こんにちは、ham(@ham50865160)です。
今はUNIQLOからも低価格高品質なデニムが出ており、ファッションにあまり興味がないという方はそういったところで買う方がほとんどではないでしょうか。
またLevis(リーバイス)やEDWIN(エドウィン)などのデニムブランドにも10,000円前後で良いデニムがありますしね。
しかし今回ご紹介するアイテムはAURALEE(オーラリー )というドメスティックブランドの、なんと約23,000円もするデニムです。
UNIQLOのデニムが6,7本買えるような価格ですが、一体何がどう違うのでしょうか?
購入から約10ヶ月このデニムを履きまくった私が、本当に高価格(とは言ってもドメスティックブランドとしては標準的な価格)に見合うかを、正直にレビューしていきたいと思います。
目次
AURALEE(オーラリー)とは?
AURALEE(オーラリー)はFilMelange(フィルメランジェ)など数々の有名ブランドでデザイナーやパタンナーとして活動していた、岩井良太さんが2015年春夏よりスタートした比較的新しいブランド。
ここ数年ものすごい勢いで人気が出ており、BEAMSやBshopといった大手セレクトショップでも非常によく見かけるようになりましたよね。
そんなAURALEEの魅力はなんと言っても圧倒的な素材の良さ。
AURALEEを運営している会社もクリップクロップという生地会社ですし、デザイナーの岩井さんは「素材からデザインを考えている」と言うほどです。
AURALEEのアイテムは服や生地の素人がぱっと見ただけでも「あ、いい服着てんな。」と思うような、分かりやすく良い生地のものが多いです。
ゆったりとしたシルエットなども今の雰囲気に合っていてとても着やすく、私も大好きなブランドの1つなんですが、2019年からパリコレに進出したこともあり少し価格が高いのがネックですね…笑
ただしリセールバリューもかなり高いブランドですので、とりあえず買っておこう的な買い方が出来てしまいます。(本当は良くないのかもしれませんが…)
もし着なくてもメルカリなどで売ってしまえばほぼ定価で売れますからね。
ちなみにAURALEEに関してはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
https://osozakifashion.com/?p=2507
ブランドの背景や成り立ちを知ると、さらにそのブランドの服を着るのが楽しくなりますよ。
HARD TWIST DENIM WIDE PANTSの魅力とは?
そして今回ご紹介するのが、こちらのHARD TWIST DENIM WIDE PANTS。
2018年の発売当時は非常に話題になっていたのですが、何がそんなに素晴らしいのかをご紹介していこうと思います。
AURALEEオリジナルのデニム生地
前述した通りAURALEEは素材に強いこだわりを見せるブランドです。
素材にこだわるあまり、これまでは納得のいくデニム生地が見つからずにデニムを作っていなかったほど。(シルク混のデニムはありましたが)
そんな中、良いデニム生地がないのなら作ってしまえとAURALEEが糸から作り上げたデニムがこちらのHARD TWIST DENIM PANTS。
生地は米綿のムラ糸を限界まで強撚し、ピュアインディゴでロープ染色(※)した糸をタテ糸に使用して織り込んだオリジナル生地で、生地素人の私でもその辺のデニムとは違うなということがはっきりとわかります。
ロープ染色とはデニムに使う経糸をロープ状に束ねて染色する染色方法。
インディゴ染料に何度も浸けて糸に染料を浸透させますが、ロープ状になっているため糸の芯の部分はあまり染まりません。
この染まっていない芯の部分が着用とともに擦れて表面に出てくることで、デニムの綺麗な色落ちが実現するんですね。
またインディゴ染料というのは最初黄色〜赤茶色っぽいのですが、空気に触れて酸化することで私たちの知っているあの綺麗なブルーになります。
履きこみ、洗いこんでいっても生デニムと同じような風合いを保つようにこのような生地を使用したそうですが、実際に触ってみると新品時ですでにワンウォッシュがかけられているにも関わらず、表面はなんとも言えないカリっと感があります。
ソリッドというか、糸1本1本が際立っているというか。
全く生デニムの質感かと言われると微妙に違うような気もしますが、それでも私自身今までに触ったことのない生地感でとても驚いたのを覚えています。
色褪せない光沢感
触り心地もさることながら、このデニムはとにかく生地表面の光沢感が素晴らしい。
