こんにちは、ham(@ham50865160)です。
こちらの記事でもご紹介しているCOMOLI(コモリ)は、ここ数年服好きたちの間で大人気のドメスティックブランド。
その人気っぷりは、毎シーズン人気アイテムとなると発売日に行列ができたり、完売後は2次市場プレ値で取引されたりとちょっとカルト的になりつつあります。
そんなCOMOLIの中で、タイロッケンコートと並んでブランドを代表するアイテムであるコモリシャツ。
そうでしょう、そうでしょう。
コモリシャツは私が思うに、日本に数あるブランドの中でも屈指の雰囲気を持つシャツなんですが、この魅力が結構分かりにくい。笑
そこで今回はコモリシャツを普段から着まくっている私が、
- 生地感
- サイズ感やシルエット
- 少しだけ気になる点
などを徹底的にレビューするとともに、様々な種類のコモリシャツもご紹介していこうと思います。
COMOLIの名作、コモリシャツを徹底レビュー【サイズ感や生地感、気になる点も】
私の持っているのは19SSのコモリシャツのホワイト。
このシャツは購入してから本当にかなりの頻度で着ています。
一見普通の白シャツなんですが、非常に雰囲気があって1枚でしっかりとサマになってしまうので、ついつい手にとってしまうんですよね。
ということでここではまず、私が持っている定番モデルについて
着てみて初めて分かる魅力と、少しだけ気になる点
をご紹介していきます。
繊細で滑らかなコットン生地
コモリシャツの生地には140番手という極細の超長綿が使われており、非常に滑らかで美しい生地感になっています。
ちなみに同じ素材でも、柄やカラーによって(おそらくは糸の染色の違いだとは思うんですが)若干の生地感の違いが出てきます。
例えば19SSのシーズンカラーだったタータンなんかは、通常のコモリシャツよりもハリがある感じがして結構生地感の違いが顕著でした。
そんなこともあって、コモリシャツの生地の良さを存分に味わうのであれば定番かつ単色であるホワイトやサックスがおすすめですね。
また新品状態でも硬さはなく、どちらかというとクタッとした質感のコモリシャツなんですが、家庭洗濯を繰り返すと逆に少しパリッとしてくるんですよね。
柔らかな質感を損なうってほどではありませんが、全体の風合いを活かすためにはパリッとアイロンがけをして着るというよりは、洗いざらしかスチームアイロンをサッと当てるくらいがちょうど良いでしょう。
細部にこだわり、空気を含んだシルエット
一見何の変哲もないシャツに見えますが、コモリシャツのシルエットは意外と独特。
ゆったりとしながらも、ただのビッグシルエットというわけではなく締めるところは締め、ちゃんとメリハリのあるシルエットなんです。
例えば襟や袖部分なんかは比較的小さめに作られており、大きく取られた身幅や着丈とのバランスを取る役割をしてくれていますし、裾回りも後ろ身頃が風を含んでふわっとなびく姿は非常に美しい。
特にこの風を含むようなシルエットは、コモリシャツにしか出せない魅力だと思いますね。
下の写真のように、パンツのポケットに手を突っ込んだ時にできる、裾のクシュっとした様子も完璧です。
このように細部にこだわることで、まさに『ゆったりとしたシャツの完成形』とも言えるようなシルエットとなっているんですよね。
洗いざらしでも着られるイージーケア
生地感やシルエットというのは試着してみればある程度分かる魅力ですが、日常的にコモリシャツを着て改めて魅力だなと感じたのが、洗いざらしで着られること。
元々スーツのインナーとしても着るように、基本的に白シャツってアイロンがけは必須。
白シャツはシンプルでクリーンな印象のアイテムだけに、その他のシャツよりもシワが際立ってしまうんですよね。
しかしコモリシャツはシワが付いてもその上品さを失わなず、むしろシワにより更なる雰囲気が醸し出されるほど。
これはコモリシャツの上質で柔らかな生地感や、ゆったりと余裕のあるシルエットから生み出されるもので、他の白シャツとは一線を画すコモリシャツだからこその魅力と言えるでしょう。
先述のように洗濯後はパリッと糊付けしてアイロンかけするのではなく、洗いざらしか、衣類スチーマーでサッとシワを取るだけで十分、むしろその方がコモリシャツの雰囲気にはマッチしますね。
ちなみに私は、こちらの記事で紹介したパナソニックの衣類スチーマーを使っています。
