- 良いレザートートを探している、けどただのトートバッグはつまらない…
- 大人っぽくてどこか遊び心のあるバッグが欲しい
- 大容量でラフに使えるバッグが好き
という人に向けて、今回はこちらのバッグをご紹介します。
エンダースキーマ(hender scheme)のピアノバッグです。
今回はこのピアノバッグを実際にガシガシ使った上で、使い心地や魅力、また少し気になる点まで詳しくレビューしていきます。
エンダースキーマのピアノバッグはとにかく見た目が魅力のバッグなので、大人っぽい上品なレザーバッグを探しているって人にはピッタリですよ
- 嫁と子供と服を愛してやまない30代既婚男性
- 20代後半で突然目覚めた遅咲きの服好き
- 年間100万円以上を服を買う服バカ
- シンプルで素材にこだわったドメブラが好き
エンダースキーマ(hender scheme)とは?
まずはエンダースキーマ(hender scheme)というブランドについて簡単に解説していきます。
それよりも早くピアノバッグについて知りたいという人は、こちらからレビューに飛べますのでどうぞ。
浅草発のレザーブランド
エンダースキーマ(Hender Scheme)は、2010年にデザイナーの柏崎亮さんが立ち上げた日本のレザーブランド。
元々はシューズブランドとして立ち上がったエンダースキーマですが、今ではシューズはもちろんバッグや財布、ティッシュケースなどの日常小物に至るまでのあらゆるものをレザーで作っており、「革小物と言えば」で最初に出てくるような日本を代表するレザークラフトブランドとなっています。
何か革小物を探している時はとりあえずエンダースキーマを選んでおけば間違いないというような、非常に安定感のあるブランドですよね
エンダースキーマは今なお日本製にこだわり、浅草の革職人さんたちの技術を存分に活かしたモノづくりをする一方で、これまでにはなかった斬新なレザーの使い方をするのも特徴。
ヌメ革やスエード、シュリンクレザーなど様々な種類のレザーを使い分けるだけでなく、キャンバスやナイロンという異素材とレザーを組み合わせたアイテムや、下でもご紹介しますが他ブランドの既存アイテムをレザーを使って再現するなど非常におもしろい取り組みもしており、ファッションにおけるレザーの可能性を広げたブランドとも言えるでしょう。
そんなエンダースキーマは今では本当に多くのセレクトショップで取り扱われるような超人気ブランドとなっており、実際に手に取って見やすいのも魅力の1つ。
また恵比寿、合羽橋、渋谷にスキマ(sukima)という直営店を構えており、スキマでは他のセレクトショップではなかなか見ることのできないレアなアイテムも取り扱っていたりします。(直営店が合羽橋にあるっていうのも職人気質な雰囲気があって良いですよねえ…)
エンダースキーマは大手から小さなセレクトショップまで、とにかく色んなところで取り扱われているので目にすることも本当に多いですね
ブランド名の由来
Hender Schemeというブランド名の由来は、心理学用語であるGender Scheme(ジェンダースキーマ)からきていて、そのGenderの「G」の部分をアルファベット順で1つ後ろにある「H」に変えてHenderにするとこで「性別を超える」ということを表現しているそう。
Gender Scheme(ジェンダースキーマ)とは心理学用語で、ある物事について考える際にその主軸に「性(社会的性)」を置いて考えることです。
つまり「男だからこうあるべき」とか「もっと女らしくしなさい」とかはジェンダースキーマに則った考え方ということ。
そう考えると、ジェンダースキーマって今の時代にそぐわない考え方になってきていますよね。
そんなエンダースキーマのコンセプトは以下の通り。
身体的、生物学的に性差を示すセックスに対して、ジェンダーとは、社会的、文化的な 性差を意味する。
Hender Scheme(エンダースキーマ)ではセックスによる性差を尊重しながらも、身なりにおいてジェンダーを介することなく、人間の経験や環境によって構造化されたジェンダースキーマを超越した概念を提唱する。
やはりブランドにおいて「(社会的)性別を超える」ということが大きな意味を持っているようです。
現にエンダースキーマでは全アイテムでメンズ・レディースサイズともに展開されているのですが、一方で男女の骨格や筋肉の付き方の違いなどの生物学的性差に対しては微妙に木型やカットの深さを変えるなどといった一面もあります。
2022年の今でこそ性的平等が一般的な考え方になってきてはいますが、10年前のブランド創設当時からこのようなコンセプトを掲げていたのはすごいことですよね
レザーの可能性を広げた名作ライン