高級な生地特有のなんとも言えない微光沢がデニム生地にも関わらずはっきりと出ており、ずっと見ていられます。
例えばキレイめなデニムパンツで有名なA.P.C(アーペーセー)は、生デニム(リジッド)状態の光沢感・ツヤ感が非常に美しく、とてもスタイリッシュに履けるのですが、洗濯を繰り返すうちにどうしても色落ちし、光沢やツヤはなくなっていきます。
まあそれがデニムの良さであり楽しみ方と言われればそれまでですが、個人的には生デニム状態の方が清潔感があって好みなんですよね。
だからこのAURALEEのデニムが履き込んでも生デニムの質感を保つと聞いた時はとても魅力的に思いました。
美しいシルエット
シルエットは私も購入した上のワイドテーパードタイプと、センタープレスの入ったストレートタイプのもの(HARD TWIST DENIM 5P PANTSという商品名です)があります。
どちらも素晴らしいシルエットですが、私は履いた時のテーパードの綺麗さに惚れてワイドテーパードタイプを選びました。
特に横から見たシルエットが美しい。(鏡の前でわざと横向きに立って見てしまうくらいです。笑)
ただデニムスラックスが流行っているのもあって、ストレートタイプの方が人気だったようですね。
ちなみに私が購入した18AWではこちらのインディゴとブラックの2カラーでしたが、2019年からはユーズド加工の薄いインディゴもあるようですね。
HARD TWIST DENIM WIDE PANTSを正直レビュー(約10ヶ月履きこみ後)
こちらが約10ヶ月(週に2〜3日、1日4時間程度)履きこんだものになります。(デニム専用洗剤を用いた家庭洗濯も5回ほどしています)
いかがでしょうか?
照明やカメラの具合でうまく伝わらないのが悔しいのですが、ワイドテーパードタイプということもあり全体的にあまり大きく色落ちはしていません。(デニムはタイトな方が身体に沿ったシワができ、その部分が色落ちします)
生地感として少し柔らかくなった感じもしますが、それでも表面のカリッとした手触りはしっかり残っており、いかにも着古したクタッとした感じやデニム特有の毛羽立ちは一切ありません。
私が一番重要視した光沢感も、見事なまでにキープされています。
むしろ若干の色落ちにより生地全体が白っぽくなって、より光沢が増したのではないかというくらい。
またデニムの経年変化で気になるのが縮みですが、こちらのデニムは元からワンウォッシュがかけられており自宅洗濯をしてもほとんどサイズ感は変わっていません。(生デニムは最初の洗濯でかなり縮みますよね)
ワイドシルエットで肌に密着せず、厚みも標準的で夏でも履けるデニムなだけに、縮みや色落ちをあまり気にせずにガシガシ洗濯できるのは嬉しいポイントですね。
ただし家庭で洗濯する場合は色落ちのしにくいデニム専用洗剤がおすすめで、私はこちらの記事でもご紹介しているLANDLESS(ランドレス)のデニムウォッシュを使っています。
・生地のカリッと感、光沢は保たれている
・色落ちもそれほどしていない(今後が楽しみ)
・縮みはほとんどしない
まとめ
やはり素材にこだわり抜いたAURALEEのデニムは素晴らしい。
アメカジデニムのようなバキバキに色落ちした無骨なかっこよさとは違い、新品時の生地感や光沢を保ったまま、ゆるやかに色落ちしていく美しさを楽しめるデニムでした。
これからもどんどん履きこんで経年変化を楽しんでいきたいと思っています。
ちなみに19SSや19AWでも同素材のデニムが発売されており今後AURALEEの定番アイテムになっていくと思われます。
最初に発売されて話題になった18AWに比べるとだいぶ売れるスピードは遅くなっている印象で、9月現在でまだ在庫が残っているところもあるようなので今後はそれほど急いで買う必要はないでしょう。
20SSではなんとこちらのデニムと同生地でデニムブルゾンも出ましたね。
ゆったりとしたシルエットと独特のデザインでかなり使いやすそうでしたし、デニム生地はもちろんAURALEEオリジナルのハードツイストデニムなので生地感も最高です。
カラーも3種類(リジッド、ウォッシュ加工、ホワイト)と豊富ですし、デニムセットアップとして着られるということで、デニムパンツの方もますます人気になりそうですね。
私は他にも5本ほどデニムを持っていますが、気が付くとついこのデニムを履いていますね。笑
皆さんも是非この素晴らしいデニムを一度手にとってみてください。
ではまた!!
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