こんにちは、はむすけです。
ユニクロのヒートテックは今や日本の冬になくてはならないインナー。
ヒートテックの誕生で日本人の冬の服装がかなり変わったと言うほど、その存在感は絶大なもの。
そんなヒートテックを追うようにして、今では多くのブランドからヒートテックのような発熱機能を持ったインナーが出ていますが、やっぱり『発熱機能インナー=ヒートテック』っていうイメージは定着しちゃっていますね。

私自身、ヒートテックはもはやなくてはならない存在ですし、冬は毎日着ていると言っても過言ではありません
でもね、ヒートテックが苦手だよって人もいませんか?
一般的なヒートテックって100%化学繊維ですし、敏感肌の人なんかは乾燥が気になるって人も多いんじゃないでしょうか?


そんな人にとって有力な選択肢になりうるのが、無印良品から出ている綿であったかインナー。
ユニクロと同じく国民的なブランドである無印良品が作った発熱機能付きインナーなんですが、こう思っている人も多いことでしょう。



ユニクロのヒートテックと無印の綿であったかインナーって、結局のところどっちがいいの?
今回はこんな疑問にお答えするために、ユニクロのヒートテックと無印良品の綿であったかインナーをどちらも新品を購入して以下の5項目について徹底的に比較していこうと思います。
- 素材感
- 暖かさ(発熱機能の高さ)
- シルエット
- 着心地
- コスパ(価格、着用・洗濯による劣化を含む)
ちなみに結論から言うと、「極度の寒がりでなければ無印良品の綿であったかインナーを買え」ですね。


- 嫁さん大好きな30代既婚男性
- 20代後半で突然ファッションに目覚めた遅咲きの服好き
- 年間100万円以上を注ぎ込む生粋の服バカ
- シンプルなデザインで素材にこだわった服が大好き
【徹底比較】ユニクロのヒートテックと無印の綿であったかインナーはどちらが良いのか?【素材感、保温性、着心地の違いなど5点で比較】
素材感
ユニクロのヒートテックと無印良品の綿であったかインナーの何が違うって、何と言っても素材ですよね。
というか素材以外はほとんど変わらないので、素材こそが最も重要な違いになってくるわけです。
ユニクロのヒートテックと無印良品の綿であったかインナーの素材の詳細は以下の通りとなっています。
ユニクロ ヒートテック | 無印良品 綿であったかインナー | |
---|---|---|
素材組成 | レーヨン38% アクリル31% ポリエステル24% ポリウレタン7% | コットン93% ポリウレタン7% |
最も大きな違いは、ヒートテックが100%化学繊維なのに対して、綿であったかインナーはその名の通り90%以上がコットンという天然素材であるということ。
ヒートテックは世界的な化学繊維メーカーである東レと共同開発で、研究に研究を重ねて実現した複雑な素材組成となっています。
一方で綿であったかインナーは、伸縮性を持たせるために一部ポリウレタンが入っているものの90%以上がコットン、しかもオーガニックコットンを使っているとあって、こちらはこちらはで素材にはかなり気を使っていることが分かります。



もちろん頭ごなしに「化学繊維は悪!天然素材こそ正義!!」って言いたいわけじゃなくって、それぞれに長所と短所があるよ


生地表面を比較してみるとこんな感じ。
見た目はヒートテックが化学繊維らしいツルッとスムースなハイゲージ、綿であったかインナーはコットン特有の杢っぽい素材感になっています。
触り心地としては、ヒートテックがサラサラとして柔らかいのに対して、綿であったかインナーはしっとりとしてややコシがあるように感じます。



インナーということで正直見た目は問題ではないので、触り心地や着心地の好みで選んでもらって大丈夫ですよ
暖かさ(発熱機能の高さ)


単純な暖かさ(発熱機能の高さ)で言うと、若干ではありますがヒートテックの方が暖かいです。
ヒートテックなどの機能性インナーは、体から発せられた湿度や水分を吸って発熱するという機能を持っています。
これは生地の繊維の中に水蒸気を取り込み、水蒸気を取り込む際に発する熱エネルギーを利用する吸湿発熱という仕組み。(詳しくはこちらを参照)
この吸湿発熱をヒートテックでは吸湿力の高いレーヨンによって、綿であったかインナーは特殊な加工を施したコットンによって実現しているわけです。
さらにヒートテックではレーヨンによる吸湿発熱だけでなく、アクリルを混紡することで保温性も高めています。(しかもこのアクリルはマイクロアクリルと言って、髪の毛の10分の1ほどの極細)
レーヨンで作り出した熱をアクリルで閉じ込める、こうすることによって更なる暖かさを実現しているんですね。
コットンにも保温性はあるんですが、さすがに人工的に作られたアクリルには敵いません。
それに加えてヒートテックには、生地を厚くして保温性をさらに増した「極暖」や「超極暖」といったというラインナップもありますし、暖かさについてはヒートテックの方が優れていると言えるでしょう。