エンダースキーマが世間に注目されるキッカケとなったのが、ブランド立ち上げ2年目から継続的に行われているmanual industrial productsというオマージュライン。
昔からエンダースキーマを知っている人なら、「エンダースキーマと言えばヌメ革のスニーカーだよな」って人も多いでしょう。
manual industrial productsは世界中のブランドの超名作シューズをすべてヌメ革で再現するという、とても面白いライン。
扱われているシューズの代表的なものは以下の通りで、どれもヌメ革だけとは思えないような非常に再現度の高い出来となっています。
- ナイキ エアフフォース1
- アディダス スーパースター
- リーボック インスタポンプフューリー
- ドクターマーチン 3ホールシューズ
例えば下の写真はリーボックのインスタポンプフューリーですが、ハイテクスニーカーもヌメ革だけでかなり細かなところまで再現されていますよね。(見た目上の再現のみなのでエアーポンプは使えません)
またヌメ革は経年変化によって劇的に見た目が変わるので、「ハイテクスニーカーを育てる」というこれまでにはないような体験ができます。
私もいつかはmanual industrial productsのシューズが欲しいと思っています
【レビュー】エンダースキーマ(hender scheme)のピアノバッグをガシガシ使ってみた【見た目重視なら買い】
エンダースキーマのピアノバッグは3サイズ展開となっており、それぞれ以下のようなサイズとなっています。
- 通常サイズ(45×35.5×9): 37,400円(税込)
- ミディアム(20×40×11) :30,800円(税込)
- スモール(17×20×10):19,800円(税込)
またピアノバッグはカラーバリエーションが豊富なのも特徴で、シーズンにもよりますが以下のようにレザーバッグとしてはとんでもない数のカラー展開があります。
- ブラック
- ダークブラウン
- トープ
- オレンジ
- ロイヤルパープル
- ライムグリーン
- ダークグリーン
- グリーン
- バーガンディ
私が買ったのは通常サイズのブラックですが、グリーンやオレンジとかも色鮮やかで良いんですよね〜
それではここからエンダースキーマのピアノバッグの特徴や魅力、気になる点を詳しく見ていきましょう。
キメ細かいシュリンクレザーは傷や汚れ、水にも強い便利なヤツ
エンダースキーマのピアノバッグには、シュリンクレザーというシボ感のあるレザーが使われています。
シュリンクレザーの特徴は以下の通りとなっていて、日常使いに適したレザーであると言えるでしょう。
- 傷が目立たない
- 水や汚れにある程度強い
- 経年変化はしにくい(新品時の美しさが長続きする)
キレイなスムースレザーのバッグも魅力的ではありますが、どうしても引っかき傷が気になったり、水に濡れるとボコボコとシワになったりと、ある程度は気を使わないといけない。
しかしその点シュリンクレザーなら安心してガシガシ使えます。
男性はバッグってどうしても雑な扱いになりがちですから、傷や汚れ、水にも強いというシュリンクレザーはありがたいと思いますよ
またスムースレザーだと定期的なレザーケアが必要なところを、シュリンクレザーならほぼケアがいらないってのも嬉しいポイントですよね。(シュリンクレザーはたまに潤いを足してあげるくらいで十分です)
あとこの辺は好みが分かれるところだとは思いますが、シュリンクレザーは経年変化しにくく、新品時の美しい状態が長く続くのも特徴の1つ。
「レザーと言えば経年変化でしょ!」という気持ちも分かりますが、キレイなままで長く使えるというのは間違いなくメリットですよ。
それにまったく経年変化しないわけじゃなくって、見た目はあまり変わらなくても質感はどんどん柔らかくなっていくよ
ハンドル(持ち手)とボディのコントラストが美しい
エンダースキーマのピアノバッグはハンドル(持ち手)部分がボディとは違うスムースレザーになっています。
そしてこのハンドルとボディの異素材のコントラストがすごく美しい。
見た目のカラーリングが違うのはもちろん、素材感も大きく異なるので、デザインとして良いアクセントになっていますよね。
またこのブラウンのハンドル部分が、バッグを含めた全身のコーデで見た時に非常に目を引くポイントになります。
エンダースキーマのピアノバッグを手に持った姿を引きで見てみると、これめっちゃカッコよくないですか?
私な正直このハンドル部分に惚れてこのバッグを選んだと言っても過言ではないですね
佇まいの上品さ、バッグとしての見た目の美しさは格別
ハンドル部分のアクセントも含めて、エンダースキーマのピアノバッグはバッグとして見た目のカッコよさ・美しさに関しては格別だと思っています。
デザイン的にこんなに完成されたバッグってなかなかないですよ?
