こんにちは、ham(@ham50865160)です。
メンズファッションの根底にあるアイテムにして、永遠に正解の分からないアイテムでお馴染みの白Tシャツ。
なんてよく言いますが、これは適切な白Tシャツを選べている場合に限った話で、なんでもかんでも白Tシャツ着とけばOKだと思ったら大間違い。
私自身、白Tシャツってメンズファッションの中でも実はかなり難しいアイテムだと思っていますから。
そこで今回は、そんな白Tシャツについて
- そもそも白Tシャツってなんで難しいんだっけ?
- 白Tシャツを選ぶ時に注目すべきポイント
- 1枚でサマになる!おすすめの白Tシャツ
をご紹介していくので、是非参考にしてみてください。
>>無地Tシャツの選び方を大解説&おすすめの無地Tシャツをご紹介【周りに差をつける】
そもそも白Tシャツってなんで難しいんだっけ?
白Tシャツ=下着(肌着)のイメージ
ファッションにおいてイメージは非常に重要な要素であり、一度付いたイメージを払拭するのは簡単なことではありません。
そして白Tシャツには「下着(肌着)」というイメージがしっかりと定着しています。
端的に言うと、このイメージこそが白Tシャツを難しくしている大きな要因。
「本来下着(肌着)として着るはずの白Tシャツを1枚で着ちゃっている人」っていうイメージを払拭するために、ハッキリと「これは下着ではありません」っていうアピールをしないといけないわけです。
白Tシャツは情報量が少ない
白Tシャツって、それ自体を構成する要素が極端に少ない究極的にシンプルなアイテム。
つまりその白Tシャツを見て、
と違和感を感じるのって、ほんの些細な部分によるもの。
そういうディティールの積み重ねで「この白Tシャツは下着っぽいな」っていう判断を下しているわけなんですね。
白Tシャツを選ぶ時に注目するべきポイント4つ
ここからは具体的に、白Tシャツを選ぶ際にどこを見て選べばいいのかっていう「白Tシャツを選ぶ時に注目すべきポイント4つ」をご紹介していきます。
先述のように、白シャツでは些細な違いが全体のイメージを大きく左右してきますので、細かなとこにもちゃーんとこだわっていきましょう。
首元のリブの太さ
まず最初に見るべきは首元のリブの太さ。
首元は顔に近く目に付きやすい場所ですし、首元のリブっておしゃれ着と下着ではっきりと違う部分なんですよ。
結論から言うと、首元のリブが太いほど1枚で着るTシャツに見え、細いほど下着っぽくなくなります。
だから白Tシャツ1枚で着る場合には、ある程度首元のリブが太いものを選びましょう。
ただし太ければ太いほど良いってわけでもなく、あまりに太いとかなりカジュアルな雰囲気になるので、自分の服装のテイストに合わせた太さを選ぶ必要がありますけど。
また逆に言うとシャツのインナーなんかでは首元のリブが細いものを選んだ方が、首元からインナーがチラッと見えた時も違和感がないんですよね。
裾の形状
裾の形状では
- ボックスカット or ラウンドカット
- スリットが入っている or 入っていない
の2点に注目して見てください。
ボックスカットとは、こういう風に裾がバッサリ直線的にカットされているものを言います。
それに対してラウンドカットっていうのは、裾がこんな風に丸くカットされているもののこと。
ラウンドカットの場合はそれ自体でスリットのような形になるので、それとは別にはっきりとスリットが入るってことはあまりありません。(モード系ブランドなんかはラウンドカットで更にがっつり脇の方までスリットの入ったデザインもありますけど…)
そして1枚で着る白Tシャツを選ぶのであれば、ボックスカットの方が適していると言えるでしょう。
というのもラウンドカットは下着とまでは言わないまでも、ややインナー感は出るんですよ。
逆にインナーとして着るなら、アウターの裾と干渉してモタついたりしないのでラウンドカットは便利なんですけどね。
またラウンドカットは若干の女性っぽいというか中性的な印象にもなるので、そういう意味でもメンズが1枚で着るのにはあまり適していないと言えるかも知れません。
スリットとは裾の両サイドに施される切り込みのことであり、スリットの有無によって裾の収まり具合が変わってきます。
スリットがあると裾に生地が溜まらずにストンと落ちてくれるのでスッキリとした印象になりますね。
またスリットはそれ自体で情報量を補うことができるので、白Tシャツではスリットがあるものを選んだ方がより「それっぽく」見えるでしょう。
袖の長さ・太さ
当然と言えば当然なんですけど、白Tシャツにおいて袖の長さ・太さは全体の印象を大きく左右します。
白Tシャツを下着っぽく見られないためには、袖は太く・長いものを選ぶのが良いでしょう。