暖かさの違いは、ヒートテックの「吸湿発熱の効率を追求した素材組成で作る」と、綿であったかインナーの「発熱機能付きインナーをコットンで実現する」というコンセプトの違いとも言えますね
シルエット


シルエットはどちらもインナーということで大きな違いはなく、身体にフィットするジャストなサイジングとなっています。
今回私はともにVネックを購入していますが、ネックの開きは綿であったかインナーの方がやや広いかなという感じ。
この微妙なネックの開き具合で暖かさを損なうこともないですし、この手のインナーってとにかく外から見えないことが正義ですから、この点では綿であったかインナーの方が少し優れていると言えるかも知れませんね。



たまに首元からヒートテックが見えちゃってる人かいますけど、あれってめちゃくちゃダサいですからね…
着心地
着心地は綿であったかインナーの方が間違いなく良いです。
ヒートテックっていかにも「化学繊維の服着てるな」という感触がありますが、綿であったかインナーは普通にコットンのロンTを着ている感覚なんですよね。(実際ほぼコットンのロンTなんですが)
ヒートテックは素材の性質上、吸湿力がかなり強くって汗や不感蒸泄(体が無意識的に発散している水分のこと)分だけじゃなく、肌の保湿に必要な水分までも吸ってしまうんですよね。
一応保湿用にアルガンオイルを添加しているみたいですが、着用と洗濯を繰り返すほどアルガンオイルが抜けていくのか、乾燥を強く感じます。
またヒートテックは100%化学繊維ですので、化学繊維に対してアレルギーがある人は着れませんし。
さらにヒートテックは吸湿保温性は高い一方で速乾性に欠けます。
冬場の電車の中など、暖房が効いていて汗をかくような場面ではヒートテックが汗を吸ってビショビショになり、なかなか乾かなくて気持ち悪い思いをしたって人も多いんじゃないでしょうか?(私はよくなります笑)
これって気持ち悪いだけじゃなくて、長時間肌に汗が触れているとかぶれや肌荒れの原因にもなりますからね。
その点で綿であったかインナーは、コットン93%でしっとりとしていて乾燥は感じにくいですし、汗をかいても比較的早く乾いてくれる実感はあります。
最後に些細な所ではあるんですけど、ヒートテックは左の腰裏に製品表示タグが付いているのに対し、綿であったかインナーはタグではなくプリントになっていて身体にタグが触れないっていうのも、着心地においては微妙な差になってくるかなと。



特に敏感肌や乾燥肌の人、また私のように30歳を超えてお肌の潤いが少なくなってきた人には、割としっかり着心地の違いが分かりますよ(若い頃はヒートテックで乾燥するなんてまったく感じなかったのになあ…笑)
コスパ(価格、着用・洗濯による劣化を含む)


ここでは価格そのものはもちろん、着用や洗濯による劣化も含めてコストパフォーマンスを比較していきます。
まず価格はヒートテックが税込990円、綿であったかインナーが税込790円となっています。



え?思ったより価格差あるね
特にインナーって基本的に皆さん数着単位で持っておいて、冬の間は毎日ローテーションで着るって人が多いでしょうからこの価格差は大きいですよね。



ヒートテックを3着買うお金で、綿であったかインナーなら4着買えちゃうからね
ヒートテックは週末セールなどで800円程度に値下げされることもあるとは言え、常時790円の綿であったかインナーの方が価格的には遥かに優れていると言えるでしょう。
また冬の間はほぼ毎日着るものですから、着用や洗濯によってどれくらい劣化するのか、つまりどれくらい長持ちするかも非常に重要。
インナーは1度着たら洗濯すると思うので、同じインナーを3日に1回着用するとしても、大体1シーズン(4ヶ月)で30〜40回くらいは着用・洗濯を繰り返します。
まあヒートテックと綿であったかインナーは価格も価格ですし「5年10年と着たい!」ってわけではないんですけど、さすがに毎シーズン買い替えるのはツラいので、最低でも2シーズンは着たいところ。
その点ヒートテックは2シーズンがギリギリかなーって思います。
ヒートテックって伸縮性が良いからなのか、洗濯で結構伸びるんですよね。
また2年以上着ていると生地はやせ細って薄くなり、発熱効果も弱くなります。
そして綿であったかインナーはと言うと、逆に洗濯することによって縮みます。
綿であったかインナーについてはほぼコットンなのでしょうがない部分ではあるんですけど、1年着てみて1サイズくらい小さくなった感覚がありますね。



