こんにちは、ham(@ham50865160)です。
- 夏を快適に過ごしたいけど、サンダルは履き心地がなあ…
- とにかく大人っぽくキマるサンダルが欲しい
- 良いものを長く大切に使い続けたい
という人に向けて、今回は最高級サンダルのご紹介です。
それがこちら。
最高級サンダルブランドとして名高いユッタニューマン(JUTTA NEUMANN)の代表作アリス(Alice)です。
ユッタニューマンのサンダルは『サンダル界のロールスロイス』なんて言われるほどの名作中の名作ですが、今回はそんなユッタニューマンにのアリスについて
- ユッタニューマンとはどんなブランドか?
- アリスの魅力や履き心地
- アリスの気になる点
- ユッタニューマンは本当に『サンダル界のロールスロイス』なのか?
を徹底的にレビューしていきます。
ユッタニューマン(JUTTA NEUMANN)ってどんなブランド?
ニューヨーク発のレザーブランド
ユッタニューマン(JUTTA NEUMANN)は、1994年にドイツ人女性デザイナーのユッタ・ニューマンさんがニューヨークで始めたレザーブランド。
ユッタ・ニューマンさんは伝説的な革職人であるバーバラ・シャウム(Barbara Shaum)さんの下で6年以上の厳しい修行を積んだ後にブランドを立ち上げており、今なおユッタニューマンのアイテムはニューヨークにあるアトリエで1つ1つ手作業で作られているという、非常に職人的なこだわりの強いブランドとなっています。
『サンダル界のロールスロイス』
ユッタニューマンのサンダルは、その圧倒的な履き心地の良さは『サンダル界のロールスロイス』と呼ばれています。
今なおニューヨークのアトリエで熟練の職人の手によってハンドメイドで作られるレザーサンダルは、履けば履く程にその人の足に馴染んでいき、まさに極上の履き心地になっていくんですよね。
ファッションアイテムでは、そのジャンルの中でも最高品質のものを表す際に「~界のロールスロイス」という言葉がよく使われます。
本家ロールスロイスは1906年に創業したイギリスの高級車メーカーですが、ちょっと気になったので「~界のロールスロイス」をいくつか調べてみました。
- スニーカー界のロールスロイス:ニューバランス(NEW BALANCE)のM1300
- スーツ界のロールスロイス:チェスターバリー(Chester Barrie)
- ヘアブラシ界のロールスロイス:メイソンピアソン(MASON PEASON)
- バックパック界のロールスロイス:グレゴリー(GREGORY)
永遠の定番モデル、アリス(Alice)
ユッタニューマンの創業時からの定番にして1番人気なのが、私の購入したアリス(Alice)というモデル。
足の甲のストラップと親指を包むサムホールが特徴的なデザインで、ユッタニューマンと言えばこのデザインを思い浮かべる人も多いんじゃないかなと。
最近ではユッタニューマン人気もあって、様々なブランドからアリスのようなサムホールタイプのサンダルが出ていたリしますね。
またユッタニューマンでは職人さんのハンドメイドということもあって、同じモデルでも様々なバリエーションがあるのが特徴。
- カラー
- ウィズ(幅)
- 革種
- ソール
- フットベッドのフォルム
など同じモデルでも多くのデザインから選べるので、人気モデルでも他の人と被りにくく服好きにとっては嬉しいポイントとなっています。
【購入レビュー】ユッタニューマンのアリスは本当に『サンダル界のロールスロイス』なのか?
