今回はCOMOLIのデニムレザーワークジャケットを買えた人、二次市場でこれから買おうと思っている人に向けた、だいぶニッチな記事です。
24AWで爆発的な人気となったCOMOLI(コモリ)のデニムレザーワークジャケット。
取り扱い各ショップでは即完の嵐が巻き起こり、メルカリは転売地獄と化していたのですが、奇跡的にクリック戦争に勝利して購入することができていたのです。
そして今回は、そんなCOMOLIのデニムレザーワークジャケットを家で洗濯してみたよって話です。
え?レザーがついてるアウターなんて洗濯していいの?
という人も多いと思いますが、実はCOMOLIのデニムレザーワークジャケットは家庭洗濯OKとなっています。
いやーでも正直怖かったですよ。
だって襟はがっつりレザーですし、しっかりとした裏地も付いていますからね。
でもそこは私もファッションブロガーの端くれ、やってやりましたよ
実際デニムレザーワークジャケットを持っている人には、「ショップ店員さんにはガンガン洗ってくださいって言われてけど、どうなるか分からないから洗うのは怖いなあ…」という人も多いと思うんですよ。
そんな人たちに向けて、今回洗ってみて分かったことも色々ありましたので、ぜひ共有していこうかなと。
デニムレザーワークジャケットを買ったよって人、これから買うかもよって人は参考にしてみてください
- 嫁と子供と服を愛する30代男性
- 20代後半で服に目覚めた遅咲きの服好き
- 年間100万円以上買う服バカ
- シンプルで素材にこだわるドメブラ好き
- 179cm74kgのがっちり体型
洗う前
そもそもなぜ洗うのか?
そもそもなぜ洗うのかって話ですが、ぶっちゃけ別に汚れが付いたとかクタってきたとかではなく、言ってしまえば洗濯の必要性はなかったんです。
購入から割と頻繁に着てはいたのでトータル10回くらいは着ているのですが、毎回そんなに長時間の着用でもなく焼肉に行ったわけでもないですし。
ただ単純に「家で洗えるというなら、洗ってみたかった」というだけ。
だってこんな洗えなさそうなアウターが、洗濯可能って表記になってるんですよ?
しかもショップ店員さんの話では、ブランド的にもガンガン洗ってくださいってことらしいですし。
あとはだいぶ硬い生地感でシルエットもゴワついてはいたので、洗濯をすることで多少こなれ感が出ればいいかなっていうのもありましたね。
でもやっぱり1番は「洗ったらどうなるんだろう?」という好奇心でした
期待と不安が入り混じる
実際洗う前ですが、こんな感じの期待と不安が入り混じっていました。
- 硬いデニム生地が柔らかくなって馴染んでくれたらいいな
- ゴワついたシルエットにこなれ感が出て欲しい
- 水通しすることでむしろデニム生地が硬くなりそう
- ブラックの色味が気に入っているから色落ちしたら嫌だな…
- 襟のレザーが傷んだらどうしよう
このあたりの期待と不安は、同じくデニムレザーワークジャケットを持っている人は間違いなく抱いているんじゃないかなと。
COMOLIのデニムレザーワークジャケットの洗い方
洗濯表記は洗濯機OK
洗濯表記は以下のようになっています。
- 30度以下の水で洗濯機使用可能
- 漂白NG
- タンブル乾燥NG
- 日陰で吊り干し
- アイロンNG
- ドライクリーニングNG
- 弱いウェットクリーニング推奨
30度以下の水で「手洗い」ではなく「洗濯機OK」ということなので、今回はガンガン洗濯機に入れて洗濯していきます。
この手の服って家庭洗濯OKでも大体が手洗い推奨だったりするので、洗濯機OKはなかなか攻めていますよね
ドラム式洗濯機・おしゃれ着モード
我が家ではドラム式洗濯機を使っているので、そちらのおしゃれ着モードで洗っていきます。
具体的な洗濯工程の時間はこんな感じです。
- 洗い:6分
- すすぎ:3回
- 脱水:4分
洗濯機に入れる際は、型崩れを防ぐためにこのように裏表をひっくり返して、すべてのボタンを閉じた状態でネットに入れていきます。
とこんな感じでドラム式洗濯機で洗ってみたはいいですが、おしゃれ着コース完遂できず。
ある程度予想はしていましたが、水を吸いまくったデニムレザーワークジャケットが重過ぎて、脱水の時に洗濯機が爆発するんじゃないかってくらいの揺れで。笑
結局エラーが頻発して途中で中止してしまったんですよね。
水を吸ったデニムレザーワークジャケット、ガチで10kgくらいあったと思います笑
