こんにちは、ham(ham50865160)です。
2019年夏に私が購入した、自分史上初めてのレザーサンダル。
それがこちら。

最高級サンダルブランドとして名高いユッタニューマン(JUTTA NEUMANN)の代表作、アリス(Alice)というモデルです。
ということで今回は、こちらのユッタニューマンのアリスを正直にレビューしていこうと思います。
-のリカバリーサンダル-を正直レビュー-320x180.jpg)
目次
ユッタニューマン(JUTTA NEUMANN)とは?
NY発のレザーブランド

ユッタニューマン(JUTTA NEUMANN)は、1994年にドイツ人女性デザイナーのユッタ・ニューマン(Juttta Neumann)さんがニューヨークで始めたレザーブランド。
彼女は、ニューヨークの有名革職人バーバラ・シャウム(Barbara Shaum)さんの下で6年以上の修行を積んだ後、自身のブランドであるユッタニューマンを立ち上げています。
ブランドとしての転機は1997年のニューヨークコレクション。
ANNA SUI(アナスイ)のモデルだったナオミ・キャンベルがランウェイで履いたのをキッカケに、世界中でユッタニューマンのサンダルが注目を集めるようになりました。
サンダル界のロールスロイス

ユッタニューマンの特徴は、すべてのアイテムを自身のアトリエにてハンドメイドで作っていること。
熟練の職人の手によって一つ一つ丁寧に作られたサンダルは、履く程にその人の足に馴染んでいき、最高の履き心地になっていきます。
そのあまりの履き心地の良さは、「サンダル界のロールスロイス」とまで言われるほど。
ファッションアイテムでは、そのジャンルの中でも最高品質のものを表す際に「~界のロールスロイス」という言葉がよく使われます。
本家ロールスロイスは1906年に創業したイギリスの高級車メーカーですが、ちょっと気になったので「~界のロールスロイス」をいくつか調べてみました。
- スニーカー界のロールスロイス:ニューバランス(NEW BALANCE)のM1300
- スーツ界のロールスロイス:チェスターバリー(Chester Barrie)
- ヘアブラシ界のロールスロイス:メイソンピアソン(MASON PEASON)
- バックパック界のロールスロイス:グレゴリー(GREGORY)
永遠の定番モデル、アリス(Alice)

そんな素晴らしいサンダルを作っているユッタニューマンにおいて、創業時からの定番にして1番人気のモデルが、私の購入したアリス(Alice)というモデル。
足の甲と親指だけにストラップの付いたシンプルなデザインですが、意外と他では見かけないデザインでもあるのでひと目見てユッタニューマンだと分かりますね。
ユッタニューマンは職人さんのハンドメイドということもあって、同じモデルでも様々なバリエーションがあるのが特徴。
カラーやワイズ、革種などの他にも全体のフォルムが四角い(スクエアな)モデルまで存在します。
ユッタニューマンのアリスを正直レビュー

改めて、こちらが私の購入したアリスです。
ディティールは、
- カラー:ブラック
- ワイズ:D
- サイズ:9(27cm相当)
- フォルム:ラウンド
となっています。
カラー表記はブラックですが、実際はダークブラウンに近い色味ですね。
ここから色落ちしていくと、さらにブラウンに近くなると予想されます。
ちなみに購入から1シーズン履いたものがこちら。

どうでしょう?
多少の小傷や履きジワが付いてはいますが、まだそれほど劇的な変化はしていないように思えます。
色味もそこまで落ちている感じはありませんね。
ただレザーは確実に柔らかくなっており、見た目以上に履き心地は劇的に良い方向に変化しています。
最高の履き心地を生み出すアーチサポート

ユッタニューマンのサンダル最大の特徴は、アーチサポートと呼ばれる特殊なソール形状です。
このアーチサポートが土踏まずにフィットすることで、足に吸い付くような履き心地を実現しています。
また履き込むことでレザーが柔らかくなり、自分の足の形に沈むとさらに足へのフィット感が増し、それこそ極上の履き心地になると言われています。
ビルケンソールによるさらなる履き心地の向上

私が購入したものも含め、日本で取り扱われているアリスの多くは、ソールにBIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)のビルケンソールが用いられています。
このビルケンソールによって、さらに履き心地が良くなっているというワケですね。(ただしビルケンソールを使ったモデルは、レザーソールよりも少し割高)
またレザーソールだと水に弱いという弱点がありますが、ビルケンソールは多少の水なら全然大丈夫。
水溜まりや濡れた地面の上を歩いても、ソールが痛める心配がありませんね。
質実剛健なラティーゴレザー

