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はむすけ
遅咲きファッションブロガー
都内在住で普段はしがない医療従事者をしている30代既婚男性|20代後半にして突然ファッションに目覚めた服好き|素材にこだわるナチュラルなドメブラが大好き|ファッションがもっと楽しくなる情報を発信していきます

【レビュー】forme(フォルメ)のプレーントゥシューズは、まさに日本人のための革靴でした

formeの革靴

 

こんにちは、ham(@ham50865160)です。

 

ham
突然ですが、皆さん革靴に対してどんなイメージを持っていますか?

 

おしゃれ初心者
うーん、カッコいいけど履き心地はあんまりだし、やっぱり外国の高いヤツじゃなきゃダメなんでしょ?

 

確かに革靴って大人っぽくてカッコいいし、憧れるんだけど

  • 履き心地はあんまり…
  • 海外のブランドこそ本物=くっそ高い

みたいなイメージって、どうしてもあると思います。

 

しかし今回は、そんなイメージを根底から覆す革靴をご紹介しましょう。

日本の革靴ブランド、forme(フォルメ)です。

formeの革靴

forme blucher incal horse

 

日本の革靴ブランドというと

  • REGAL(リーガル)
  • Scotch Grain(スコッチグレイン)
  • PADRONE(パドローネ)

などが有名ですよね。

formeは知名度という点で、それらのブランドに劣っているかもしれません。

しかし革靴のクオリティやデザインで全く引けを取らない、いやむしろ私はformeの方が優れているとまで思います。

それくらいに本当に自信を持っておすすめできるブランドなんです。

 

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目次

forme(フォルメ)とは?

浅草発、日本人のための靴作り

forme(フォルメ)はデザイナーの小島明洋さんが立ち上げた、日本の革靴ブランド。

デザイナー自ら木型やパターンを作り、日本の熟練した職人さんと共に日本人の足に合った靴を作っています。

またブランド名の通り、独特で非常に美しい形(forme)をしているのも特徴。

よくある紳士靴と呼ばれる靴の形とは、明らかに異なる表情をしています。

 

そして何よりもformeの靴には、日本人ならではの繊細な気遣いが随所に散りばめられているんです。

 

革や製法のカスタムオーダーが可能

 

formeの靴は、職人さんが1つ1つ手作りをしているため、アッパーの革種や靴の製法を自分好みにカスタムオーダーすることが可能。

アッパーの革種は

  • 王道のカーフレザー
  • 風合いのあるアンカルホース
  • 貫禄あるGUIDI バケッタレザー

製法は

  • グッドイヤーウェルテッド製法
  • マッケイ製法

から、靴の雰囲気や自分の好みで選ぶことができます。

 

革種と製法に関しては、簡単に下にまとめておきます。

 

アッパーの革種

 

カーフレザー

革靴の王道。

生後6ヶ月以内の牛からとられており、キメが細かく鮮やかな光沢があるのが特徴。

 

アンカルホース

なめした馬革にロウを染み込ませたもの。

新品時はマットな質感だが、履き込むうちに劇的な経年変化を楽しめる。

 

GUIDI バケッタレザー

イタリアで100年以上続く名門タンナー(レザー会社)が、バケッタ製法と呼ばれる伝統的な製法で作るリバースレザー(裏革)。

非常に味があり、経年変化の仕方も渋い。

 

製法

 

グッドイヤーウェルテッド製法

アメリカの伝統的な製法。

アッパーとソール直接縫い付けないため、ソールの交換が容易で長く履け、文字通り『一生モノ』になり得る。

インソールにはコルクが敷き詰めてあり、履いているうちに足の形に沈み込んで、どんどん履き心地が良くなるのが特徴。

 

マッケイ製法

イタリアの伝統的な製法。

アッパーとソールを直接縫い付けることで、コバの張り出しが少なくスマートでエレガントなシルエットになる。

またソールがしなやかで、返りも良いので足馴染みが早い。

formeの革靴

コバの張り出しが少なく、エレガントな印象のマッケイ製法。

 