一応デニム専用洗剤で
洗濯用洗剤は、こちらのデニムウォッシュヴィンテージというデニム専用洗剤を使っていきます。
デニムウォッシュヴィンテージは、特殊なナノ粒子によってデニムの皮脂汚れなどは落としながら色落ちは最小限に抑えるというもので、今回は極力色落ちさせたくなかったので使ってみました。
ただ後から気付いたのですが、このデニムウォッシュヴィンテージはインディゴ染料を色落ちさせない洗剤のため、デニムレザーワークジャケットのようなブラックデニムでも色落ち防止効果があるのかは不明なんですよね。笑
ブラックデニムはインディゴ染料ではなく硫化染料(サルファ剤)という染料を使っているので、染色方法がちょっと違うんです
ネタバレですが結果としては結構色落ちしたので、次回からは普通におしゃれ着用洗剤(エマールなど)を使っていこうかなって思っています。
なお今回は洗剤の他にはちょっとだけ柔軟剤(レノアリセット)を使っており、漂白剤は使用していません。
乾燥は浴室乾燥で
洗濯表記上は日陰で吊り干しとなっていますが、洗濯したのが12月でして、外に干しておいてもいつまでも乾かなそうだなと思ったので、今回は浴室乾燥を使っています。
なお一応少しでもマイルドに乾かそうということで浴室乾燥の弱モードで乾かしており、完全に乾燥するのには8時間くらいかかりました。
いやー正直なところ、後から振り返ってみるとこの乾燥工程が1番ミスったかなって思っているんですよね。
何がどうミスったのかは後から詳しくお伝えできればと思います。
洗ってみた結果発表!!
デニム表面はカリッと硬くなったものの、中はちょっとだけ柔らかくなった…気がする
洗濯をすることでデニム生地の表面は硬く、中(芯)はちょっとだけ柔らかくなったような気がします。
まず生地表面は水に濡れて乾燥したことにより綾が立っているというか、カリッとザラっとした感じがあります。
まあ柔軟剤もほとんど使っていませんし、元が15ozというがっしりめのデニムなので当然と言えば当然でしょう。
対して生地の中、というか生地全体の硬さはちょっとだけ柔らかくなったような気がするんですよね。
まあ元が非常に硬い生地なのでそれでもまだまだ硬いんですけど、洗濯前と比べると多少は柔らかくなったんじゃないかと。
「洗濯することで柔らかくなって欲しい」という私の希望的観測を大いに含みますけどね
ということで生地の硬さからくるシルエットのゴワつきはまだまだあるものの、洗濯前よりは若干体に馴染んでいる感覚はある…と信じたいです。笑
相変わらず立体感のあるシルエットではありますが、ほんの僅かに体に沿って落ち感が出たような気がするような、しないような、でもやっぱりするような…といった感じでしょうか。
なお毛羽やネップ感というのは特に出ておらず、生地表面はリジッドな質感ではあります。
おおかた予想通りではあるのですが、劇的にデニムの質感が変わったという感じはありませんでした
結構色落ちした
懸念していたデニムの色落ちですが、残念ながら少なからず色落ちはしています。
主に色落ちしたのは袖口やポケット周り、前身頃など生地の縁になっている部分で、特に生地が擦れる箇所は強く色が抜けていましたね。
1番色落ちしたのは袖の内側、カフスのスナップボタンがあるところでした
まあデニムである以上色落ちは避けられないものですし、これも味と受け入れるしかないのですが、なんせ新品時の均一な深いブラックがカッコよかったですから正直ちょっと残念ですね。
色落ちの原因としては、洗剤がデニム専用洗剤ではあるもののインディゴ染料用だったこと、水を吸ったデニムレザーワークジャケットが重過ぎることで脱水に失敗してびしょびしょの時間が長かったことが考えられるかなと。
特に脱水工程では3回ほどエラーで止まって再開してを繰り返してしまったので、トータル15分くらい水浸しの状態でいたことになってしまいましたからね。
結局諦めてびしょびしょのまま干しましたが、黒く色付いた水がポタポタ落ちていましたし
また今回はデニム専用洗剤を使用しましたが、これはインディゴ染料を色落ちさせないものでしたので、次回以降は市販のおしゃれ着用洗剤で洗ってみてどれくらい色が落ちるかも確認していきたいと思っています。
襟のレザーはシワが入ってちょっとヨレた
色落ちと同じく心配していた襟のレザー部分ですが、洗濯することでやはり少し質感の変化はあって、型崩れとまでは言いませんがちょっとヨレ感が出てシワも少し付いてしまいました。