キメ細いシュリンクレザーのボディ、ボディとは異素材でアクセントカラーにもなっているハンドル、そしてハンドルの付け根がクシュっとタックのようになったデザイン…
シンプルながらカチッとし過ぎていない、どこか遊び心のあるデザインが非常に大人の色気があってカッコいいんですよねえ…
割と本気で、見た目だけならナンバーワンのレザートートだと思います
「元々はピアノの譜面を入れるためのバッグ」という背景もまた良いね
エンダースキーマのピアノバッグは、その名の通りピアノの譜面を入れるための鞄をモチーフにしています。
この設定と言うか、デザインソースの感じもめっちゃ良くないですか?笑
ただ「おしゃれなバッグ作りました」ではなく、元々ある目的のために作られたバッグを、エンダースキーマのフィルタに通すことでファッションとしてのバッグに昇華しているという、このストーリー。
個人的にはこういう「意味のあるデザインのアイテムが、ファッションとしてもカッコよくなってしまう」みたいなのが大好きなんですよね。
メンズ服って元はすべて何かの目的のために作られたものであって、おしゃれのために作られたものはないって言いますし、こういうデザインとカッコよさの関係性はメンズファッションの根源にある価値観のような気がします。
小難しいこと言ってみましたが、とにかくカッコいいよねって話です笑
荷物をポイポイ入れられる容量の多さ
エンダースキーマのピアノバッグには3種類のサイズバリエーションがあると言いましたが、私が購入したのは1番大きい通常サイズ。
なぜ最も大きい通常サイズを選んだかと言うと、容量の多さと見た目のバランスです。
バッグ内部に仕切りやサブポケットのないシンプルな構造をしているため、見た目以上に容量が大きく、A4の書類はもちろんノートPCだって余裕で入ります。
また手さげバッグという特性上あまりないかも知れませんが、1泊の泊まりくらいだったら行けちゃいそうな大容量ですから。
大学生でも余裕で通学バッグとして使えるくらいの容量ですよ
そして容量以上に決め手となったのは、見た目のバランスの問題。
全身で見た時のバランスを考えると、男性が持つには通常サイズが最もバランス感良いかなと。
スモールサイズは明らかに女性が持つためのサイズ感ですし、ミディアムサイズでもまだ少し小ぶりな印象なんですよね。(逆に通常サイズは女性が持つにはやや大きいかも知れません)
さらにモチーフとなったピアノの譜面を入れるためのバッグは通常サイズのサイズ感ということで、原作に忠実っていうのも1つ通常サイズを選んだ理由になってますね(まあ譜面を入れることなんて多分ないんですけどね笑)
もし通常サイズが少し大きいと感じる人や女性へのプレゼントで選ぶなら、スモールサイズやミディアムサイズも良いと思います。
小さくなる分、価格も安くなりますしね。
\女性が持つならスモールサイズも良いね/
\通常サイズじゃ少し大きいと感じる人に/
実際に使ってみて気付いた、少し気になる点…
ここまでご紹介したように、とても素敵なエンダースキーマのピアノバッグですが、「パーフェクトなバッグか?」と言うと当然そんなわけはありません。(そもそもそんなバッグなんてないですから)
実際に使っていて気になるところもあったので、ここではエンダースキーマのピアノバッグの「ここちょっとな〜」という点を正直にご紹介していこうと思います。
使い始めはかなり硬い
まず使い始めはハンドル部分がかなり硬いです。
ハンドルにはベジタブルタンニン鞣しのカウレザーを使われていますが、これが馴染むまでは硬いんですよね。
ハンドルの幅が広いこともあって、最初に持った時は「これちょっと痛いな…」ってくらい。
ただ1,2回使うとだいぶ柔らかくなって、硬さはそれほど気にならなくなってきます。
むしろこれからは経年変化が楽しみな箇所ですね
ハンドルが短いので手持ちでしか使えない
エンダースキーマのピアノバッグはハンドルが33cmとかなり短めなため、基本的には手持ちで使うしかありません。
腕の細い女性ならギリいけるかも知れませんが、男性は腕を通して肩かけにして使うのも厳しい長さです。
だから外出時は常に左右どちらかの手が埋まっている状態になっちゃうんですよね。
両手を自由にするためにはピアノバッグを置くしかないという。
これは実際に使っていて結構不便だなって思うところですね…
スーパーで買い物した時とか毎回家帰って家の鍵開けるのに一苦労ですから笑
大きなボディに小さなハンドルという、見た目としてはバランスの取れたデザインなのですが、ハンドルに関してはデザインのカッコよさと使い勝手がトレードオフになっている部分でしょう。
機能は最小限
使い勝手の部分で言うと、バッグ内部に仕切りやサブポケットがまったくなくて、ドカンと1つの大きなスペースになっているというのも、人によっては物足りないかも。
「スマホはここ、財布はここ」みたいな感じで荷物を整理して入れることができずに、もう本当にポンポンと入れるしかないですからね。
私は元からバッグの中を整理するタイプではないのでまったく気になりませんが、ひょっとすると几帳面な人にとっては使いにくいバッグかも知れません
で、結局ピアノバッグって「買い」なの?