靴の製法に関しては、一般的にグッドイヤーウェルト製法の方が長く履けるため、優れていると思われがち。

しかしマッケイ製法も高級靴でよく用いられる製法ですし、それぞれの良さがあるので好みで選ぶといいでしょう。

 

洗練された美しいシルエット

formeの革靴(横顔)

捨て寸の長いスマートなシルエット。

formeの靴を見て、まず最初に思うのが捨て寸が長いということ。

捨て寸とは、靴を履いた時につま先と靴の間にできる空間のことですが、formeの靴はこの捨て寸をかなり長くとってあります。

つま先の長い靴というと、いわゆるトンガリ靴を想像されるかもしれませんが、formeの靴はつま先に向かってトンガっていくのではなく、緩やかに丸みを帯びています。

formeの靴はこの長い捨て寸により、シャープで美しい独特のシルエットになります。

 

日本人の足に合わせた、小ぶりなヒールカップ

formeのヒールカップ

かかとを包み込むようにキュッとすぼまったヒールカップ

formeの靴は、ヒールカップの形も独特。

かかとの小さい日本人に合わせて、キュッとかかとを包み込むようなデザインになっています。

正直それまでヒールカップなんて気にしたこともなかったのですが、こーやって見てみると、確かにformeのヒールカップが他のどのブランドとも違った形をしていますよね。

たったこれだけなんですが、このおかげでまあ歩きやすいこと。笑

ヒールカップの大きい海外の靴なんかは、歩くたびにかかとがカパカパして、どうしても疲れやすくなってしまうんです。

パラブーツとformeのヒールカップ

formeのヒールカップはキュッとすぼまっているのが分かる(左:パラブーツのシャンボード、右:forme)

 

他にも細かなこだわりがたくさん

formeの細かいステッチ

ステッチも非常に細かく丁寧。

formeではその他にも、

  • 日本の職人による丁寧なステッチ
  • うねりのつけたレザーソール
  • 最も靴に合うように選ばれたシューレース

など、機能的かつどの角度から見ても、上品で美しいシルエットになるよう計算され尽くされた形(forme:フォルム)をしています。

formeのシューレース

鈍いゴールドのチップが付いた、とても雰囲気があるシューレース。

 

 

【正直レビュー】forme(フォルメ)のプレーントゥシューズは、まさに日本人のための革靴でした

Blucher Plain toe(incal horse)

formeの革靴

forme blucher incal horse

私が持っているのは、Blucher(ブラッチャー)という外羽根プレーントゥのモデル。

一般的に革靴は、内羽根のストレートチップが最もフォーマルとされており、外羽根プレーントゥは比較的カジュアルな方ですね。

私の場合、私服に合わせることが前提なので、このモデルを選んでいます。

ただformeの靴はとても柔らかい雰囲気を持っているので、例え内羽根のストレートチップだとしても堅苦しい感じは一切なく、あくまで様式的な部分で外羽根を選んだだけですね。

 

formeにはその他にも、

  • ボタンシューズ(羽根を靴紐ではなく、ボタンを引っ掛けて留めるもの)
  • ダンスシューズ
  • ボウリングシューズ

など様々な個性的なモデルがありますが、最も合わせやすいのは外羽根プレーントゥかなと。

やはり1足目には無難なモデルをおすすめします。

 

革種に関しては、王道のカーフレザーではなくアンカルホース(incal horse)をチョイス。

アンカルホースはカーフレザーに比べて柔らかく、足馴染みが早いのが特徴。

さらにロウを染み込ませている(※)ため、最初はマットな質感なのですが、徐々にロウが落ちていくことでカーフレザーにも匹敵する鮮やかなツヤが出てきます。

こういった劇的な経年変化を楽しめることもアンカルホースを選んだ理由でした。

革にロウを染み込ませるという手法は革の強度を高めるために昔から使われてきたもので、イギリス伝統のブライドルレザーが有名です。(ブライドルレザーは牛革にロウを染み込ませたものになります)

革にロウを染み込ませることで革の繊維が引き締しまり革の強度が増すため、ブライドルレザーは過酷な状況下で使用される馬具のために用いられてきました。

最初は表面にブルームといわれるロウ成分が付着しており白っぽく見えるのですが、徐々にロウが落ちてきて非常にキレイなツヤが出ます。

ブライドルレザーではイギリスのグレンロイヤルなどが有名ですね。

 

