- ローファーってサイズ選びが難しくて苦手だ
- シンプルで長く履けるローファーを探している
- 革靴を履き下ろす時の靴擦れが、親の仇のように憎い
という人に向けて、シンプルかつ普遍性のあるデザインで、履き心地もめちゃくちゃ良くて靴擦れ知らずなローファーをご紹介しましょう。
それがforme(フォルメ)という日本の革靴ブランドのローファーです。
いやね、ちょっと今回はこのformeのローファーが素晴らし過ぎました。
なんせ履き馴染みが良くって靴擦れはほとんどしないし、デザインやシルエットはこの上なくエレガントだし、ブランドバリュー的にも知る人ぞ知るって感じでちょうど良いし。
あと私はformeのローファーをオンラインで、しかも実物を試着せずに買ったんですが、それでもジャストフィットだし。
詳しくは後ほど解説しますが、formeのローファーはサイズ選びが比較的容易で、通販で買いやすいローファーだと思います
ということでこの記事は、「formeのローファーの良さをあなたにも知って欲しい。そしてついでに、最高のローファーを手に入れた私の自慢話を聞いて欲しい」という思いで書いています。
以下の内容について、他のどこよりも詳しく・分かりやすく・正直にレビューしています。
- forme(フォルメ)というブランドについて
- formeのローファーの魅力・ここがたまらないってところ
- 実際に履いてみて分かった、気になるところ…
私が2ヶ月以上しっかりと、マジで週3,4とかで履き込んだ上でのレビューとなりますので、信用してもらって大丈夫ですよ
- 嫁と子供と服を愛してやまない30代既婚男性
- 20代後半で突然目覚めた遅咲きの服好き
- 年間100万円以上を服を買う服バカ
- シンプルで素材にこだわったドメブラが好き
forme(フォルメ)ってどんなブランド?
formeのローファーについてレビューする前に、まずはforme(フォルメ)というブランドについてご紹介します。
作っているブランドを深く知ると、アイテム自体にもさらに愛着が湧いてきますからね
早くローファーのレビューが見たいという人は、こちらからすぐにレビューに飛べます。
浅草にアトリエを構えるこだわりの革靴ブランド
forme(フォルメ)は浅草にアトリエを構える日本の革靴ブランド。
小島明洋氏がデザイナーを務め、浅草の熟練の職人さんたちと綿密なコミュニケーションを取りながら、日本人らしい繊細で美しい革靴を作っています。
ここ最近は雑誌やブログなどのメディアで取り上げられたり、取り扱いのあるセレクトショップも増えてきていて、目に見えて人気が出てきているブランドでもありますね。
私自身formeは大好きなブランドでして、最初に買ったformeのプレーントゥシューズは今でも1番気に入っている革靴です。
日本人に合った靴作りと、その結果として生まれる美しさ
formeの1番の魅力は、日本人の足に合った靴作りをしているということ。
デザイナーの小島氏が木型からデザインする革靴は、小さめのヒールカップや傾斜した履き口の形状、湾曲した土踏まず周りなど、日本人の足に合わせたディテールが多く散りばめられています。
また捨て寸の長い伸びやかなシルエットもformeの革靴の特徴で、足に吸い付くようなフィット感がありながら、窮屈さを全く感じさせない極上の履き心地になっています。
formeの革靴って履き下ろしから本当に足馴染みが良くって、靴擦れもほとんどしないんですよね
また履き心地だけでなく、丸みのあるトゥ周りやくびれたウエスト(土踏まず周りのこと)など、随所に見られる曲線的なシルエットが見事なまでに美しくって。
柔らかでどこかフェミニンな雰囲気のある美しいシルエットも、formeの大きな魅力の1つとなっています。
革小物も名作揃い
formeは基本的にはシューズブランドですが、革靴以外の革小物も最高に素晴らしいんです。
むしろ革小物でこそ、熟練の職人さんによる手仕事の繊細さであったり魅力というものを最大限に感じられるんじゃないかと思うほど。
特に財布は人気が高く、長財布からコンパクトウォレット、コインケースまでバリエーションも非常に豊富。
どれも使う人のニーズを考えた作りになっていて、自分に合った形・機能の財布を見つけることができるでしょう。
私もformeのShort Walletという財布を使っていますが、「もう一生この財布でいいわ」って思うくらいに気に入っていますよ。
\formeの中でも屈指の名作財布/
あとは財布以外にもベルトも本当におすすめで、私は色違い・素材違いで2本持っています。
着け心地やデザインが良過ぎて、冗談抜きで365日formeのベルトしかしていません
formeのローファーを正直レビュー