改めて、こちらが私の購入したアリスです。
ディティールは以下の通りとなっています。
- カラー:ブラック
- ウィズ:D
- サイズ:9(27cm相当)
- ソール:ビルケンソール
- フットベッドのフォルム:ラウンド
一応カラー表記はブラックですが、実際はダークブラウンに近い色味ですね。
ここから色落ちしていくと、さらにブラウンに近くなると予想されます。
ちなみに1年履いた状態のレビューはこちらの記事でしていますので、レザーの経年変化や足への馴染み具合を知りたいという方は是非読んでみて下さい。
>>JUTTA NEUMANN(ユッタニューマン)のAlice(アリス)を約1年履いてみての経年変化&愛を語る【履き心地はロールスロイス?修業は終わった?】
ということで、ここからはアリスのディティールを細かく見ていきましょう。
最高の履き心地を生み出すアーチサポート
ユッタニューマンのサンダル最大の特徴は、アーチサポートと呼ばれる特殊なソール形状です。
このアーチサポートが土踏まずにフィットすることで、足に吸い付くような履き心地を実現しています。
また履き込むことでレザー自体も柔らかくなり、自分の足の形に沈むことでさらにフィット感が増し、それこそ極上の履き心地になると言われています。
ビルケンソールによるさらなる履き心地の向上
私が購入したものも含め、日本で取り扱われているアリスのソールの多くにはビルケンソールが用いられています。
ビルケンソールとはこれまたサンダルで有名なBIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)が開発したソールのことで、耐久性や耐摩耗性、防滑性に優れているのが特徴の非常に高機能なソールになっています。
なおレザーソールタイプのアリスもあるにはあるんですが、レザーソールは水に弱いという弱点があるんですよね。
その点ビルケンソールはもちろん水によって痛むことはありませんし、濡れた路面でも滑りにくいので天気や路面の状態を気にせず履けるのは大きなメリットとなっています。
質実剛健なラティーゴレザー
アリスにはラティーゴレザーという、非常に堅牢なレザーが使われています。
ラティーゴレザーとは元々アメリカ西部のネイティブアメリカンが作っていたレザーのことで、元々過酷な状況下で使用されることが前提となっているレザーなので、キメ細やかさや繊細さみたいなものはありませんが、とてもタフで男らしい表情をしていますね。
またラティーゴレザーは作る工程の中で大量のオイルを染み込ませているので、使い続けるうちに段々とオイルが表面に染み出し、非常にきれいなツヤ感が生まれます。
さらにこのオイルが水を弾くので、多少の水であればへっちゃらというメリットもあるとのこと。
ちなみに実際に履き込んでいくとこのようなめちゃくちゃ渋い表情になります。
ラティーゴレザーを使ったアリスはソールの交換など適切なお手入れをしていれば10年以上余裕で履ける、言うなれば「一生モノのサンダル」なんですよ。
サイズはやや小さめを選ぶのがベスト
先述のように、ユッタニューマンのサンダルは履き込んでいくうちにアッパーレザーが馴染みフットベッドが沈み込むため、サイズは少し小さめを選ぶのがおすすめ。
私は上のような足のサイズで普段はスタンスミスを27.5cmでジャストで履いていますが、アリスに関してはサイズ9D(Dウィズの27cm相当)を選んでいます。
購入時点ではかかとが本当にジャスト、なんなら少しはみ出るくらいで若干不安でしたが、大体1シーズン履いたくらいでちょうど良いサイズ感になっています。
>>JUTTA NEUMANN(ユッタニューマン)のAlice(アリス)を約1年履いてみての経年変化&愛を語る【履き心地はロールスロイス?修業は終わった?】
また日本で取り扱われているユッタニューマンは、Dウィズのものがほとんど。
ちなみにウィズとは靴の幅の広さを表す単位で、A〜Gの10段階(Eの中でE〜EEEEの4段階ある)のうちAが最も細く、Gが最も幅広となっています。
Dウィズというとやや細めのウィズということになるので、新品時点では甲のストラップがやや窮屈に感じます。
ただここも履いているうちにだんだんとレザーが柔らかくなってキツさを感じなくなりましたね。
逆に言うと新品時点から余裕を持って履ける状態だと、馴染んできた時に緩くなってしまう可能性があるので要注意です。
どんなコーデに合う汎用性の高さ