そして製法はマッケイ製法を選んでいます。

コバの張り出しが少なく返りの良いマッケイ製法の方が、formeの縦長の美しいシルエットが映えると思ったからです。

マッケイ製法でもソール交換は複数回できて十分に長く履けるでしょうしね。

 

ham
私が選んだのは、Blucher(外羽根)、incal horse、マッケイ製法だよ。

 

購入時からの経年変化(1年半着用)

アッパーはマットな質感で光沢はない。マッケイ製法のためコバの張り出しも少なくすっきりとした印象。

 

こちらが購入時の写真。

全体的にツヤはなくマットな表情をしていますが、このマットな質感も渋くて好きでしたね。

 

formeの革靴

カーフのような上品なツヤが出ている。

そしてこちらが1年半ほど着用した現在の写真。

すごくないですか?

あーもう、めっちゃ美しい…

それにしても、我が子ながらキレイに経年変化してくたなと。笑

 

新品時にあったマット感は見る影もなく、非常に美しいツヤが出ていますよね。

ツヤが出るのは割と早くて、履き始めから1ヶ月くらいでマット感はほぼなくなっていたように記憶しています。

ちなみにお手入れには、こちらの記事で紹介したM.Moubray(エムモウブレイ)のシュークリームなどを使っていました。

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変化したのは表面のツヤだけでなく、革質自体もかなり柔らかくなりましたし、だんだんと自分の足に馴染んで本当に履き心地が良くなっています。

レザーソールにはラバー貼りはしていないのですが、定期的にお手入れしているのもあってそれほど減っているような感じはせず、ソール交換はまだ考えなくてよさそうです。

1年半履いたレザーソール。手入れ直後なのでしっとりしている。(コバインキがはみ出ているのはご愛敬。笑)

 

衝撃的なまでの足馴染みの良さ

formeの靴を履いて、最初に驚いたのが靴擦れを全くしないということ。

普通革靴って新品では革が硬く、馴染むまでには必ずと言っていいほど靴擦れを起こすと思います。(そこが革靴を履くハードルになっているという人もいるでしょう)

しかしformeの靴は、まるでオーダーメイドのように最初から足に馴染んで一切の靴擦れなし。

 

特に私の選んだアンカルホースは、カーフレザーに比べて柔らかく靴擦れしにくいとのこと。(購入時に両方試着しましたが、確かに全然違いましたね)

革靴だから馴染むまではしょうがないと覚悟を決めていた分、初めてformeの靴を履いた時は衝撃的でした。

革靴ではありませんが、こちらのレザーサンダルも馴染むまでが本当に辛かったですからね…。笑

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独特のシルエットによる極上の履き心地

formeの革靴

横型見たシルエットが本当に美しい。

formeの靴はトゥ先端部分の反りが通常の革靴よりも強いので、歩くときに足を前に出すのが本当に楽。

さらに上述のように、ヒールカップも小さめでかかともカパカパならないし、捨て寸が長く作られているので足の指も当たることもありません。

1つ1つを見ると小さなこだわりですが、そういった細部の違いでこんなにも履き心地が良くなるものかと感心させられました。

月並みな表現ではありますが、1日中履いていてもそれほど足に疲れを感じないほど。

 

自分好みにカスタムオーダーができる

上でも述べたように、formeの靴は木型やデザインなどの一般的な靴のディティールの他に、アッパーの革種と製法を選んでオーダーできます。

特に男性はそうだと思いますが、『自分だけのカスタム』ってテンション上がりますよね?笑

そして自分好みにカスタマイズした靴なら、愛着もさらに湧いてくるというものです。

 

formeの気になる点は…

気になる点はありません、全てが素晴らしい最高の靴です、はい以上。笑

 

正直レビューって言っている手前、実際に使用してみないと分からない、ちょっとした気になる点や残念なところなど、正直にお伝えしていきたいと思ってはいます。

でもこのformeに関しては、一切ないのだからしょうがない。笑

 

