どちらもformeのショートウォレットよりも価格が安く(Lジップパース:26,400円、二つ折りウォレット:16,500円)、かつサイズ感もややコンパクトになります。
またエンダースキーマはformeに比べて知名度が高いブランドになるので、「そこまで知る人ぞ知るじゃなくていいけど、ちょっとセンス良い感じは出したい」っていう人にも良いかも知れません。
ちなみにエンダースキーマもformeも浅草のレザーブランドということで、結構似ているところがあるんですよね
【forme(フォルメ)のShort Walletは「もう一生これで良いわ」ってくらい最高の財布でした】まとめ
私もこれまでいくつかの財布を使ってきましたが、ようやく「もう一生これで良いわ」って思える最高な財布に出会えました。
新品時の美しさも魅力的ですが、これから先何年も使い込んで自分だけのアジを出しまくっていきたいですね。
価格的にはプレゼントにもぴったりな財布だと思うので、男性だけでなく女性にも、とにかく色んな人に見て欲しい本当に素晴らしい財布ですよ。
ぜひ皆さんも一度見てみてください。
ではまた!!
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