こんにちは、hamです。
いやーまだ6月だっていうのにめちゃくちゃ暑いですねー。
夏は薄着になって身に付けるアイテムの数が減るので、ファッション的にはつまらない季節と言われがちです。
さすがに30℃を超えてくるとトップスをレイヤードなんてしてらんないですからね。

そうなんですよ、それが理想なんです。
もちろんモデルさんや外国人のようなスタイルで容姿も整っていれば、ただの白Tシャツにジーパンでも様になるでしょう。
しかし悲しいことに我々日本人の多くはそういうわけにはいかない…。
私みたいなスタイルの人間が白Tシャツ1枚にジーパンだと、どうしても手抜き感、ちょっとコンビニまで感が出てしまいます。
だから私みたいな人はそのTシャツ1枚の部分に様々なTシャツを選ぶのですが、このTシャツ1枚ってのが厄介で、ここにどんなものをもってくるのかでコーデ全体の印象(簡単に言うとおしゃれかダサいか)がかなり左右されてきちゃうんですよね。
そこで何をチョイスするかですが、是非私は無地Tシャツをおすすめします。
一口にTシャツと言っても、写真やイラストのプリントTやアメカジライクなカレッジT、ロックなバンドTなどたくさんのジャンルがあります。
私だけかもしれませんが、プリントTやカレッジTってどうしてもその写真や文字の意味が気になってしまって、恣意的になってしまうというか必要以上のメッセージ性を感じてなんだか恥ずかしくなってしまうんですよね。笑
一方無地Tシャツはシンプルな分、情報量が足りず(前述したように着る本人のスタイルや容姿にいい意味での情報量があれば別ですが)それこそ適当に選んだ感が出てしまう…というジレンマもあります。
Tシャツ1枚って地味に難しいですよね〜。
そこで今回はどんなTシャツを選べば真夏のコーデがバシッと決まるかを、hamが実際に持っているTシャツたちを引き合いに出して考えていこうと思います。
おしゃれに見える無地Tシャツの選び方
デザインで差をつける
Dulcamara(ドゥルカマラ) バルーンT


後ろの裾がギャザーで絞られている
こちらは独特な雰囲気で人気のドメブラDulcamara(ドゥルカマラ)のバルーンT。
パッと見てわかるように普通のTシャツとはかなり異なるデザインをしていますよね。
1番の特徴は名前の由来にもなっているバックのギャザー部分。
通常のTシャツよりも生地をたっぷりととったバックの裾部分にゴムを入れることで、後ろ身頃にかけてふんわりとして裾はキュッと絞ったバルーンのようなシルエットになります。
またドゥルカマラのトレードマークでもある左胸の小さなポケットもポイント。
ポケT自体は珍しいものではないですが、ここまで小さいポケットはなかなか見ません。(小さすぎてほとんど何も入らないので、実用というより完全にデザインとしてのポケットになっています)
さらに袖部分も単に折り返しているのではなく縫い付けられていますし、良いアクセントになっていますよね。
以上のように無地ではありますがTシャツとしてほぼ最大限のデザインが散りばめられており、1枚でサマになるTシャツとしておすすめできます。
EEL Products(イールプロダクツ) ユルリT


左胸の切り返し部分はさりげなくポケットになっている
こちらはシンプルかつ遊び心が効いたデザインで人気のドメブラ、EEL Products(イールプロダクツ)のユルリTです。(本当に商品名が「ユルリT」です。笑)
イールについてはこちらでも紹介していますので、お時間ある方は是非合わせて読んでみてください。
投稿が見つかりません。
このユルリTはその名の通りユルっとしたシルエットで、パッと見なんの変哲もないTシャツですが、よく見ると胸の部分に切り返しがあり、しかも切り返しに沿って左胸部分にポケットが付いています。
こちらもバルーンT同様、ただのポケTでは物足りない部分を補ってくれているちょうどいいデザイン性でおすすめです。
名前もおもしろいですしね。笑
※追記(2019/8/8)
ひとつ気になる点を挙げるとすれば着丈が長過ぎること。
最近のビッグシルエットブームでほとんどのTシャツがゆったりとしたサイズ感になっていますが、ただ全体のサイズを大きくしただけではサイズの合っていないものを着ているようになってしまいます。
そこでデザイナーズブランドなどでは着丈を短くして全体のシルエットバランスを取ることが多いのですが、こちらのユルリTはその名の通り全体をユルっと大きくしただけのサイズ感。
普段はEELの服をLサイズで着る私がMサイズを選んでいるのですが、それでも着丈の長さが気になるのでこちらのTシャツを買う際はサイズ感に要注意です。
ここで注意すべきは、凝ったデザインにし過ぎないこと。
あくまで無地Tシャツのシンプルさを損なわない範囲でデザイン性を出すことがおしゃれに見えるコツです。(個人的には上のバルーンTあたりが限度だと思っています)
素材感で差をつける
CURLY(カーリー) BREEZIN DS TEE