「お前の体が大きくなったんじゃないのか?」っていう質問は受け付けませんよ笑(実際体型はほとんど変わっていません)
これおそらく乾燥機を使っている人はさらに縮んでしまう可能性がありますし、気になる人は気になるかも知れませんね。
ただし7%混紡されたポリウレタンによって伸縮性はあるので、縮んだからといって着れなくことはありませんし、私はそこまで気になってはいませんよ。



「新品の時よりもちょっとだけ体にフィットするような着心地になったな」って感じるだけかな。
逆にヒートテックは伸びたことにより袖や裾がはみ出して見えてしまう可能性や、ニットやシャツの中でインナーがダボつく問題もあるので、着用・洗濯による劣化という点でも綿であったかインナーに軍配が上がります。
単純に価格差で考えても、ヒートテックの寿命が2シーズンなら綿であったかインナーは1.5シーズンくらいあればトントンですし、総合的なコストパフォーマンスは明らかに綿であったかインナーが優れているのかなと思いますね。
私の結論:これからは綿であったかインナーを買います
ここまで色々と比較してきましたが、結局のところどっちが良いのかっていう話。
やや身も蓋もない感じはありますが、「どちらが良いのかは人それぞれ」というのが私の結論です。
ここまで比較してきたように、ユニクロのヒートテックと無印良品の綿であったかインナーでそれぞれに特徴や長所・短所がありますからね。
その上で私の話をさせてもらうと、私には綿であったかインナーの方が合っているなと思います。
私ももう30歳を超えていますし、やっぱりコットンって着心地良いなと。
また私は暑がりでして、冬でも電車の中や室内だと汗ばむことが多々あります。
そういった時に発熱機能が高くてやや汗が乾きにくいヒートテックは、暖かさ自体が仇になってしまうことも少なくないんです。
逆に寒がりな人や寒い地方に住まれている人とにとってヒートテックの暖かさじゃ大きなメリットですけどね。
あとはやっぱりインナーって消耗品ですから、少しでも安いのは正義ですよ。
ということで皆さんご自身の環境に合わせて選んだらいいと思いますが、「発熱機能付きインナー=ヒートテック一強」ってわけではなくって、無印良品の綿であったかインナーもそれに肩を並べるくらいのクオリティなんだなってことは覚えておいて欲しいですね。
【ユニクロのヒートテックと無印の綿であったかインナーはどちらが良いのか?】まとめ
ユニクロのヒートテックと無印良品の綿であったかインナー、似たような商品かと思いきや意外にもそれぞれ特徴が違っていて、良い意味で棲み分けができていました。
それぞれの特徴は以下の通り。
ユニクロ ヒートテック | 無印良品 綿であったかインナー | |
---|---|---|
素材 | 100%化学繊維 | 93%がコットン(天然繊維) |
暖かさ | かなり暖かい | ヒートテックに比べると劣る |
シルエット | ジャスト | ジャスト |
着心地 | 乾燥する | しっとりなめらか |
コスパ | 990円(税込) 洗濯で伸びる | 790円(税込) 洗濯で縮む |
以上の特徴の通り、どちらかが圧倒的に優れているというわけではなく、自分に合ったインナーを選ぶことが重要ですよ。
私が考えるそれぞれに向いている人はこんな感じかな。
- 寒がりな人
- 若くて乾燥肌・敏感肌じゃない人
- ゆったりとした着心地のインナーが好きな人(洗濯で伸びるため
- そんなに寒がりじゃない
- 乾燥肌・敏感肌の人
- 年齢を重ねて乾燥が気になり始めた人
- タイトめな着心地のインナーが好きな人(洗濯で縮むため)



暑がりで乾燥が気になる私には綿であったかインナーが合っていました
私も今回綿であったかインナーを買うまでは「機能性インナーと言えばヒートテック一択、それ以外は言っても模倣品でしょ?」なんてちょっと凝り固まった考えだったんですが、やっぱりこういう考え方って損しますね。
普段おしゃれで着ている服とは違って、こういう生活必需品的な服で良いものに出会えると誇張なしに生活が変わりますから。
皆さんも是非ご自分に合った機能性インナーを見つけて、寒い冬を楽しく乗り切っちゃいましょう。
ではまた!!
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コメント
コメント一覧 (2件)
結構な期間ヒートテックを着ていたけど、敏感肌なせいか肌が痒くなる事が多いし汗をかいた時に不快すぎて普通の綿のロンTにした。暖かさはヒートテックのほうが上でも少なくとも肌着は自然なものを身につけたほうがいいというのが自分の見解。
私も30歳を過ぎて「ヒートテックは乾燥する」の意味が分かるようになってきてしまいました笑
やっぱり肌着は体に合う快適なものを身に付けたいですよね!