アリスにはラティーゴレザーという、非常に堅牢なレザーが使われています。
ラティーゴレザーとは、元々アメリカ西部のネイティブアメリカンが作っていたレザーのこと。
過酷な状況下で使用されることが前提なので、キメ細やかさや繊細さみたいなものはありませんが、とてもタフで男らしい表情をしていますね。
またラティーゴレザーは作る工程の中で大量のオイルを染み込ませているので、使い続けるうちに段々とオイルが表面に染み出し、非常にきれいなツヤ感が生まれます。
さらにこのオイルが水を弾くので、多少の水であればへっちゃらというメリットもあるとのこと。
堅牢で耐久性が高く、その上経年変化するとツヤが出てくるラティーゴレザー…
めちゃくちゃ男心をくすぐりますよね?
そんなラティーゴレザーを使ったアリスは、言うなれば『一生モノ』のサンダルということになりますね。

実際に履き込んでいくと、このようなめちゃくちゃ渋い表情になります。
リペアを繰り返し20年近く履いている人もいるくらいなので、本当に一生モノのサンダルと言えるでしょう。
サイズはやや小さめを選ぶのがベスト

ユッタニューマンのサンダルを購入するにあたって、サイズは少し小さめを選ぶのがおすすめです。
なぜなら履いているうちに、レザーソールが沈み込んでくるから。
私は普段スタンスミスを27.5cmでジャストで履いており、ユッタニューマンのアリスはサイズ9(27cm相当)を選んでいます。
購入時点ではかかとが本当にジャスト、なんなら少しはみ出るくらいで若干不安でしたね。
しかし確かに履いているうちにソールが沈み込み、1シーズン履いた後にはちょうど良い感じになっています。
また日本で取り扱われているユッタニューマンは、Dワイズのものがほとんど。
Dワイズというとやや細いワイズになるので、新品時点では甲部分のストラップがやや窮屈に感じましたが、ここも履いているうちにレザーが柔らかくなりキツさを感じなくなりました。
幅広の人には最初少し痛いかも知れませんが、新品時点でちょうど良いと感じるサイズ感だと、履いているうちに緩くなってきますので要注意ですね。
まあ、兎にも角にも必ず試着してからの購入をおすすめします。
価格はバカ高い
さて、ここまででユッタニューマンのアリスは、良いとこだらけのめちゃくちゃ良いサンダルということが分かってもらえたと思います。
こんなに評判が良くて人気のサンダルなのに、なぜ履いている人が少ないのか…。
そのワケはズバリ、価格。
なんと約50,000円もするんです!!(インポートなので多少幅がありますが、大体48,000〜55,000円くらいです)
ハンドメイドのレザーとはいえ、言っちゃえばただのサンダルですよ?笑
今回は私は誕生日プレゼントという形で、奥さんにプレゼントしてもらいましたが、自分でこの価格のサンダルを買うかと言われると…
こんだけ高いと余程の服好きや靴好きでないと買わないでしょうから、逆に他人と被りにくいというメリットにもなりますけどね。
馴染むまでは修行?
ユッタニューマンは『サンダル界のロールスロイス』とまでいわれる履き心地ですが、あくまでそれはレザーが馴染んでからの話。
先に述べたように、ユッタニューマンのサンダルには堅牢なラティーゴレザーが使われています。
ただでさえ頑丈なレザーですから新品状態では非常に硬く、履いていると足が擦れて痛い、皮が剥けて流血するなどの噂を聞きます。
ちなみに当ブログでは、初下ろしから馴染むまでの経過をレポート記事としてまとめているので、購入を検討している人、まさに今購入した人などは是非読んでみて下さい。



レザーなので水に弱い
アリスは堅牢なラティーゴレザーを使っているとは言え、レザーはレザー。
普通に水に弱いです。
サンダルってそのまま海に入ったりアウトドアへ出かけたりで、水に濡れても大丈夫なものというイメージがありますが、アリスはレザーなのでダメ。
というかやめておいた方が無難。
レザーは水に濡れると固くなって型崩れしますしシミにもなっちゃうので、ある程度気を使って履く必要がありますね。
【ユッタニューマンのアリスを正直レビュー】まとめ
ユッタニューマンのアリスは、まさにサンダルの最高峰と言ったところ。
これから何十年も履いていく本当に良いサンダルを探している、と言う人には非常におすすめできるサンダルですが、気軽に買って履けるサンダルではないのは事実。
ただこういう何かの最高峰に触れるってのは、感性や審美眼を養うのにとても良い経験になります。
個人的には10,000〜20,000円くらいのレザーサンダルを買うのであれば、一度我慢してお金を溜めユッタニューマンにチャレンジしてみて欲しいなって気はしますね。
さて、この夏はロールスロイスを履きこなしていきましょう。
ではまた!!