裾にはスリットが入っている
こちらは香川県の紡績工場を母体としたカットソーブランドCURLY(カーリー)のBREEZIN DS TEEです。(CULRYに関しても上の「あわせて読みたい」記事で少し紹介しています)
なんとこのTシャツの生地には和紙が使われています。(和紙:70%、ポリエステル:30%)



洋服にあまり興味のない方には馴染みがないかもしれませんが、和紙は綿(コットン)に代わる高級素材としてドメスティックブランドなどでは定番として用いられています。
通気性・吸湿性に優れ、非常に軽くさらっとした肌触りで肌離れも良いため夏のTシャツや薄手のカーディガンなどに用いられますが、意外なことに和紙はコットンなどに比べても強度が高く洗濯も可能です。
私が以前に紹介したMARKAWARE(マーカウェア)でも和紙を100%使用したTシャツやカーディガンを定番で出しています。


こちらも肌触りや生地感は極上なのですが、透け感が強くてTシャツ1枚では着にくい上にTシャツ1枚で約20,000円とかなりお高めで、少し手を出しにくいアイテムでもあります。(それでも憧れはありますが…)
その点CURLYのBREEZIN DS TEEは価格が11,000円ほどであり、100%でないにせよ服の素材としての和紙を楽しむには十分おすすめできるTシャツになっています。
むしろ和紙特有のシャリ感をそのままにポリエステル混のため、強度面やイージーケアなど優れている点もありますしね。
COLINA(コリーナ) Super120’s Washable Wool Tee
続いてのTシャツはCOLINA(コリーナ)のSuper120’s Washable Wool Teeです。
こちらは私の持っているTシャツではないのですが、本当におすすめしたいので紹介させていただきます。(私も19AWもしくは20SSで狙っています)
素材にはSuper120’s(※)という上質な毛(ウール)を使用し、微光沢を含んだ非常に滑らかな表面で、ウールながらも家庭での洗濯も可能なTシャツです。
これまたウールのTシャツというのは馴染みがないと思いますが、ウールは伸縮性に優れて通気性が良いのに加え、防臭・抗菌作用もあるので夏場のTシャツとしても快適着られるのです。
Super ◯◯’sというのはウール原料の細さのことで、原料1kgで理論上〇〇kmの糸を作ることができるということを表しています。
要するにこの数字が大きくなっていくほど細く繊細で上質な生地というイメージ。
ただ理論上の数値であり実際にそうとは言い切れない部分もあるので、あくまでイメージですね。
生地感で差をつける
CURLY(カーリー) CLOUDY HS CN TEE
続いて紹介するのも同じくカーリーのTシャツのCLOUDY HS CN TEE。(やっぱりカットソー専門ブランドというだけあっておすすめできるものが多いですね)
こちらはコットン100%ですが、高品質なコットンを度詰めで二重編みにしたヘビージャージー素材となっています。
これがもうほぼニット。笑
先ほどの和紙Tシャツの2〜3倍はあるんじゃないかってくらいずっしりとした生地感ですが、厚みや重みがしっかりとあるためシルエット形成力が強く、肌離れがよくボディラインもうまく隠してくれます。
アメカジTシャツの定番Camber(キャンバー)のヘビーオンスTシャツに代表されるヘビーウェイト系のTシャツって、ガサッとした手触りのものが多く個人的にあまり好みではないのですが、こちらのTシャツは柔らかいニットのような手触りで着心地も優れています。
ただ真夏になると少し暑いかもしれません。
AURALEE(オーラリー) SEAMLESS CREW NECK HALF SLEEVED TEE
こちらはAURALEE(オーラリー)のSEAMLESS CREW NECK HALF SLEEVED TEEです。
AURALEEは元々素材には非常に強いこだわりを見せるブランドですが、その素材感の良さを手ごろな価格で味わえるのがこちらのTシャツ。
AURALEETシャツの代表作でもあるスタンドアップTなどは15,000円以上しますが、こちらは税込で9,000円以下と比較的手を出しやすくなっています。(個人的には半袖Tシャツ1枚で10,000円を超えてくると少し抵抗が出てきます)
それでも素材の質が悪いということは全然なく、とても滑らかで上質なコットンを用いています。


