こんにちは、ham(ham50865160)です。
当ブログでは
などの記事でセレオリ(セレクトショップオリジナルブランド)についてご紹介をしているのですが、実はまだまだ知られざるセレオリはあります。
というか普通にドメブラだと思っていたら実はセレオリ(セレクトショップ発祥)だったみたいな。
※ここで言うセレオリとは、セレクトショップを展開している人(ディレクター)がブランドを立ち上げた場合も全部引っくるめてセレオリとしています。
今回はそんな既にドメブラとしてのブランディングに成功している、高感度でおしゃれなセレオリブランドを5つほどご紹介していこうと思います。
実はセレオリだったブランド5選
KAIKO(カイコ)
KAIKO(カイコ)は代官山にある超有名セレクトショップO(オー)のディレクターである吉田拓さんが2016年から立ち上げたブランド。
KAIKOのブランド名は日本語の「懐古」や「回顧」から取られており、その言葉通り
古いものことを懐かしみ よしあしを改めて考え 邂り逅うものこと
をブランドコンセプトとしています。
うーん、難しい…。笑
過去を振り返り普遍的なメンズウェアを追求するKAIKOのアイテムは、シンプルなデザインが多く、ややカジュアル、ストリート寄りのテイストになっています。
またバッグやアクセサリー、帽子なども多く作っており、KAIKOだけでトータルコーディネートが組めるような幅の広いブランドになっています。
個人的にはKAIKOのバッグ類がサイズ感や価格が非常にちょうど良いのでおすすめです。
ブランド全体の価格的にもAURALEEなどのドメブラよりは1段低めの設定になっており、比較的手を出しやすいのも魅力。
またOでは定期的に大幅なセールを行なっており、オリジナルブランドであるKAIKOのアイテムは40%OFFとかになっていることもあるので要チェックです。
KAIKOはZOZOTOWNやその他のセレクトショップでも取り扱いがあるように、既に全国的に1つのドメブラとしてのイメージが付いていますね。
JieDa(ジエダ)
最近様々なファッションインフルエンサーたちに着られ、知名度・人気ともに急上昇しているJieDa(ジエダ)も、実はKIKUNOBUというセレクトショップのオリジナルブランドなんです。
JieDaのブランド名には「自枝(じえだ)」という意味があり、自らが提案するスタイルを木になぞらえ、
独自のオリジナリティが枝分かれする様に、多くの人に発信していきたい
という思いが込められているそう。
JieDaは私がいつもご紹介しているナチュラル系のブランドとは違い、どちらかというとモードな雰囲気を持つ、まさにデザイナーズブランドといった感じ。
それでもコレクションやショーでしか着られないようなものではなく、ギリギリ日常で着られるくらいのデザインにうまく抑えてあり、価格は一般的なドメブラと同じくらい。
他人とは少し差別化を図ったおしゃれがしたいという方にはとてもおすすめできるブランドですが、私のような30台に片足を突っ込んだ大人にとっては結構合わせるのが難しいアイテムが多いですね。(実際私はJieDaのアイテムを買ったことがありません)
全然関係ありませんがJieDaのデザイナーである藤田宏行さんは島根県のご出身であり、KIKUNOBUも元々島根県発のセレクトショップなんです。
KIKUNOBUのような新進気鋭のセレクトショップが島根県のような地方から出てきていたというだけで好感度が上がるのは田舎出身の私だけでしょうか?笑
KIKUNOBUは今でも島根県に店舗を構えており、その他には東京の代官山と大阪と計3店舗を展開しています。
Needles(ニードルス)
Needles(ニードルス)は老舗セレクトショップであるネペンテス(Nepenthes)が展開するセレオリブランド。
ネペンテス自体は1988年に誕生という1990年生まれの私よりも先輩の老舗中の老舗セレクトショップで、Needlesも1999年に立ち上がっているので今年(2019年)でちょうど20周年を迎えるこれまた老舗のブランドなんです。
ちなみにネペンテスはその他にも下でご紹介するENGINEERED GARMENTS(エンジニアードガーメンツ)やSOUTH2 WEST8(サウス2ウエスト8)など名だたる人気オリジナルブランドを擁しており、その中でもNeedlesはネペンテスの創始者である清水慶三さんが直々に立ち上げています。
「Needlesと言えば」というアイテムであり、ブランド永遠の定番なのがこちらのトラックパンツ。
このカラーリング、一度は見たことがあると言う方も多いのではないでしょうか?