改めまして、今回レビューするアイテムの概要はこちら。
ブランド | forme(フォルメ) |
アイテム | fm-111 ローファー |
シーズン(購入時期) | 2023年秋冬 |
カラー | ブラック |
サイズ | 6(26cm相当) |
素材 | カーフレザー |
価格 | 79,200円(税込) |
購入したショップ | ANOTHER LOUNGE |
私が購入したのは23AWモデルですが、こちらのローファーはformeでも定番人気のモデルなので、基本的には毎シーズン大きな変化なくリリースされているものになります
足馴染み早過ぎて引く
ローファーだけじゃなく私が今まで履いたformeの革靴全部に言えることですが、マジで足馴染みが早過ぎます。
新品の革靴下ろした時って1番しんどいの靴擦れだと思うんですが、formeはまったく靴擦れしないか、しても最初の1,2回だけ。
このローファーも履き下ろしこそ激しくかかとが削られたものの、2回目以降はテキトーに絆創膏貼っておけば全然OKで。
びびって5回目くらいまで絆創膏貼ってましたが、今はもう普通に絆創膏なくても靴擦れしませんからね。
ちなみに私が貼った絆創膏は靴擦れ防止専用のやつ(正確には絆創膏ではなく靴擦れ防止シート)で、これめっちゃ良かったので靴擦れに苦しんでいる人にはこれマジでおすすめです。
formeのローファーは靴擦れしないだけじゃなく、革の雰囲気とかシワの入り方もすごく馴染みが良くって。
まだ1ヶ月も履いてないのに結構良い感じの面構えになってきてます。
とにかく今のところすごく良い感じにエイジングしてくれているので、これからも非常に楽しみです。
タイトフィットじゃないのにかかとは抜けないがマジで最高
formeのローファーの何が最高って、タイトフィットじゃないのにかかとがカパカパならないところ。
ローファーって靴紐がないから普通の革靴よりもサイジングがシビアで、歩いてる時にカパカパしないようにタイトフィットで選ぶことが多いんです。
某有名インポートブランドとかでも「万力締め」とか言って、最初死ぬほどタイトに履いて、血の滲むような修行を積み重ねてジャストフィットにしていく、みたいな伝統があります。
そんでその修行がほんとにキツくて。
さらの新品の時なんか履いて外歩けないから、家の中でテレビ観ながら履いてたりするわけ。
もうそんなの意味分かんないじゃないですか。笑
まさしく革靴の奴隷。
でもformeのローファーは日本人の足に合うように作られているので、そんなバチバチのタイトフィットを選ばなくても大丈夫。
ローファーのかかとも日本人に合わせて小さめに作られている(日本人は欧米人と比べてかかとが小さい傾向がある)ので、爪先や甲にはある程度余裕を持ったサイズを選んでもかかと抜けしないんです。
かかとが抜けないようにタイトフィットでローファーを買い、いつまで経っても爪先とか甲がキツくて結局手放してしまった私にはこれ以上ない幸せです。
しかも上述のように革の馴染みも良くって、履き心地もすぐに良くなりますし。
まあ「日本人の足に合う」ってざっくり言っていますが、当然のことながら全日本人1億人の足と相性抜群ってわけじゃないです。
ただ少なくともインポートブランドのローファーよりは、formeの方が足に合う人が圧倒的に多いんじゃないかなとは思いますよ
デザイン&シルエットはめっちゃエレガントだし、なんかエロい
formeのローファーってめっちゃエレガントなシルエットしてるんですよ。
formeのローファーがこれだけエレガントに見えるのは、形以上にスマートに見える工夫とforme独特の曲線美によるもの。
スマートに見える工夫とは、小さめの弧を描くモカと、同じくあえて小さめに作られたサドルとタンです。
formeのローファーってスマートに見えるんですが、実は見た目以上に幅広に作られていて、幅広な足が多い日本人に合わせているんです。
しかしアッパーのディテール、すなわちモカとサドルとタンがそれぞれ小さめになっていることで、視覚的には細見えするんですよ。
そしてアッパーはスマートに見えるのに、コバはグッドイヤーウェルト製法で張り出していて、それが絶妙にアンマッチな感じもあってまた良いのなんのって。
スラっとしてるけどズッシリしてる、がっしりしてるけど華奢、みたいな。(伝われ)
また爪先から土踏まずにかけてのくびれは、惚れ惚れするような曲線美になっています。
なんかね、formeの革靴の裏側(ソール側)ってエロいんですよ。
レザーソールの繊細なカーブと隆起が、どこかなまめかしいほど美しいというか。
あれですよ、カブトムシとかもそうですけど、なんでも裏側ってグロかったりエロかったりするじゃないですか?