滑らかでとても柔らかい
また名前の通りシーム(縫い目)が無い丸胴縫いを用いており、縫い目が肌に触れないためとても着心地も良いです。(普通のTシャツは両ワキから裾にかけて縫い目があり、縫い目が肌に触れてしまいますよね)
※追記(2019/8/8)
上でちらっと触れているAURALEEの代表的なTシャツ、STAND-UP Teeを購入してしました。笑


白バックに白Tで見にくい…笑
いやこれが正直少し舐めていましたね。
本当にビックリしました。
定価で約17,000円ほどしてTシャツとしてはめちゃめちゃ高いのですが、着てみてその価値はあると実感しています。
名前の通りTシャツだけで自立するほどの極厚な生地感ながらも、ガサッとした粗野な質感とは正反対で、非常に滑らかで独特のヌメり(良い意味で)があります。
またその厚さなので夏は暑くて着れないんじゃないかな?と思っていたのですが、そんなことも一切の心配ご無用。
STAND-UP Tee自体が立体的なシルエットを形成してくれるので、肌に触れる部分が少なく、むしろ他のTシャツよりもはるかに涼しく感じます。
さらに両脇の下にベンチレーションホールが空いていて蒸れないような工夫もされています。
このベンチレーションホール、コートなどではよくあるギミックなのですがTシャツで備えているのはこのSTAND-UP Tee以外では見たことがありません。(もっとも、普通の厚みのTシャツでは必要ありませんが)
最初はかなり硬いのですが、着用と洗濯を繰り返すうちに少しずつ柔らかくなってきました。
とにかく頑丈なTシャツなのでこの先も経年変化を楽しみながら着ていきたいですね。
ブランドの定番で出ていますがかなりの人気アイテムでもあるので、発売後比較的早く完売してしまうので次のシーズンで出た際には、是非実際に手に取ってみてほしいイチオシTシャツです。
シルエットは冒険しない!
前項では主にデザインや生地感について提案してきましたが、Tシャツの中でもう1つの大きな要素がシルエットです。



と思いがちですが、これが結構難しいんです。
元々Tシャツはごくシンプルなアイテムということで、シルエットやサイズ感についてはかなりシビアに選ぶ必要があります。
そしてシルエットは変化の幅にもある程度限界があります。
だからここで差別化を図ろうとすると、どうしても極端なものになりがちなんですよね。
現在のトレンドはTシャツに限らず「ややゆったり〜(やや)オーバーサイズ」といった感じですが、このトレンドと差を出そうとするとタイト〜ジャストまたは超オーバーサイズの2択になってしまいます。
タイト〜ジャストのTシャツは着る人の体型が如実に反映されてしまうので、着る人が着ればロックでカッコよかったりするのですが、そうでない人が着ると見るに耐えないことになりかねません。
また超オーバーサイズも一昔前に流行ったB系のようなヤンキースタイルになりがち。
どちらも着る人が着ればキマるスタイルだとは思いますが、やはり安パイでいくならシルエットで勝負するのは得策ではないでしょう。
ということで無地Tシャツのシルエットに関しては、トレンド通りややゆったり〜ややオーバーサイズの間くらいに収めるのがおすすめです。(トレンド感というのもおしゃれに見られるためには必要な条件ですしね)
ショートスリーブ(半袖)ではなくハーフスリーブ(5分袖)に変えるのなんかは、トレンド感もあってアリだと思いますけどね。
まとめ
無地Tシャツは、
- デザインを変える(やり過ぎない程度に)
- 特殊な素材のものを選ぶ
- 生地に高級感があると良い
- シルエットは冒険し過ぎない
このようなものを選ぶと良いでしょう。
これから暑くなるにつれてコーデが平凡なものになりがちな季節、一工夫加えた無地Tシャツで夏のおしゃれを楽しんでみてください。
ではまた!
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