価格に関して言うと、formeはどのモデルも大体60,000円以上はします。(革種や製法によって異なる)

これは服や靴に興味のない人からしたら高いかも知れませんが、それこそAlden(オールデン)とかの、いわゆる海外製高級靴に比べればはるかに安いわけで…

そして品質に対してのコスパで言えば、確実にお得な部類に入ります。

なので価格が高いことは、決してデメリットとは言えないでしょう

 

気になる点を何か絞り出すとすれば、生産数が少ないため手に入りにくいことくらいか…。(それも希少性という付加価値がつくと考えればメリットですけど)

 

forme(フォルメ)の革靴はどこで買えるの?

formeには直営店がない

まずformeには直営店はありません。

そしてセレクトショップでの取り扱いも、まだまだ多くはありません。

 

まあformeの靴はどれも職人さんの手作業で1点1点丁寧に作られていますし、絶対的な生産数が少ないので仕方のないことなんですが…

それにしても取り扱い店舗が少ない上に、かなりの人気ですぐに売り切れるということで、実物を見るのもなかなか難しい代物となってしまっています。

 

ham
手に入れるのが困難なほど、手に入れたときの高揚感は言葉にならないものがありますけどね。

 

都内での主な取り扱い店は、

  • The Weft:南青山にあるファクトリーブランドCURLY(カーリー)の直営店
  • RECTOHALL:恵比寿にある、服だけでなく家具や食器も扱うセレクトショップ
  • BLOOM and BRANCH:新宿、南青山にあるセレクトショップ。KIJI、Phlannelといったオリジナルブランドも秀逸。
  • nest Robe CONFECT:都内だけで6店舗を構えるセレクトショップ。formeの取り扱いは表参道店、丸の内店などの限られた店舗のみ。

など。

The WeftやBLOOM and BRANCH、nest Robeあたりはこちらの記事でもご紹介したように、私もよく利用しているショップですね。

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受注会に参加するか、取り扱い店舗に直接オーダーするのが確実

実物を見るのが困難なformeの革靴を買うには、取り扱い店舗で定期的に行われる受注会に参加するか、取り扱い店舗に直接問い合わせてオーダーするのが確実。

特に受注会は、たくさんのサンプルを見て履きながら自分の好みに合ったモデルをオーダーできるので、自分だけのモデルにこだわりたい人にはおすすめ。

ただし開催期間が限られますけどね。(取り扱いの多い店舗では、大体年に2回くらいのペースで受注会をしています)

 

ham
自分好みでオーダーをした方が本当に好きなデザインで買うことができますし、愛着もマシマシになりますからね。

 

私も狙っていたアンカルホースのプレーントゥが店頭で見つからなかったため、RECTOHALLさんに直接メールをしてオーダーしています。(受注会が待ち切れなかった…笑)

どこでオーダーするにしても、納品までは大体4ヶ月〜半年ほどかかるようですが、私の場合はラッキーなことに最短の4ヶ月ほどで届きましたね。

 

このように店舗によってはお店に直接オーダーできますので、気になった方は上記店舗に問い合わせてみて下さい。

その店舗で取り扱いのないモデルや革種の組み合わせでも、お願いすれば対応してくれるとかも知れません。

実際RECATOHALLさんも、私のオーダーした組み合わせは取り扱っていませんでしたが、丁寧に対応してくれましたし。

 

【forme(フォルメ)のプレーントゥシューズは、まさに日本人のための革靴でした】まとめ

いやー、本当に素晴らしい革靴に出会うことができました。

 

formeにはレディースも多くラインナップされており、そのエレガントなシルエットは、女性が履くとさらに美しさを増すように感じます。

ご夫婦やカップルで、足下をformeで揃えるなんてのもめっちゃ良いですよね。

ちなみに私は奥さんに、

奥さん
いや高いから無理。

と一蹴されています…泣

 

何度も言いますが本当に良い靴で、2足目3足目と欲しくなる靴ですし、男女問わず是非皆さんも一度手にとってみて欲しいですね。

きっと病みつきになると思いますよ。

ではまた!!

 

 

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