- formeの革靴って実際どうなん?
- 靴擦れしない革靴ってないのかな?
- シンプルかつ上質な革靴って1足は持っておきたいよね
という人に向けて、今回はforme(フォルメ)という革靴ブランドのプレーントゥシューズをご紹介します。
formeは東京・浅草発の革靴ブランドで、デザイナーと浅草の靴職人たちが密に連携しながら「日本人の足に合う革靴」を作っていることで知られています。
formeの革靴といえば繊細で美しいデザインと抜群の履き心地が魅力ですが、今回ご紹介するプレーントゥシューズもシンプルで洗練されたデザインと靴擦れ知らずな履き心地となっています。
特に履き心地に関しては、これまで経験したことがないほど素晴らしくって、formeに慣れちゃうとちょっと他のブランドは履けないなってくらいです
そんなformeのプレーントゥシューズについて、この記事では以下の内容を他のどこよりも詳しく・分かりやすく・正直にレビューしていきますよ。
- formeというブランドについて
- formeのプレーントゥシューズの魅力・ここがたまらないってところ
- formeのプレーントゥシューズを実際に履いてみて分かった、ちょっと気になるところ…
私が実際に5年以上ガッツリ履き込んだ上でのレビューとなりますので、信用してもらって大丈夫ですよ
\今回ご紹介するモデル/
- 嫁と子供と服を愛してやまない30代既婚男性
- 20代後半で突然目覚めた遅咲きの服好き
- 年間100万円以上を服を買う服バカ
- シンプルで素材にこだわったドメブラが好き
forme(フォルメ)ってどんなブランド?
formeのプレーントゥシューズについてレビューする前に、まずはforme(フォルメ)というブランドについてご紹介します。
作っているブランドを深く知ると、アイテム自体にもさらに愛着が湧いてきますからね
早くformeのプレーントゥシューズのレビューが読みたいという人は、こちらからすぐにレビューに飛べます。
浅草にアトリエを構えるこだわりの革靴ブランド
forme(フォルメ)は浅草にアトリエを構える日本の革靴ブランド。
小島明洋氏がデザイナーを務め、浅草の熟練の職人さんたちと綿密なコミュニケーションを取りながら、日本人らしい繊細で美しい革靴を作っています。
ここ最近は雑誌やブログなどのメディアで取り上げられたり、取り扱いのあるセレクトショップも増えてきていて、目に見えて人気が出てきているブランドでもありますね。
formeというブランドについては、こちらの記事でもさらに詳しくご紹介しているので気になる人はぜひ読んでみてください。
日本人に合った靴作りと、その結果として生まれる美しさ
formeの1番の魅力は、日本人の足に合った靴作りをしているということ。
デザイナーの小島氏が木型からデザインする革靴は、小さめのヒールカップや傾斜した履き口の形状、湾曲した土踏まず周りなど、日本人の足に合わせたディテールが多く散りばめられています。
また捨て寸の長い伸びやかなシルエットもformeの革靴の特徴で、足に吸い付くようなフィット感がありながら、窮屈さを全く感じさせない極上の履き心地になっています。
formeの革靴って履き下ろしから本当に足馴染みが良くって、靴擦れもほとんどしないんですよね
また履き心地だけでなく、丸みのあるトゥ周りやくびれたウエスト(土踏まず周りのこと)など、随所に見られる曲線的なシルエットが見事なまでに美しくって。
柔らかでどこかフェミニンな雰囲気のある美しいシルエットも、formeの大きな魅力の1つとなっています。
革小物も名作揃い
formeは基本的にはシューズブランドですが、革靴以外の革小物も最高に素晴らしいんです。
むしろ革小物でこそ、熟練の職人さんによる手仕事の繊細さであったり魅力というものを最大限に感じられるんじゃないかと思うほど。
特に財布は人気が高く、長財布からコンパクトウォレット、コインケースまでバリエーションも非常に豊富。
どれも使う人のニーズを考えた作りになっていて、自分に合った形・機能の財布を見つけることができるでしょう。
私もformeのShort Walletという財布を使っていますが、「もう一生この財布でいいわ」って思うくらいに気に入っていますよ。
\formeの中でも屈指の名作財布/
【レビュー】forme(フォルメ)のプレーントゥシューズは、まさに日本人のための革靴です
改めまして、今回レビューするアイテムの概要はこちら。
ブランド | forme(フォルメ) |
アイテム | fm-708 プレーントゥシューズ |
シーズン(購入時期) | 2019年 |
カラー | ブラック |
サイズ | 6(26.5cm相当) |
素材 | アンカルホース |
製法 | マッケイ製法 |
価格 | 60,480円(税込) ※2018年当時の価格 |
購入したショップ | RECTOHALL(個人オーダー) |
伸びやかなシルエットが美し過ぎやしませんか?
