こんにちは、ham(@ham50865160)です。
確かにウールは保温性が高いので、秋冬の服に使われていることも多いですね。
でもね、実はウールって春夏こそ真価を発揮する素材なんですよ!
そうでしょう、そうでしょう。笑
夏に着るウールのことをサマーウールなんてよく言いますが、今回は夏にこそウールを着たくなる、サマーウールの魅力をたっぷりとご紹介していきます。
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目次
夏こそウールを着よう!サマーウールの魅力に迫る
サマーウールってなんなのさ?

サマーウールの魅力を語る前に、まずはサマーウールってなんなのかっていう話から。
ウールとは羊さんの毛というのは皆さんご存知かと思いますが、サマーウールだって冬用ウールと同じく羊さんの毛です。
では冬用ウールとサマーウールで何が違うのか?
それは糸の作り方(撚り方)と織り方。
ウールの糸って羊毛を紡いで(撚って)作っていくのですが、サマーウールはこの時の撚り方が冬用ウールよりも細く撚ってあります。
またその細い糸を薄く平織りにすることによって、通気性の良さを確保しつつシャリっとした清涼感のある肌触りとなるんですね。
サラッとしていて肌離れが良い

私がサマーウールの服を着ていて1番魅力的に思うのがこの点。
本当にサラサラで着心地が良いんですよね。
先述のようにサマーウールには細く撚った糸が使われているため、シャリっとソリッドな質感になっています。
これが着ていて気持ち良いのはもちろんですが、見た目にも涼しげ雰囲気なのも良いところ。
さらにサマーウールにはウール特有の高級感もあり、まさに『大人の夏素材』といったところでしょうか。
透湿性が高く蒸れにくい

天然素材であるサマーウールは、透湿性(吸湿性+発散性)が非常に高いという特徴があります。
これは簡単に言うと、汗をかいてもしっかりと吸収してくれ(吸湿性)、その後服の外に逃してくれる(発散性)というもの。
そうやってサラッとした肌離れの良い着心地がずっと続くというわけですね。
同じく天然素材であるコットンも春夏物によく使われ、吸湿性の高い素材として知られていますが、ウールに比べると発散性が劣っています。
要するに汗を吸ってはくれるんですけど、なかなか乾かないってことです。
汗だくになったコットンTシャツがいつまでもベタベタして気持ち悪いっていう経験、皆さんもしたことあるんじゃないでしょうか?
あれはコットンに吸湿性はあっても、発散性が(ウールに比べると)あまりないからなんですね。
断熱効果があり、夏でも涼しく着られる

サマーウールの魅力は透湿性だけでなく、断熱性にもあります。
ウールは空気を多く含む繊維のため熱伝導率が低く、外気の影響を受けにくい素材になっています。
つまり夏は外気の暑さをシャットアウトしてくれるということですね。(当然冬は外気の寒さを取り込まず、体温を逃しにくいという効果があります)
この断熱性と先述の透湿性が合わさって、
- 外気の暑さはシャットアウトしつつ
- かいた汗は吸収・発散して外に逃してくれる
ことで快適な着心地が実現するんです。
このように寒い時は暖かく、暑い時は涼しくしてくれるその高い機能性から、ウールは『天然のエアコン』とか言われていたりもするそう…(本当か?笑)
天然の抗菌防臭効果がある

さらにウールには、天然の抗菌防臭効果があると言われています。
(まあこの抗菌作用というのは若干眉唾なものもあって、羊毛は元々羊の皮膚から発生したものだから抗菌作用があるなんて言っている人もいますが、正直私はそれはちょっと…って感じです笑)
ただし先述の透湿性、特に高い発散性によって水分が生地の中に長く止まらないため菌の増殖がしにくく、そういった意味での抗菌防臭効果は確かにあると思います。(臭いの原因は雑菌の繁殖ですからね)
あまり高機能高機能と言ってハードルを上げすぎるのもアレですが、こういう良さって着た瞬間にはっきりと劇的に分かるものではなく、長く身に付けているとだんだんと分かってくるものだと思うんです。
目立たないけど確かに存在していて、なくなって初めて気付くもの、みたいな。
実際にサマーウールの服は夏の汗をかいた日でも、ハンガーにかけてサッとファブリーズ的なのを1かけしておけば、臭いや汚れが気になることはほとんどありませんね。
糸自体に柔軟性があり、シワになりにくい
ウール糸は糸自体に弾力があり、形状記憶的な働きをしてくれるのでシワや型崩れに強いという性質を持っています。
確かにサマーウールのアイテムはシワになりにくく、多少シワがついたとしてもハンガーにかけておけば結構取れてしまうことが多いですね。
これってサマーウールを使ったスーツなんかでは、スラックスのセンタープレスは取れにくく、ジャケットも型崩れしにくいため非常に嬉しいポイントなんですよね。
もちろんカットソーでも、1枚で着る場合にシワがついていると清潔感が失われてしまいますから、これは嬉しい性質となります。
サマーウールの気になる点・気を付ける点
魅力に溢れたサマーウールですが、万能完璧素材ってわけじゃありません。
ここからはサマーウールの少し気になる点、気を付けるべき点を確認していきます。
家庭での選択は基本的に不可能