他のシャツでは洗濯後にアイロンがけがめんどくさくて、ハンガーに吊るしたままのこともありますが、コモリシャツならそのままハンガーからパッと取ってすぐに着られる。
そうなると必然的にコモリシャツを着る機会も増えていきます。
やはり服ってどんなに上質でお気に入りでも、ケアが大変だと徐々に着なくなってしまうもの。
そういう意味でもイージーケアっていうのは、非常に大きなメリットになります。
シーズンカラーも豊富
さらにコモリシャツのもう一つの大きな魅力として、シーズンカラーが豊富ということもあります。
ただまあここ最近はあまり目立ったカラーがないのですが…笑
- 19SS:タータン、エクリュ、ブラック
- 19AW:チョークストライプ(バンドカラーのみ)
- 20SS:特になし
- 20AW:特になし
シーズンカラーは人気のものになると本当に即完してしまうようなものも多く、最近だと19SSのタータンとエクリュは瞬殺でしたし、その後もプレ値で取引されています。
まずは定番のホワイトやサックスを買って、その後シーズンカラーを揃えていくってのもいいですよね。
COMOLIファンの中には、毎シーズン買い足しているという強者もいるくらいですし。笑
COMOLIの中では比較的安い
コモリシャツの定価は24,200円(税込)。
確かにシャツ1枚としては決して安くはないですが、それでもCOMOLIというブランド全体で見るとかなりリーズナブルな方なんですよ。
最近のCOMOLIはその他のシャツでも30,000円〜っていう価格設定ですし、何ならCOMOLIだけじゃなくどのブランドも価格が高騰してきてますからね。
その中でこのクオリティ、着回し力抜群のコモリシャツが20,000円ちょっとで買えるのはかなりお得感あります。
分かりやすい生地の高級感はない
先述のように、コモリシャツには細番手の上質なコットン糸が使われています。
確かに良い生地なんです、良い生地なんですけど…
誰にでも分かるめちゃくちゃ高級感のある生地かと言われると、うーん…というのが正直なところ。
例えば同じくらいの価格帯であれば、AURALEE(オーラリー)のウォッシュドフィンクスツイルという生地を使ったシャツは、それこそ圧倒的な生地感の良さが感じられます。
これは私が服好きだからとか、ファッションに詳しいとかは関係なく『触ればバカでも分かる』といったレベルの違いがありますね。
まあAURALEEのウォッシュドフィンクスツイルは、同価格帯の他のブランドと比べても頭1つも2つも抜けて素晴らしい生地感ですし、COMOLI自体がそういうところで勝負をしているブランドではないので単純に比較できるものでもないんですけど。
ただこういう分かりやすい高級感だったり生地の良さを求める人にとっては、コモリシャツ(ひいてはCOMOLIというブランド自体)は少し違うかな?って印象ですね。
生地は薄い、そしてホワイトの場合は透け感に注意
コモリシャツは、軽い生地感で風を纏うような雰囲気が魅力。
しかしその軽さ故に、特にホワイトを選んだ場合はインナー透けに注意が必要です。
上の写真ではコモリシャツの中に雑誌を置いてみていますが、はっきりと文字を読めるくらいに透けてしまっています。
コモリシャツに限ったことではないですが、こういう透けやすい白シャツのインナーにはベージュ系、それもシームレスになっているものがおすすめですよ。
グンゼのシームレスインナーとかUNIQLOのエアリズムとか。
あとはまあ生地が薄いので、冬にインナーとしてシャツを合わせるときにコモリシャツを選んじゃうと普通に寒いです。笑
ただその分夏でも何とか着られるくらいの薄さなので、春夏秋の3シーズンで長く活躍できますけどね。
コモリシャツの豊富なバリエーション
実はコモリシャツは私の持っているド定番のコットン生地、レギュラーカラーだけでなく、様々なバリエーションがあります。
ここではそんな変わり種コモリシャツの中で、代表的なものを簡単にご紹介していきます。
Wフロントコモリシャツ
秋冬用に前身頃を2枚仕立てにして厚みを増したコモリシャツ。
シルエットや生地感は、ほとんど通常のコモリシャツと変わりません。
通常のコモリシャツは軽くてふんわりしたシルエットが魅力な反面、冬場はインナーとして着るのは少し寒いので、冬でもコモリシャツをガシガシ着たいという人にはWフロントコモリシャツもおすすめです。
またインナーが透けにくくなっているのも嬉しいポイント。
