こんにちは、ham(@ham50865160)です。

確かにこちらの記事でも紹介したように、セレオリって一般的に服好きの人たちからは敬遠されがち。
事実、私も服好きになればなるほど、
セレクトショップに入っても、セレオリアイテムを見る機会は少なくなっています。
特に大手セレクトショップのセレオリアイテムって、
- デザイン的にあまり特徴がない
- 素材や縫製もUNIQLOとそれほど差がない(むしろUNIQLOの方が上)
と言われてしまっています。
そしてその指摘は、ある程度的を得てはいるんですよね。(セレオリの業態や存在意義としては仕方のない部分なんですが…)
しかし実はセレクトショップの中にも、オリジナルアイテムに力を入れ、非常に高品質なアイテム作っているところがあるんですよ。
というわけで、今回はこういった高品質なセレオリブランドをご紹介していこうと思います。
目次
ほぼドメブラ?おすすめの高品質セレオリブランド5選
Graphpaper(グラフペーパー)
Graphpaper(グラフペーパー)は1LDK(ワンエルディーケー)、CANNABIS(カンナビス)などの有名セレクトショップを手がけた、南貴之さんがディレクターを務めるセレクトショップであり、ブランドの名前。
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正確に言うとGraphpaperはセレオリではないんですが、世間一般の認識としてはセレオリとされているようです、単純に私の大好きなブランドですのでご紹介します。
Graphpaperの店舗は、ギャラリーのような構造をしていてとってもユニーク。
店内の壁が実は引き出しになっていて、その中に服が陳列されていたりと、なんだか忍者屋敷に来たようなわくわくを味わえる空間です。
とても洗練された店内なのですが、最初入ったときはどこに服が置いてあるのか全くわからずおどおどしましたね。笑(キョドっていると、店員さんが優しく教えてくれました)
そんなGraphpaperのアイテムは、ベーシックなデザインでシルエットはゆったりめ、素材や生地にもこだわったアイテムが多いですね。
その代表が、イギリス発の高級生地メーカーThomas Mason(トーマスメイソン)の生地を使用した、こちらのThomas Mason L/S B.D Box Shirts。
Thomas Masonのブロード生地は、本当に美しいの一言。
ここでは語り尽くせないくらいの魅力の詰まったこちらのシャツについては、1記事まるまる使ってたっぷりとご紹介しています。

毎シーズン出るようなGraphpaper定番のアイテムですが、その度に即完するような超人気アイテムになっています。
いやーでもその人気にも頷けるシャツですよ。
私なんか19SSのベストバイにも選んでいますし、なんたって色違いで2着買ってますからね。笑

またFILAとのコラボスニーカーであるDisruptorもおすすめ。
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ボリューム感と高級感を兼ね備えたスニーカーで、足元にアクセントを持ってくるときに使えそうです。
Graphpaperの直営店は
- 青山
- 日比谷(日比谷ミッドタウン内)
- 仙台(フランチャイズ)
にあり、どの店舗もユニークな造りでワクワクするような空間になっています。
またGraphpaperは、他のセレクトショップへの卸し(おろし)も行なっています。
LIVING CONCEPT(リビングコンセプト)/ UNIVERSAL PRODUCTS(ユニバーサルプロダクツ)
LIVING CONCEPT(リビングコンセプト)とUNIVERSAL PRODUCTS(ユニバーサルプロダクツ)は共に前述したGraphpaperと同じく、ディレクターの南貴之さんが手がけるセレクトショップ1LDKのセレオリブランド。
両ブランドともベーシックで日常的に着やすいデザインのアイテムが多い印象。
LIVING CONCEPTの方がややワークテイストが強く、デニムパンツなどが定番で人気ですね。
一方UNIVERSAL PRODUCTSは、
布地、パターン、縫製全てに妥協しない
をコンセプトに、LIVING CONCEPTよりも少し価格が高くなっていますね。
こちらもデニムパンツが定番人気なのですが、LIVING CONCEPTの定番デニムが17,280円(税込)なのに対し、UNIVERSAL PRODUCTSのものは23,760円(税込)になっています。
1LDKの店舗は、
- 中目黒に2店舗
- 南青山
- 名古屋
- 札幌
- パリ
- ソウル
にあり、どの店舗もそれぞれテイストがかなり違っていて面白いです。