冬用ウールもそうですが、サマーウールも家庭での洗濯は基本的にできません。
これはウールという素材が、びっしょりと水に濡れると縮んでしまうからです。
汗などの多少の水分なら発散してくれるのですが、洗濯みたいにびしょびしょになるのはNGなんですね。
なので洗濯をしたい場合はクリーニングに出すことになり、コストパフォーマンス的には少し痛いかもしれませんね。
ただしカットソーのような着る度に洗濯が必要なアイテムに関しては、ウール糸に防縮加工が施され家庭での洗濯が可能なウォッシャブルウールが使われていることも多いのでご安心を。
また先述のようにウール自体が抗菌防臭効果を持っているので、パンツやシャツ、ジャケットといった直接肌に触れにくいアイテムに関しては、汚れが気になった時にクリーニングに出すだけで全く問題はありません。
高級感があるが、価格はどうしても少し高い

多くの魅力に溢れたサマーウールですが、その見た目や機能性ゆえにどうしてもコットンや化学繊維と比べると割高になってしまいます。
ウールは高級感があるって言いましたが、事実高級なんですね。
なのでファストファッションなんかではサマーウールを使ったアイテムはほとんどなく、おしゃれ初心者にとって夏のウールが聞き慣れないのはこのためですね。
サマーウールを使った代表的なアイテム
さてここからは、サマーウールを使った代表的なアイテムを、私の持っているお気に入りアイテムも交えてご紹介していきます。
サマーウールの服が欲しいけど何を買えばいいのか分からないって方は、これからご紹介するアイテムを買えばサマーウールの良さが分かりやすいと思います。
スラックス

私が最初に買ったサマーウールのアイテムはMARKAWARE(マーカウェア)のスラックス。
MARKAWAREのサマーウールは、平織りの薄手の生地であるウールトロピカル生地となっています。
これ最初に買った時にはちょっと衝撃的でしたね。
本当にサラサラで肌触りが良く、見た目にも高級感があって素晴らしい生地だなと。
またとろみがありながらもシワになりづらく、しっかりとハンガーにかけておけばセンタープレスもほとんど取れることはありません。
テーラードジャケット

テーラードジャケットもサマーウールを使った代表的なアイテム。
サマーウールは高級感溢れる見た目と、型崩れに強い性質で夏用スーツなんかにも良く用いられる素材ですからね。
私が今季(20SS)で購入した、COMOLI(コモリ)のジャケット(セットアップ)にもサマーウールが使われています。
ただこちらはハリがあってソリッドという感じではなく、どちらかと言うとクタっと柔らかな質感。
元々肩やラペルに芯が入っていないデザインですので、型崩れのしにくさとかは感じにくいのですが、サラサラ感は素晴らしく、まさに夏でも快適に着られるジャケットとなっています。
カットソー
結局夏場に最も活躍し、最も肌に触れる面積の多いアイテムと言えばカットソーですよね。
サラサラとした生地感や高い透湿性や断熱性といった、サマーウールのメリットを文字通り直に肌で感じることができ、そういう意味ではサマーウールの良さが最も分かりやすいのがカットソーかも知れません。
とか言っておきながら私、ウールのカットソーを持っていないのですが…
やっぱり夏のカットソーっていうと、どうしても着倒していく消耗品的な意味合いの強いアイテムですから、ぶっちゃけ高価なものって買いにくいんですよね。笑
まあそこまではいかなくても、わざわざウールでカットソーを作るようなブランドっていうと、結構こだわっているブランドが多いですから10,000円を切るのはなかなか難しいかと。
ただもちろん、今後良いものがあれば是非買ってみたいアイテムではあります。
COLINA(コリーナ)とかのウールカットソーはかなり名作みたいですし、実はちょっと狙っていたりします。
【夏こそウールを着よう!サマーウールの魅力に迫る】まとめ
夏にウールを着ることの素晴らしさ、分かっていただけたでしょうか?
サマーウールは高い機能性と高級感を備えながらも、家庭洗濯不可でケアが必要だったり単純に高価だったりと、まさに『大人の夏素材』と呼ぶにふさわしい生地。
今年の夏はサマーウールで涼しくエレガントに乗り切っていきましょう。
ではまた!!
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