formeのプレーントゥシューズで、私が最も気に入っている部分がシルエットです。
上の写真を見てください。
この爪先にかけてのすらっと伸びやかなシルエット、めちゃくちゃ美しくないですか?
formeの革靴の特徴として「捨て寸が長く縦に長いシルエットをしている」というのがあるのですが、fm-708は特に爪先に丸みのあるラスト9という木型を使用しているため、さらにスマートに見えます。
ちなみに「捨て寸」とは靴と爪先の間にできる空間のことで、捨て寸が長いとそれだけサイズにゆとりがあって、歩いた時につま先が靴に当たりにくくなっているということです
また「formeの革靴はスマートに見える」と言いましたが、視覚的にスマートに「見える」だけであって、実際は意外と幅広に作られています。
というのも、formeでは日本人の扁平な足に合うように靴幅はやや広めなのですが、その上で可能な限りスマートに見えるようなディテールになっているんですね。
捨て寸が長いのもそうですし、爪先まで緩やかに丸みを帯びていることで先細り感がなかったり、土踏まずにかけての曲線的なシルエットも視覚的にスマートに見せるためのディテール。
さらに私の購入したモデルはマッケイ製法なので、コバの張り出しが少ないっていうのもスマートに見える一因になっていますね
とにかく足馴染みが良く、履き心地が抜群
formeのプレーントゥシューズはマジでビビるくらい足馴染みが良く、当然履き心地も最高です。
私の場合はもう本当に靴擦れを一切しなかったですからね
この驚くほどの足馴染み・履き心地の良さの秘密は、素材と製法の特徴(特に私の購入したモデルにおいては)、そしてformeが日本人の足に合う靴づくりをしていること。
私の購入したモデルにはアンカルホースというロウを染み込ませた馬の革が使われているのですが、これが新品時から本当に柔らかくって、まるですでに数ヶ月くらい履き込まれている革靴のようでした。
ただ残念ながら2024年現在ではアンカルホースは廃盤となってしまい、カーフレザーが主流となっています。
カーフレザーは新品時でアンカルホースほど柔らかくないのですが、履き込んでいけば確実に柔らかくなってきますし、何よりformeのカーフレザーはデザイナーの小島氏自らイタリアで見つけてきたものでして、そのクオリティは間違いありません。
カーフレザーの方が耐久性が高く、履き込んだ時の光沢感も自然で美しいと言われていますしね
また私の購入したモデルはマッケイ製法で作られていますが、マッケイ製法はソールの返り(歩行時に足に合わせてソールが反り返ること)が良く足馴染みが早いのが特徴。
これまたformeではマッケイ製法が縮小気味で、現在ではグッドイヤーウェルト製法がメインとなってしまっていますが、受注会に行けばモデルによってはマッケイ製法でオーダーすることも可能なようです。
なお現在のformeで主流となっているグッドイヤーウェルト製法ですが、こちらは本格的な高級紳士靴の製法でして。
履き始めこそソールがやや硬いものの、履き込むうちにソールが自分の足の形に沈み込んで、自分だけの極上の履き心地になるとされています。
またマッケイ製法と比較してソール交換が多くできるので、アッパーのケアさえちゃんとしていればかなり長く履ける、それこそ一生モノの製法となってます。
最後に何よりも重要なのが、forme の革靴が「日本人の足に合うように作られている」ということ。
デザイナー自らが木型から起こし、浅草の職人が細部までこだわって作っているformeの靴は、ちょっと他のブランドの革靴とは一線を画す履き心地ですよ。
特によく言われるのがかかと部分。
formeのヒールカップ(革靴のかかとの部分)は他のブランドよりも小さく、履き口に向けてすぼまるように作られているのが特徴。
これは日本人のかかとが欧米人と比べて小さいと言われていることから、その小さいかかとを包み込んで歩行時にかかと抜けしないような配慮です。
たったこれだけでそんなに変わるか?と思うかも知れませんが、侮るなかれ。
formeの革靴は歩いていてマジで疲れにくいですから。
かかと抜けする革靴を履いていると、無意識に歩き方が不自然になるので想像以上に疲れるんですよね
下の写真はインポートの革靴との比較ですが、結構違うでしょ?