その他にも近年はヒザデルパンツというめちゃくちゃワイドなパンツも人気なのですが、このパンツ、とにかく太いのにどこか上品で野暮ったくないシルエットで本当に不思議。
長年の経験を経て服のことを知り尽くしたからこそ、このようなシルエットのパンツが作れるのだと思いますね。
このように割とストリート的な雰囲気を持つNeedlesですが、実は細部にとてもこだわっていたり、ほとんどのアイテムが日本製だったりと日本人ならでは繊細さも持ち合わせたブランドなんです。(こういうバックグラウンドを知るとそのブランドのことをさらに好きになりますよね)
ENGINEERED GARMENTS(エンジニアードガーメンツ)
最近はUNIQLOとのコラボで注目を集めているENGINEERED GARMENTS(エンジニアードガーメンツ)も、実はNeedlesと同じくネペンテスが展開するセレオリブランドなんです。
ただENGINEERED GARMENTSを立ち上げたのはネペンテスの創始者である清水慶三さんではなく、清水さんと古くから一緒に働いておりネペンテスではバイヤーも努めた鈴木大器さんです。
元々ネペンテスは東京とアメリカ・ニューヨークを拠点にしているショップなんですが、兄弟ブランドのNeedlesは日本製にこだわりを見せていたりするのに対し、ENGINEERED GARMENTSは完全にアメリカに主軸を置いたブランド。
今なおニューヨークでの企画・生産をしており、アメリカンクラシック、ワークを中心に、ミリタリーやアメリカントラッドをミックスした独自の雰囲気を作り出しています。
キレイめでモードでカッコいいという感じではなく、渋くてカッコいい、歳をとっても着られる普遍的なメンズファッションに体現したブランドですね。
だからこそLivewearを志すUNIQLOとも相性が良いのでしょう。
LE(エルイー)
LE(エルイー)はEDIFICE、JOURNAL STANDARDなどを運営するベイクルーズグループのセレクトショップであるL’ECHOPPE(レショップ)のオリジナルブランド。
L’ECHOPPEは金子恵治さんというコンセプターが展開する、EDIFICEなど大衆的なセレクトショップとは一線を画す、服好き向けのセレクトショップといった感じ。
ちなみにLEは今回ご紹介する中で今私が最も気になっており、最もおすすめしたいブランドでもあります。
LEは2019年から始まった新しいブランドですが、立ち上がり当初から非常に注目を集めて瞬く間に人気ブランドとなりました。
その理由の1つが、今や日本で1番人気があるドメブラと言っても過言ではないCOMOLI(コモリ)のデザイナー小森啓二郎さんが監修しているということ。
LEでは、
過去の名品たちのように、ワードローブに残る1着を。
をコンセプトにアメリカントラッドを意識した非常にスタンダードなアイテムを展開しています。
さらに特徴的なのはそのサイズ展開の多さ。
例えばブランド最初のアイテムで今もなお大人気のアイテムでもあるこちらのシャツなんかは身幅(スリム、スタンダード、ワイド)と着丈(ショート、スタンダード、ロング)でそれぞれ3サイズずつ、合計すると9パターンものサイズがあります。
デザインは本当にシンプルでまさにワードローブに入りやすいものばかりですし、価格もシャツで17,600円(税込)とかなりお手頃になっているので、ドメブラはまだ買えないけど大手のセレオリよりも少し良いものに触れてみたいという方にも大変おすすめできるブランドです。
小森さん監修ということでどことなくCOMOLIっぽさも感じられるアイテムも多いですし。
立ち上がりから徐々にアイテム数を増やして今季(19AW)はステンカラーコートやセットアップなども発売されており、個人的にはこのセットアップが非常に気になっております。
ダブルジャケットとゆったりめのパンツのセットアップがまあカッコいいんですわ。
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またLEでは人気で完売してしまったアイテムでも定期的に再販があるので、買い逃してしまったという方にもチャンスはあります。
こういうところは母体の大きいショップが展開するセレオリブランドの強みでもありますよね。
どんなに人気のブランドでも、大抵のドメブラでは基本的に再販はありませんからね…。(そのことが希少価値を高め、ひいてはブランド価値を高めているわけですが)
ただLEの欠点を1つ挙げるとしたら、(物理的に)手に取りにくいということ。
LEのアイテムはPOP UPストアを覗いて基本的には南青山のL’ECHOPPE本店かベイクルーズストア(ベイクルーズグループのECサイト)でしか買うことができません。
サイズ展開の多さが魅力のブランドであり、試着をせずにECサイトで買うというのは現実的ではありませんので、試着をするためには必ず南青山に出向く必要があります。(ベイクルーズストアは基本的に返品可能ですが、9パターンもあるサイズを1つ1つ買っては試着して返品して…というのはね。笑)
とても魅力的なブランドだけに、全国のEDIFICEとか常時展開してくれると大変嬉しいのですが…。
まとめ
今回紹介したブランドはもはやクオリティ、価格共にドメブラとなんら変わりありません。
というかおそらくブランドを立ち上げた理由が大手セレクトショップのように、
利益率の高いものを多く売る。
ではなく、
本当に服好きな人たちが、単純に自分たちでも服を作りたいと思ったから。
だからなのでしょう。
こういったブランドもはやセレオリというカテゴリーではないのかも知れませんが、ブランドの成り立ちを知るともっとそのブランドのことが好きになれますよね。
ではまた!!
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