特に中目黒は2店舗が道を挟んで向かいにありますし、同系列のカフェも併設されているのでデートコースにとてもおすすめです。
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ちなみにLIVING CONCEPT、UNIVERSAL PRODUCTSともに、全国のセレクトショップに卸しも行なっており、それらの取り扱い店舗でも見ることができます。
KIJI(キジ)/ Phlannel(フランネル)
KIJI(キジ)とPhlannel(フランネル)は、南青山と新宿に店舗があるセレクトショップBLOOM & BRANCH(ブルームアンドブランチ)のセレオリブランド。
KIJIは2017年春夏から始まった新しいブランドですが、そのブランド名は日本の国鳥である雉(きじ)と服の生地に由来しており、
日本のモノ作りを背景に、新しい生地の可能性を引き出すこと
を目指しています。
そんなKIJIの定番といえば、何と言ってもテンセルデニム。
テンセル(リヨセル)とは、木材パルプを溶かした溶剤から糸を紡ぐ再生繊維で、その溶剤は99%再利用できる上に廃棄されても時間が経つと土に還るため、世界一地球に優しい繊維と呼ばれています。
シルクのような光沢感とドレープ感が特徴ですが、シルク同様水に濡れると風合いを失ってしまうので少しケアが面倒かも。
なおKIJIのテンセルデニムは、テンセル100%ではないので水洗いOKです。
KIJIのデニムはこのテンセルを横糸に用いていることで、非常に強い光沢を帯びた美しい生地になっています。
カジュアルなイメージのデニムアイテムが、グッと大人っぽくなる魔法のような生地ですので、一度生で見て欲しいですね。
このテンセルデニムを用いたデニムパンツだけで数型あり、好きなシルエットを選べるのも嬉しいポイントですね。(ちなみに私はデニムスラックス型のKAYAというモデルを持っています)
19SSではこのテンセルデニムを使ったデニムジャケットも新たに出ており、19AWでも継続的に出ているようですね。
Phlannelは2014年のBLOOM & BRANCH設立と同時に立ち上がったブランドで、上品でナチュラルなヨーロピアンテイストのアイテムが多い印象です。
同じく店内でセレクトされているAURALEE(オーラリー)などのアイテムと並んでいると、どこまでがAURALEEでどこからがPhlannelか分からないほど、そのクオリティは高いです。
個人的にはこういったシャツアイテムがおすすめですかね。
19SSからはPhlannel SOL(フランネル・ソル)という新たなラインもスタートしています。
SOL(ソル)とはフランス語で「土壌」を意味しており、生活の基盤となるようなスタンダードな日常着が中心のラインだそう。
正直今のところPhlannelとの違いははっきり分かりませんが、今後Phlannelはよりデザイン性のある方向へ振っていくんでしょうかね?
どちらにしろPhannelの将来が、ますます楽しみになってきますよね。
KIJIもPhlannelもアイテムの雰囲気や生地の高級感は、正直他のドメスティックブランドとほぼ遜色ないレベルです。
またKIJI、Phlannelも今までのブランドと同じく、全国のセレクトショップにも卸しており、比較的手に入りやすいのも嬉しいポイントですね。
上で紹介した3つのブランドもそうですが、やはりこうやって他のセレクトショップに卸しをすると、手に入りやすくなるのもありますが、ブランディングという面で非常に重要になってきますね。
たぶんこれらのブランドを、セレオリだって全く知らないまま買っている人も多いんじゃないかな?
BLOOM & BRANCH自体も青山、新宿ともにカフェが併設されたとてもおしゃれなお店ですし、forme(フォルメ)など結構珍しいブランドも取り扱っていますので、一度訪れる価値のあるショップです。
ちなみにformeの靴に関しては、こちらの記事で詳しくご紹介していますが、まじでめちゃくちゃ最高の靴です!!(語彙力w)
のプレーントゥシューズを正直レビュー-320x180.jpg)
nest Robe CONFECT(コンフェクト)
CONFECT(コンフェクト)はnest Robe(ネストローブ)というセレクトショップによるオリジナルブランド。
もともとnest Robeはレディースのセレクトショップ、ブランドでそのメンズラインがCONFECTということになり、その全てのアイテムはショップの自社工場で作られています。
このブランドの特徴は何といっても天然素材ですね。
特にリネン(※)を使ったアイテムに力を入れており、毎シーズンシャツやパンツからジャケットまで、多くのリネンアイテムを出しています。
リネンというと吸水速乾性があって夏の素材というイメージがありますよね?