formeの革靴も一緒。
アッパー側から見るとエレガントでスマートな雰囲気なのに、ソール側はなんかクネっててエロい。
革靴のソールフェチの私にはドンズバなんですわ
シンプルで汎用性抜群。でも決して普通ではない
formeのローファーは非常にシンプルなデザインなので、合わせるコーデを選ばず汎用性は抜群です。
ちなみにformeのローファーは、いわゆるコインローファーという形をしています。
コインローファーとはサドルに切れ目の入ったローファーのことで、その昔アメリカの若者がこの切れ目に1セント硬貨を挟んでいたことから、「コインローファー」または「ペニーローファー(1セント硬貨のことをペニーともいう)」と呼ばれています。
なおコインを挟んでいた理由は、お守りとしてや緊急事態に備えて(当時は2セントで公衆電話が使えた)、はたまたおしゃれのため(どういうおしゃれ?)、など諸説あるらしいですね。
後に振り返ってみると意味分かんないファッションをしてるって、日本も海外も若者の考えることは変わらないんだなって思います笑(私も中学校のジャージに必死で穴開けてダメージ加工してたなあ…)
コインローファーのデザインとしては切れ目の形やサドルとアッパーの接着部分がありますが、formeのローファーはサドルの切れ目は王道のカモメ型、アッパーとの接着部はこれまた最も一般的なハーフサドルとなっています。
まあベタっちゃベタなデザインなわけですが、formeのローファーは革靴として作りが良くって、隅々のディテールにまで気品が溢れているので、デザインなんてシンプルな方が良いんですよ。
おかげで本当にどんなコーデにも合わせられますし。
セットアップなどのカチッとしたスタイルに抜け感を出すのも良し、デニムなどのカジュアルパンツに合わせて足元を引き締めるも良し。
夏はショーツに合わせても子供っぽくならなくて良いですしね。
あ、ちなみにformeのローファーは汎用性が高いと言っても、ビジネスで履くのは完全に違います。
そもそもローファーって革靴の中ではすごくカジュアルな形ですし、ビジネスで履くとかスーツに合わせるとか考えない方がいいですよ。
個人的な目安としては、友達の結婚式の披露宴からでギリOKくらいかな。(上司や職場の人の結婚式なら避けた方が無難ですし、友達でも披露宴だけでなく挙式からの出席なら避けた方が無難でしょう)
formeのローファーが汎用性抜群ってのは、あくまでカジュアルなコーデの中で使いやすいってことなので。
ビジネスにはビジネス、フォーマルにはフォーマルの革靴があるので、よくある「オンオフ兼用で履けます!」みたいなのってあんまり信用しない方が良いですよ。
結局オンでもオフでも微妙…みたいな中途半端なことになっちゃいますから
サイズ選びはゆったりめでOK
ローファーを買う際に最も重要なポイントがサイズ選びですが、結論から言うと、formeのローファーはあまりキツキツを選ぶ必要はないです。
私はこのような足のサイズでサイズ6(26.5〜27cm相当)を選びましたが、甲や爪先周りのキツさは全くなく、しかし緩過ぎてカポカポもならないという、本当にちょうど良いくらいのサイズ感で履けています。
ちなみに私はformeの他の革靴(プレーントゥとボタンアップシューズ)も同じくサイズ6を履いています
私もそうしているように、formeの革靴を履いたことのある人は、普通の紐の革靴と同じサイズでいいんじゃないかと。
よく「ローファーは紐で縛れないから普通の革靴よりハーフサイズダウンで選びましょう」みたいに言われますが、formeのローファーに限ってはそんなことないかなと。
というのも、上述のようにformeのローファーはかかとのホールド感が良いので、ある程度ゆとりを持って履いてもかかと抜けしないんですね。
またサドルとタンをあえて小ぶりにしてること、履き口の形状もホールド感を高めてくれる要因になっていますし。
ローファーのサイジングで挫折する理由って、大きく下の2つがあると思うんです。
- タイトフィット過ぎて修行を乗り切れない
- ゆとりがあり過ぎて歩くとかかと抜けする
しかしformeのローファーはゆとりがありつつかかと抜けしないので、かなりサイズ選びはしやすいローファーだと思いますね。