ただし革靴の銀浮きのように細かくボコボコしているわけではありませんし、極端に乾燥したりレザーの質感が劣化したわけでもないと思います。
下の写真は洗濯前ですが、洗濯前はシワも少なくスムースな質感だったのが、洗濯後(上の写真)はシワが入り多少ヨレというか歪みも出ている感じです。
このレザーの質感の変化については好みが分かれるとは思いますが、個人的には味が出てきて割と良いエイジングになってきているかなと。
襟のレザーにシワが入ることで全体の印象がより退廃的になるというか、よりCOMOLIっぽくなった気がします。
逆に新品時のキレイな質感が好きという人は、洗濯しない方が良いと思います
ただ今回の反省点としては、乾燥に浴室乾燥を使用したことがちょっと失敗だったかなと思っていまして。
乾燥時に温風を当てたことで、多少レザーの歪みが強く出ている気がするんですよね。(レザーは熱に弱い素材で、熱によって歪みや型崩れをすると言われています)
一応弱モードで浴室乾燥したのでそこまで高温にはなっていないと思いますけど、ちょっとだけ不自然な歪みも付いちゃっているかなと。
ということでネットで調べた「レザーの歪みを治す方法」をやっていきます。
方法としては、濡れたティッシュを貼って再度レザーに水を染み込ませ、改めて均一に乾燥させることで歪みを治すというもの。
そして最後に乾燥対策で革靴用のデリケートクリームを使って水分と栄養を補充していきます。
終わったものがこちら。
最初と比べると不自然な歪みは取れ、自然な雰囲気になっているんじゃないでしょうか。
ただしこんなめんどくさい工程を追加しないためにも、次回は最初から洗濯表記通り陰干ししたいと思います
サイズ感は変わりなし
サイズ感については大きな変化はありませんでした。
ちなみに洗濯後の実寸と洗濯前との比較はこんな感じです。(洗濯前の実寸は測り忘れましたので通販サイトから引用しています笑)
洗濯前 | 洗濯後 | |
---|---|---|
着丈 | 82 | 82 |
袖丈 | 66 | 64.5 |
肩幅 | 54 | 53.5 |
身幅 | 70 | 68 |
多少の測定誤差はあれど数字で見ても縮みは誤差の範囲内で、ほぼ縮んでいないことが分かります。
まあこれだけ重厚なデニム生地で裏地もしっかりと付いているものになるので、最初から縮むとは思っていませんでしたし、おおむね想定通りかなと。
元からサイズがかなり大きめということで、洗濯すれば縮んで良い感じになると期待している人も多いとは思いますが、残念ながらそんな都合良くはいきませんね。
縮みを期待して洗濯するのはやめておいた方がいいですよ
結論「洗うなら覚悟して洗え」
今回COMOLIのデニムレザーワークジャケットを洗濯をしてみたら、
- デニムは表面は硬く、全体としてはほんのちょっとだけ柔らかくなり
- 結構色落ちして
- 襟レザーはクタッとなり
- サイズ感はほぼ変わらず
でした。
良くも悪くも色落ちとレザーの質感の変化は結構大きかったので、洗濯をする際はある程度の変化は覚悟して洗濯した方が良いですね。
当然ながら洗濯をすることで全てが自分の都合良い方に経年変化してくれるわけではありませんので、洗濯前の雰囲気が好きであまり変わって欲しくないという人は洗濯回数は極力抑えた方が良いでしょう。
そういう人はシーズンに1回くらいの頻度で、水洗いが得意なクリーニング店に持っていくのが1番無難だと思います
【COMOLIのデニムレザーワークジャケットを洗ってみたら…】まとめ
今回はCOMOLIのデニムレザーワークジャケットを家の洗濯機で洗濯してみた、というレポートでした。
結果として洗濯によって結構な変化があったわけですが、私としては今回洗濯したことを後悔はしていません。
1回洗っちまえば2回も3回も10回も変わりませんから、これからもガンガン洗ってガンガン経年変化させていきたいと思います
今回洗濯して色々分かったこともありますし、次回以降は今回の反省を生かしてもっと自分好みにエイジングさせられるように洗濯していきたいですね。
なお、もし私の方法を参考にして洗濯してくれる際はくれぐれも自己責任でお願いします。
ではまた!!
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