下着で着るようなTシャツの袖って、上に着た服の袖からはみ出ないように短く、そしてシルエット的に干渉しないように細くなっていますから、下着っぽく見られないためにはその逆を行った方が良いわけです。
今のトレンド的にも太く・長い袖が流行っていますしね。
またこういう太くて長い袖は当然二の腕を隠してくれるので、二の腕が太くてぷにぷにしている、逆にガリガリで貧相に見えるみたいなコンプレックスを抱えている人には、袖がちょっと太く長くなるだけで一気に着やすくなったりしますよ。
生地の厚み
お分かりかと思いますが、1枚で着る白Tシャツではある程度以上の生地の厚さが必要です。
まあシンプルに乳首透けるの嫌ですし、透けてる乳首を見るのも気持ちの良いものではないでしょ?笑
また乳首透け防止意外にも、生地が厚いTシャツって下のような良いこと尽くめだったりします。
- 身体のラインを拾わないので体型が誤魔化せる
- 汗染みができにくい
- 着込んでもヘタリにくい
- 安っぽく見えない
あまりに生地が厚いと単純に暑かったり肌触りがガサついたりすることもあるので、一概に生地は厚けりゃ厚いほど良いってわけではありませんが、やはり1枚で着るならある程度生地の厚みのある白Tシャツを選びましょう。
ただどうしても薄い生地のTシャツが好き、サラッと着られるTシャツじゃなきゃ嫌だって人は、最近ではグンゼ(GUNZE)のインティーのようなTシャツ専用のインナーがあるので、そういうものを着るってのもアリですね。
Tシャツ専用インナーの代表であるグンゼのインティーについては、こちらの記事で詳しくレビューしているので気になった方は読んでみてください。
>>【レビュー】グンゼ(GUNZE)のインティー(in.T)は夏に必須の超便利アイテム
私もインティーは夏はほぼ毎日着ていますが、
- 乳首透けを防ぐ
- 汗染みを防ぐ
- 汗によるTシャツの劣化を防ぐ
- 冷感スプレーを吹き付けられる(お気に入りのTシャツに直接吹き付けるのは気が引けるので)
- 意外と快適な着心地
というメリットだらけで白Tシャツに限らず色付きのTシャツやでもかなり重宝していますよ。
1枚でサマになる!おすすめの白Tシャツ
Hanes(ヘインズ) Beefy-T(ビーフィー)
生地感、シルエット、価格、手に入りやすさ…
何をとっても文句なしのクオリティで、まず最初にご紹介したいのがヘインズ(Hanes)のビーフィー(Beefy-T)ですね。
ヘインズは1901年に創業したアメリカの老舗Tシャツブランド。
元はアンダーウェアを主軸にやってきたブランドではありますが、1975年に1枚で着るTシャツとしてビーフィーを発売し、これが大ヒット。
ビーフィー以前はTシャツ=インナーとしてされていましたが、このビーフィーをきっかけにTシャツをアウターとして1枚で着るという文化が根付いたという、まさに名作中の名作です。
ビーフィー(Beefy)という名前は「牛のようにタフ」という意味であり、その名の通り6.1オンスのヘビーウェイトで非常にタフなTシャツとなっています。
ただタフだからと言ってガサ付いたり着心地が悪いなんてことは全くなく、その生地感は驚くほどなめらか。
シルエットはくびれのないオーセンティックなボックスシルエットで、サイズ感もゆったりとしているんですが、これが実に今っぽくて良いんですよね。
またビーフィーは元々プリントTシャツのボディ用として作られてたという背景もあって、デザインというデザインはほとんどないとてもプレーンなので、どんなスタイルにもマッチします。
ボディ用のTシャツならではのカラー展開の豊富さも魅力ですし、正直ビーフィーが何枚か持ってれば夏を乗り切れるっていうくらいに、本当に名作Tシャツだと思いますよ。
そして何と言っても、ビーフィー最大の魅力はその圧倒的なコスパの良さ。
なんと1枚あたり定価で1,650円(税込)と、今回ご紹介するTシャツの中でもダントツの安さになっています。
また上のリンクのようにAmazonでも売っているので、いつでもどこでも誰でも簡単に手に入るってのも嬉しいポイント。
いちいちセレクトショップに行かなきゃ買えないとか、ネットで買うには価格が高過ぎて怖いとかそういう不安がないっていうのも、私がまず最初にビーフィーをおすすめしたいポイントですね。
>>Amazonでいつでも買える定番ファッションアイテム5選(服編)【不朽の名作】
CAMBER(キャンバー) マックスヘビーウェイトT
キャンバー(CAMBER)はヘインズと同じくアメリカを代表するカットソーブランドであり、1948年から70年以上に渡って愛され続けているブランドです。
そのキャンバーの代表作でもあるのがマックスヘビーウェイトT。
その名の通り8オンスもの極厚のコットン生地を使った非常にタフなTシャツで、まさにアウターとしてのTシャツって感じの1着です。