機能性よりも見た目重視なら「買い」
私の結論は、
「機能よりも見た目を重視。とにかく大人っぽくて上品なバッグが欲しい」という人は買い!
です。
エンダースキーマのピアノバッグは、デザインや素材感、元ネタを含めた背景としては申し分ないバッグだと思います。
ただやはり
- サブポケットや仕切りはまったくない
- ハンドル部分が短くて肩かけできない
ということで、機能面は最低限と言わざるを得ません。
価格も価格ですし(税込37,400円)、もう少し機能面を充実させて欲しかった(せめてサブポケットや簡単な仕切りだけでも欲しかった)感は否めませんね。
だから「バッグは機能面や使い勝手が重要」という人には正直おすすめできません。
今回私は大人っぽく上品、かつ適度にカジュアルで、「とにかく持っていてカッコいいレザートート」を探していたので非常に満足していますけどね。
特にブラウンのハンドルがコーデ全体で見た時に良いカラーアクセントになって、ピアノバッグを持つだけですごくおしゃれな雰囲気になるんですよね
つまりエンダースキーマのピアノバッグはあくまでファッションアイテムとしてのバッグであり、ツールやギアとしてのバッグではないということですね。
\ファッションアイテムとしてのバッグなら最強/
エンダースキーマの他のバッグと比べると…
エンダースキーマは元々機能性を追求したブランドではなく、上質なレザーの質感やシンプルなデザインの美しさが魅力のブランドです。
そういう意味ではピアノバッグだけが特別機能性が低いってわけではないですね。
ただやはりエンダースキーマのラインナップの中でも比較的高額ではあるので、もう少し価格を抑えて良いバッグが欲しいっていう人はキャンバス生地とレザーを組み合わせたモデルや、もう少し小さめのバッグを狙ってみても良いかも知れません。
その上で「ある程度価格が高くなってもいいから、機能性は最低限でいいから、とにかくカッコいいレザーバッグが欲しい」っていう人には、エンダースキーマの中でもピアノバッグはイチオシですけどね。
\とにかくカッコいいバッグが欲しいという人に!/
【エンダースキーマ(hender scheme)のピアノバッグをガシガシ使ってみた】まとめ
今回はエンダースキーマのピアノバッグをご紹介してきました。
私が実際に1ヶ月ほど使ってみて感じたことは、
正直バッグとしては少し使いにくいところもある。でもやっぱりカッコよさって正義だよね。
ってことです。
確かに絶対に片腕がふさがってしまったり、価格の割に機能面が物足りなかったりと気になる部分はあります。
それでもやっぱりピアノバッグを手に持った時の高揚感というか、鏡に映った自分を見た時の満足感はそんじょそこらのバッグでは味わえないものがあると思います。
エンダースキーマのピアノバッグは、機能性を追求した一種のギアとしてのバッグではなく、ファッション的に勝負バッグを探しているという人にはマジでおすすめできるバッグなので気になった人はぜひ一度見てみてください。
ではまた!!
最後まで読んでくれたあなたにはこちらの記事もおすすめ!!
\/
コメント
コメント一覧 (2件)
前から気になってたバッグでしたが、はむすけさんのレビューみて買いました!
ダークトーンな服装が多いのでオレンジにしようか迷ったんですが結局ブラックをチョイス。
今後も購入品紹介楽しみにしてます!
レビュー記事お読みいただきありがとうございます。
参考にしてもらえて嬉しいです。
私もオレンジとかグリーンとか一瞬迷いましたが、なんだかんだブラックにしました笑
やっぱり1番汎用性が高くて1番長く使えるのはブラックですからね。
これからもこのブログをどうぞよろしくお願いします。