私が思うユッタニューマンの最大の魅力は履き心地でもなく経年変化でもなく、どんなコーデにも非常に大人っぽく合わせられるということ。
ユッタニューマンのサンダルって単純にモノとしてのクオリティが高いので、明らかに高級感があってサンダルなのに全然子供っぽくないんですよね。
だからTシャツにデニムみたいなドシンプルコーデに合わせたとしても、足元から大人っぽさが滲み出ると言うか、コーデ全体を引き締めてくれます。
もちろん少しキレイめな服装に違和感なく馴染んでくれるので、例えばちょっと緩めのセットアップにアリスを合わせて抜け感を演出したコーデなんてのもめちゃくちゃカッコいいんですよ。
ほんとあまりにも何でも合うしもちろん履き心地も最高なんで、冗談抜きで夏の晴れた日はほぼ100%アリスを履いていますからね。笑
ユッタニューマンのアリスのちょっと気になる点…
価格はバカ高い
ユッタニューマンはインポートブランドなので取り扱い店によって価格は変わってきますし、ディティールの違いによっても多少価格が異なってくるのですが、基本的には定価で約5万円ほどします。
確かにクオリティだけで言えば『サンダル界のロールスロイス』の名に恥じない、非常に素晴らしいサンダルではあるんですが、サンダルに5万っていうのはなかなかポンと出せる金額じゃないですよね…
特にサンダルって基本的には夏しか履けないものなので、金額に対する使用回数という意味では、あんまりお金をかけるのは賢くないアイテムではあるんです。
もちろん5年10年と履いていけば十分に元を取れるサンダルではあるんですが、いざ買うとなると少し勇気がいるというのも事実でしょう。
ただまあこれだけ高いと余程服や靴が好きな人じゃないと買わないでしょうから、その点では他人と被りにくいっていうメリットもあったりしますけどね。(逆に服好きの間ではめちゃくちゃ被るかもですが…笑)
馴染むまでは修行
しつこいようですが、ユッタニューマンは『サンダル界のロールスロイス』と言われる程の最高に履き心地が良いサンダルです。
ただしそれはあくまでレザーが馴染んでからの話。
よくタイトフィッティングな革靴を履き慣らす過程のことを「修行」なんて言ったりもしますが、ユッタニューマンの履き始めもまさに修行。
堅牢なラティーゴレザーは足に擦れまくりますし、そのまま履いていると足の皮が剥けて普通に流血します。笑
履き下ろしから馴染むまでの経過を、履いた回数や時間でレポート記事としてまとめているので、購入を検討している人やまさに今購入した人などは是非参考にしてみて下さい。
レザーなので水に弱い
アリスは堅牢なラティーゴレザーを使っているとは言え、レザーはレザーなのでやっぱり水には弱いです。
サンダルってそのまま海に入ったりアウトドアへ出かけたりで「水に濡れても大丈夫なもの」というイメージがありますが、アリスはダメですね。
レザーって水に濡れると固くなって型崩れしますし、シミにもなっちゃうのである程度気を使って履いてあげましょう。
価格も価格ですし、びしょびしょになってレザーが傷んじゃったってなったら目も当てられませんから。笑
こういうところは「サンダルは気を使わずにガシガシ履けるのが好き!」いう方にとっては、ちょっと面倒かも知れません。
【ユッタニューマンのアリスは本当に『サンダル界のロールスロイス』なのか?】まとめ
ユッタニューマンのアリスは間違いなく『サンダル界のロールスロイス』と呼べる程の素晴らしいサンダルではありますが、価格や履き始めの修行といった乗り越えなければならないハードルがあることは確かです。
「これから何十年も履いていく本当に良いサンダルを探している」と言う人には非常におすすめできるサンダルですが、気軽に買ってすぐにホイホイ履けるサンダルではないですからね。
ただ私はアリスを買った(正確には買ってもらった)ことに一片の後悔もありません、今履いているアリスを履き潰したら間違いなくまたアリスを買うと思います。
だから個人的には1〜2万円くらいのレザーサンダルを買うのであれば、ちょっと我慢してお金を溜めてユッタニューマンにチャレンジしてみて欲しいなって気はします。
こういう何かの最高峰に触れるってのは、感性や審美眼を養うのにとても良い経験になりますし。
皆さんもユッタニューマンのサンダルで、この先数十年間の夏を涼しく快適に、そして大人っぽく過ごしてみてはいかがでしょうか?
ではまた!!
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