ちなみにオンスというのは「1ヤード四方の生地の重さ」であり、基本的にはオンスの数が大きいほど分厚い生地になっていきます。
一般的なデニムが12〜14オンス、ヘインズのビーフィーでも6.1オンスなので、キャンバーのマックスヘビーウェイトTの8オンスがいかに分厚いかお分かりいただけるでしょう。
ただし生地がかなり分厚いので、どうしても生地感はかなりガサッと大味なものになっています。
まあこれはこれで着込んでいった時の馴染みであったり経年変化を楽しめる魅力的な生地ではあるんですが、着心地を求めた時には個人的にはビーフィーに軍配が上がるかなあと。
またマックスヘビーウェイトTは、全体のサイズ感の割りにかなり首元が詰まっているのも特徴。
首元が詰まっていることでTシャツながらも少しだけかっちりした印象になるので、清潔感のある着こなしができますね。
ただ人によっては窮屈さを感じる可能性があるので、この首元については好みが分かれるところでしょう。(私も首が太いほうなのでちょっと苦しいんだよね…)
キャンバーのマックスヘビーウェイトTは全体的に少しクセのあるTシャツではありますが、生地の厚みの割には定価が7,480円(税込)と結構安かったりするので、アメカジ好きな人やTシャツを育ててみたいって人にはおすすめの1着です。
AURALEE(オーラリー) STAND UP Tee
生地にとことんこだわるドメブラ、AURALEE(オーラリー)のスタンドアップTは、ブランドを代表する定番かつ人気のアイテム。
なおAURALEEのスタンドアップTは、上のキャンバー(CAMBER)のマックスヘビーウェイトTシャツをモチーフにしたアイテムです。
ただ先述のように、このキャンバーのマックスヘビーウェイトTは、私も着ていたことがあるんですが、どうも着心地が良くない。
その厚みの余りどうしても生地感が少しガサついてしまい、アメリカっぽいと言えばアメリカっぽいんだけど着心地っていう面ではお世辞にも良いとは言えないんですよね。
しかしそこはさすがのAURALEE、スタンドアップTシャツは一味も二味も違います。
生地の厚み自体はキャンバーよりも極厚で、それこそ名前の通りTシャツがそれだけで自立する程の厚さ・硬さがあるのですが、生地感が素晴らしく着心地も良くなっています。
しっとりと滑らかで、独特のヌメりのある生地は、なかなか他では見ることのできない質感。
また生地が極厚なので夏は暑くて着れないんじゃないの?って思うんですが、着た時の立体感のおかげで肌に触れる面積が少なくて意外と涼しいんです。
さらに脇にはベンチレーションホールも付いています。(Tシャツでベンチレーションホールなんて見たことないですよね笑)
価格は17,600円(税込)と、Tシャツ1枚としてはびっくりするくらい高いですが、その分満足感の得られるTシャツだとは思います。
BATONER(バトナー) パックT
BATONER(バトナー)は、山形県の奥山メリヤスというニット工場が運営するファクトリーブランド。
ファクトリーブランドらしく良質なアイテムをお手頃価格で作っているため、最近とても人気の出てきたブランドですね。
そんなBATONERのパックTは
- 度詰めでハリコシがあり、ガシガシ着られるFather
- 極細番手のスヴィンコットンを使い、スムースかつモチモチな触り心地が気持ち良いMother
の2種類がありますが、このどちらも素晴らしい出来。(20SSでは現時点ではFatherの方しかリリースされていません)
私自身19SSでMother、20SSでFather(にあたる方)を購入しており、正直クオリティでは甲乙つけ難いのですが、1枚で着ると考えた時にはFatherの方がしっくりくるでしょう。
サイズ感も大袈裟ではないくらいのゆったりとしたもので、首元リブも太過ぎず細過ぎずな適度な太さ。
また裾部分はスリットの入っていないボックスカットとなっており、1枚で着た時にキレイに見えるような形をしています。
【白Tシャツの選び方、徹底的に教えます】まとめ
今回はあくまで多くの人におしゃれって思われたい、ダサいと思われたくないって人向けに、言ってしまえば無難なTシャツの選び方を考えてみました。
ファションやおしゃれの基礎の基礎の部分ではありますが、意外とみんな気にできていない部分でもあります。
やっぱりこの「白Tシャツ」を主役にしたシンプルコーデって、私みたいにどんなに服好きで色んな服を持っていたとしても、やっぱりカッコいいなって思うんですよ。
だからこそしっかりとカッコいい白Tシャツを選んで、さりげなカッコよく夏を乗り切っていきたいですね。
ではまた!!
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