しかし繊維中に空洞を多く含むため体温により暖められた空気を溜め込み、意外にも保温力が高いんです。
冬物ではウールリネンといったように他の繊維と混紡したり、別素材の服とレイヤードすることで年中快適に着られる自然素材として知られています。
またCONFECTのデザインは非常にベーシック、なんならどことなくおじさんっぽい雰囲気が多いのですが、それが逆に渋くてめちゃくちゃカッコ良いんですよ。
これから先40歳50歳になっても着られるような服って、やっぱり本質的なカッコ良さがあるんだな〜と思います。(実際にコンフェクトのルックではおじいちゃんのモデルさんもいます)
nest robeは都内だと
- 表参道
- 銀座
- 丸の内
- 自由ヶ丘
にあり、その他地方都市も合わせると計11店舗と、比較的規模の大きいセレクトショップになっています。
nest robeはセレクト品も魅力的なものが多いのが特徴で、COMOLI(コモリ)やTEATORA(テアトラ)、forme(フォルメ)などを取り扱っています。(店舗によってセレクトが割と大きく異なるので注意が必要ですが)
ただし他のセレクトショップへの卸しは行なっていないようです。
Steven Alan(スティーブンアラン)
Steven alan(スティーブンアラン)は元々アメリカ発のセレクトショップであり、そのセレオリブランドです。
日本ではUNITED ARROWSグループが取り扱っていますね。
アイテムはベーシックなアメカジが中心で、大人っぽくて渋いデザインのものが多い印象。
パンツ類は特におすすめで、季節問わず様々な素材・シルエットが秀逸なアイテムが多いですね。
上で紹介した他のブランドと比べると、価格がぐっと手を出しやすいもの魅力。
特にメルカリなどの2次市場ではかなり安く取引されるので、服にそこまでお金をかけられないって人にはかなりおすすめのブランドですね。
取り扱いは、基本的に直営店とUNITED ARROWS系のショップのみとなっています。
高品質セレオリブランドのデメリット
最後に1つ、このようなセレオリブランドのデメリットをあげるとすれば、それはリセールバリューの低さです。
1番最初に紹介したGraphpaperは既にドメスティックブランドとしての地位を確立していますが、その他はやはりまだセレオリというイメージがあり、2次市場でのリセールバリューは低め。
たしかに、今をときめくAURALEEやCOMOLIなどは多少着用していても状態が良ければ定価の5〜7割程度で売れますからね、そりゃお得感もあります。(中にはほぼ定価、または定価以上で売れるものもありますし…)
ただし裏を返せばこれらのセレオリブランドは、2次市場でなら安く手に入るということです。
素材や縫製の質では他のドメスティックブランドに引けを取らないアイテムも、中古とは言え定価の半額以下で手に入ることもあります。
これはメルカリなどの2次市場が盛んな現在では大きなメリットとも言えますよね。
【高品質セレオリブランド5選】まとめ
セレオリでも高品質な良いブランドがあるんだぞってことをお分かりいただけたと思います。
とは言ってもやはりドメスティックブランドやインポートブランドは、ブランド自体にネームバリューがありますし、それらに比べるとこれらブランドはネームバリューは劣るかもしれません。
ただ一方で、知る人ぞ知るブランドっていうのも男心をくすぐる響きではありますよね?
ただこれだけは忘れて欲しくないのですが、服そのものを楽しむ時に、ブランドの業態がどうかなんて関係ないってのが本質です。
もちろんブランドのバックグラウンドを知るのは、それはそれで楽しいですし、そのブランドのアイテムをちょっと違った角度から見ることができるようにもなるので、知らないよりは知っておいた方が良いとは思いますが。
今回紹介した他にも、高品質なセレオリブランドはまだまだたくさんあります。
そんなセレオリブランドで、自分だけのお気に入りブランドを見つけてみるのも楽しいかもしれませんね。
ではまた!!