バンドカラーコモリシャツ
通常のコモリシャツと並んで人気なのが、このバンドカラーコモリシャツ。
こちらのシャツ、襟がバンドカラーになっているのはもちろん、着丈がかなり長いのも特徴。
さらに通常のコモリシャツよりも、若干ではありますが更にゆったりとしたサイズ感になっています。
着丈の長さもあいまって、通常のレギュラーカラーのコモリシャツよりも1つサイズを下げる感じで選んであげるとよいでしょう。
実際私も、通常のコモリシャツはサイズ3(Lサイズ相当)を着ていますが、バンドカラーシャツはサイズ2(Mサイズ相当)で着ていました。
首回りがすっきりとしていて良いのですが、着丈が思いの外長いので結構合わせるのが難しいかなと。
スラッと背が高くて細身の人が着ると抜群に雰囲気の出るシャツですが、その分着る人を選ぶシャツとも言えるでしょう。
シルクコモリシャツ
コットンの代わりに、高級素材であるシルクをふんだんに使った贅沢なコモリシャツ。
ただもうこれに関しては雰囲気あり過ぎ。笑
シルクがもうツヤッツヤでゴージャス感出まくりです。笑
特にブラックや暗めの色ではよりツヤが目立って、私のような凡人ではとても着れたもんじゃないが、自分の雰囲気に自信がある方は挑戦してみても良いかも知れません。
着こなせれば抜群にカッコいいのも事実ですから。
とは言え、シルクは洗濯などのケアもとにかく大変ですから、その点から見てもおしゃれ初心者にはあまりおすすめはできませんね。
ちなみにデザイナーの小森さんは、このシルクシャツをガンガン洗濯しているようですが、30,000円近くするシャツで一般の人が同じようにできるとは思えません…(少なくとも私にはそんな勇気ありません笑)
ベタシャンコモリシャツ
COMOLIの定番素材であるベタシャンとは、ベタッとしたシャンブレー生地のこと。
ダジャレみたいですが本当です。笑
通常シャンブレーとは経糸に色付けした糸を、横糸には白い糸(さらし糸)を使った平織り(※)の生地で、柔らかな風合いと独特の霜降り感が魅力の生地。
一方COMOLIのベタシャンは、経糸横糸共に色付けした糸を使っています。
経糸と横糸で色の濃淡はありますが、共に色付きの糸なので、凹凸のある通常のシャンブレー生地よりもベタッとした色合いになるのです。
平織りは三原組織とも言われる代表的な織り方で、三原組織には他に綾織り、朱子織り(繻子織り)があります。
平織り
経横の糸を交互に織る。織り目は左右対称となり頑丈で摩擦にも強く、また通気性に優れている(例:ブロード、オックスフォード)
綾織り
別名ツイルとも呼ばれ経糸が2〜3本の横糸をくぐるように織るため、織り目は斜めになる。伸縮性がありシワになりにくい。平織りよりも耐久性は劣るが、厚い生地を織ることができるためワークアイテムによく用いられる。(例:デニム、チノクロス)
朱子織り(繻子織り)
「しゅすおり」と読み、別名サテンとも呼ばれる。経糸横糸のどちらか一方が多く表面に出るように織るため強い光沢感のある生地が織れる。ただし摩擦に弱い。(例:サテン)
いやー、この色味になんとも言えない魅力がありますよね。
柔らかで深みのある色合いからの経年変化を楽しむこともできるので、是非長く着ていきたいアイテムです。
個人的には通常のコモリシャツと同じくらいにおすすめなのが、このベタシャンシャツですね。
実際私も過去にベタシャンのバンドカラーシャツを持っていましたが、かなりお気に入りでしたね。
ちなみにCOMOLIではベタシャン生地を使った他のアイテムも展開しており、私もベタシャン生地を使ったユーティリティシャツを持っていますが、本当に素晴らしい生地ですよ。
【COMOLIの名作、コモリシャツを徹底レビュー】まとめ
コモリシャツの魅力って、少し分かりにくいですが着た人には確実に伝わるものです。
コモリシャツはその人気から、ここ最近の定番カラーしか出ていないシーズンでもかなりのスピードで売り切れていきます。
この記事を見て「コモリシャツが欲しいなー」と思ったなら、シーズン立ち上がり前から取り扱い店の入荷情報をチェックしておくと良いですね。
Bshopなど大手セレクトショップでは入荷が少し遅い傾向があるので、買い逃してしまったという方も諦めずに見てみることをおすすめですよ。
ではまた!!
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