ビチビチのジャストで履かないと後からかかと抜けしてくるとか、タイト過ぎて流石にこれは履けないとか、そういうシビアさはないので。
もちろん試着してから買うのがベストですが、私みたいに通販で買っても失敗しにくいローファーだとは思います
価格に対しての納得感は十分ある
formeのローファーは、私の購入したカーフレザー・グッドイヤーウェルト製法のもので価格が79,200円(税込)となっています。
約8万円ですから普通に大金ですし、服や靴にあまり興味のない人からしたら目ん玉飛び出るくらいの金額でしょう。
でもね、あえて言わせていただくと、formeのローファーのクオリティでこの価格は納得感ありますよ。
なんせファッション業界は今や値上げ値上げのお祭り状態で、ほんの数年前と比べてもあらゆるものが2,3割は値上げしています。
特に革靴業界はインポートブランドが多いもんだから、円安の煽りを食ってもうとんでもないインフレ状態。
Paraboot(パラブーツ)はもう9万とかするし、ローファーで有名なJ.M.Weston(ウエストン)に至っては15万円とかですよ…
その中でformeが8万円弱っていうのは、やっぱり割安感ありますって。
formeのローファーを実際に履いてみて気付いた、気になるところ
ここからは実際にformeのローファーを履いてみて気付いた、ちょっと気になるところを正直にご紹介していきます。
質は悪くないけど、まあそこそこな気がする
今回私はカーフレザーを使用したモデルを買いましたが、革質は抜群に良いわけではなく、まあそこそこに良い革だねって感じかな。
デザイナーが現地で選んできたイタリア製のカーフレザーとのことで普通に良い革ではあるんですが、J.M.ウエストンやオールデンみたいな、いわゆる高級インポートブランドに並ぶレベルではないのかなと。
価格は違えど、formeってどうしてもその辺りが比較対象になってきてしまうんですよね。
8万の革靴買う人はその気になりゃ15万でも買いますし、逆に15万の革靴なんて絶対考えられないって人は8万の革靴も買わないでしょうし
やっぱり昔からの伝統的なインポートブランドってめちゃくちゃ良い革使ってますからね、そこと比べちゃあ酷ってもんよ。
ただしformeのレザーだってしっかりと高級感はありますし、価格に対してのクオリティは十分に担保されていると思います。
新品時点ではマットな質感で履き込むうちにツヤが出てくる、というのはformeの常套手段ですが、こちらのローファーも例に漏れず。
正直プレメンテ前までは「おいおい大丈夫か?」ってくらいマットなので心配しましたが、履いているとしっかりツヤが出てきました。
ただしやはりピッカピカにツヤ感が出るわけではなく、あくまで上品な範囲内でして。
J.M.ウエストンなんかブラシでちょっと磨いただけでピッカピカになっていたんですけど、formeは上品にツヤが出る程度。
近くで見た時の革表面のキメも正直インポートブランドの方が細かいですし、あまりこんなこと言いたくはないですが、formeは高級感バチバチってわけではないんですよね。
とはいえ、普段使いするカジュアルなローファーには十分過ぎるくらいの革質ではあると思いますよ
【formeのローファーが素晴らし過ぎたのでちょっと聞いて欲しい】まとめ
いやー改めてformeのローファーをご紹介してみて、我ながら本当に素晴らしいローファーを買ったもんだなと。
もうレビュー用の写真撮る時とか、隅から隅まで舐め回すように眺めてましたもんね。笑
formeのローファーはシンプルで汎用性の高いデザイン、エレガントなシルエット、日本人の足に合う靴作りをしているからformeだからこその最高の履き心地が魅力の、はむすけ史上最高のローファーです。
そして私のように今までローファーのサイズ選びに失敗したり、修行を乗り越えられなかった人にこそ手に取ってみて欲しい一足ですね。
私もこれからもっともっと、クタクタになるまで履き込んでいきたいと思っています。
そしてその時はまた経年変化具合も合わせて紹介できたらと思うので、興味がある人はぜひ楽しみにしていてください。
ではまた!!
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