特にformeの小さいヒールカップはシューレースのないローファーではありがたくって、アッパーの締め付けにはゆとりがあるのにかかと抜けしないという夢のようなローファーになっています。
その他にもくるぶしが当たらないように斜めになっている履き口や土踏まずに合わせてうねりの付いたソール、幅広な日本人の足に合わせて見た目以上に幅広に作られているなど、履き心地が良くなるように様々な工夫が施されています。
新品時から劇的に変化するアンカルホースがすごい
私は個人オーダーをするにあたってアンカルホース(incal horse)という革種を選んでいます。
アンカルホースはベジタブルタンニンで鞣された馬革にロウをたっぷりと染み込ませたもので、新品時から非常に柔らかいのが特徴。
また新品時では染み込ませたロウが表面に浮き出しマットな質感をしているのですが、履き込むうちに表面のロウが落ちて非常に美しい光沢が出るとともに、革本来の黒さが滲み出てきます。
そしてこの経年変化がめちゃくちゃ劇的で、もうたまらんのですよ。
いやマジでビビりますから!あれ?誰か私の革靴すり替えました?ってなるくらい
こちらが新品時の写真。
かなりマットな質感で、おおよそここからツヤが出てくるとは思えない雰囲気をしています。
そして次の写真が、1年半着用したもの。
「いや別物やんけ、こいつやりやがったな」と思ったそこのあなた。
これはガチです。完全にノンフィクションです。
ビビるくらいめちゃくちゃ劇的に変化してますよね。
レザーの質感はゴリゴリのマットからツヤッツヤになってるし、なんか色味もネイビーっぽかったのが漆黒のダークネスになっていますし。
そしてこちらが5年履いた姿。
あーもう本当に美しい。
我が子ながらよくここまで立派に育ってくれたものだなと。
ちなみにマット感が消えて光沢が出るのは割と早くて、履き始めから1ヶ月くらいでマット感はほぼなくなっていたように記憶しています
もちろん変化したのは見た目だけではなく、革自体も新品時よりもさらに柔らかくなりましたし、グッドイヤーウェルト製法ほどではないにしろ自分の足に馴染んできている感覚はあります。
なおソールは購入から2年ほど経った時点でハーフラバーとトゥスチールを付けていますが、ヒールソールもまだ残っているのでソール交換はまだしなくて大丈夫そうです。
実際に履いてみて気付いた、ちょっと気になるところ
気になるところはほとんどない
私は実際に5年以上formeのプレーントゥシューズを履いているんですけど、気になるところって正直ほとんどないんですよね。
見た目もエレガントでカッコいいですし、履き心地は言わずもがな最高オブ最高。
今では廃盤になってしまっていますが、アンカルホースの革質もキメ細かくて美しくってめちゃくちゃ満足しています。
5年以上履いても耐久性も十分で、このクオリティで6万円(2024年現在はfm-708は74,800円)なら納得感ありますしね。
まあ強いて言うなら、完全に自分好みのモデルが欲しい場合はオーダーしてから半年とか待たなきゃいけないんで、すぐに手に入らないってことくらいかなあ。
受注会も自分が行ける範囲で常に開催されているわけではないですし、私みたいに個人オーダーだと試着や履き比べができないのでちょっと不安って人もいるでしょうし。
あとは半年後の買い物に数万円の大金を払うっていう、プレオーダー自体に抵抗があるって人もいるかも知れませんね。(私もどちらかというと抵抗ある派です)
ただし現行モデル(fm-100)、ラスト10のカーフレザーでグッドイヤーウェルト製法のものであれば、formeの取り扱いのある多くのセレクトショップで入荷しますからね。
私のようにラスト9やマッケイ製法、カーフ以外のレザーという、マニアックなモデルを選ばなければいいわけですから。
現行モデルも普通にめちゃくちゃカッコいいですしね(だから多くのショップが仕入れているわけですし)
\ラスト10、カーフレザー、グッドイヤーウェルト製法の現行モデル/
【forme(フォルメ)のプレーントゥシューズは、まさに日本人のための革靴です】まとめ
formeのプレーントゥシューズは2019年に購入して5年以上経った今でも、変わることなく私のお気に入りの1足です。
プレーントゥのシンプルなデザインは汎用性抜群で、カジュアルにもキレイめにもバチっとハマってくれますし、捨て寸の長いエレガントなシルエットは唯一無二。
履き馴染みもびっくりするくらい良くって、この履き心地はちょっとformeでしか味わえないんじゃないかってくらいですし。
もうとにかく大好きな革靴なので、ソール交換などのメンテナンスをして、もっともっと末長く履いていきたいと思っています
私も色んなブランドの革靴を履いてきましたが、formeのプレーントゥシューズは「初めてちょっと良い革靴を買う」って人にはガチで1番おすすめの革靴です。
そのくらいめちゃくちゃ素晴らしい革靴ですので、ぜひ一度手に取って見てみてください。
ではまた!!
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