こんにちは、ham(@ham50865160)です。
今回購入したのはこちら。
シオタ(CIOTA)のスビンコットンウエポンチノパンツです。
今回はこちらのシオタのチノパンの魅力をたっぷりとご紹介します。
CIOTA(シオタ)ってどんなブランド?
岡山県発のファクトリーブランド
CIOTA(シオタ)は、岡山県の縫製工場であり生地屋さんでもある株式会社シオタが手がけるファクトリーブランド。
シオタは生地作りからデザイン・縫製まで服作りの全ての工程を自社のみで完結できる珍しいブランド(普通はどこかの工程で外注しなきゃいけなくなります)でして、その強みを生かした徹底的なまでの「妥協なき服作り」をしているブランドでもあります。
シオタのデザイナーは長年アパレル業界で活躍された荒澤正和さんという方が務めており、ヴィンテージミリタリーやワークウェアの名作、そして生地そのものからインスピレーションを受けるというシンプルかつ洗練されたデザインが魅力となっています。
シオタのアイテムのデザインについては荒澤さん自身がインスタで説明してくれていますが、デザイナーさんの思いを知れるのは貴重ですから、気になったら是非見てみてください。
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生地にこだわり過ぎててちょっと引く笑
シオタはとにかく生地へのこだわりがすごい。
全てシオタで作るオリジナル生地なのは当たり前、さらにコットンは全てスビンコットンという世界最高級のものを使用するというこだわりようです。
スビンコットンはユニクロで一躍有名になったスーピマコットンよりもさらに希少かつ高級な種類でして、これを一部どころか全てのアイテムに使うなんてちょっとすご過ぎなんですよね。笑
スビンコットンとは、インド原産のスジャータ綿(SUJATA COTTON)とカリブ海のセントヴィンセント島(St VINCENT)の海島綿を交配して作られた品種のコットンで、スビン(SUVIN)という名前は元となった品種から来ています。
他のコットンに比べて繊維が極端に細く長く強いのが特徴で、シルクのような光沢とカシミアのような質感を合わせ持つ、まさに最高級のコットンになっています。
そんなスビンコットンは世界でもインド南部の一部地域でのみ栽培されており、一般的なコットンよりも生育期間が長く気候条件も厳しいことから、栽培が難しいことでも有名。
またコットンを傷付けないように手摘みが基本となっており、栽培だけでなく収穫にも手間もかかる品種となっています。
そのため非常に希少性は高く、世界に流通するコットンの0.0008%程度しかないとも言われています。
スビンコットンの細い繊維は手触りが良く美しい光沢も出る反面、他のコットンに比べて繊細で油分を多く含んでいて加工や染色が難しいという一面もあって、とにかく加工に手間やお金がかかるらしいんです。
それでも全てのアイテムにスビンコットンを使っちゃうんですから、もう変態ですよね。笑(実際に他の生地屋さんとかには変態呼ばわりされているみたいですね笑)
ちなみにシオタはテキスタイル(生地作り)事業部でもインスタをやっています。
こういうブランドの生地を作っている人が情報を発信していることって珍しいですし、生地作りの裏側を知れるのはとにかく勉強になるんで、こちらも気になった方は是非覗いてみてください。(私はシオタの宣伝部か何かかな?笑)
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デニムとベイカーパンツが超絶人気
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シオタを代表するアイテムと言えば、本藍スビンコットンストレートデニムとバックサテンベイカーパンツ。
もうこの2つはとにかくめちゃくちゃ人気で、本格的に人気に火が付いた2020年はほとんど手に入らなかったですね。
新型ウイルス禍にも関わらず発売当日には開店前に長蛇の列ができ、オンラインストアではアップと同時に完売なんてこともザラ、挙げ句の果てにはメルカリで定価の3倍とかで売られている始末でした。
かく言う私も何とかかんとかこの2本を手に入れることができたわけですが(ベイカーパンツの方は別注モデル)、実際に手に取ってみるとその人気も納得。
「2020年はシオタの年!」とこの私に言わしめたほどの出来でしたからね。笑
2021年に入ってからも人気は継続していて、先の転売ヤー対策でブランド側が生産数をバカみたいに増やしてくれたにも関わらず完売が続出。
特にベイカーパンツはデニムに比べて生産数が少なかったのと、昨季からの人気で予約が殺到したこともあって発売直後から即完してるショップが多かったですね。
シオタのデニムについてはこちらの記事でもっと詳しくご紹介しています。
>>CIOTA(シオタ)の本藍スビンコットンストレートデニムの魅力を語りたい【究極のデニム】
CIOTA(シオタ)のチノパンならめちゃくちゃキレイなおじさんになれます【隠れた名作】
さて、ここからはようやく今回購入したシオタのスビンコットンウエポンチノパンツについてご紹介してきますよー!!
アメリカの45 カーキという軍パンがモチーフ
シオタのチノパンはアメリカ軍の45 カーキというパンツがモチーフになっています。
45 カーキは1940年代にアメリカ軍で穿かれていたパンツで、その特徴は以下の通り。
- サイドのダブルステッチ
- ガスフラップがなくボタンは尿素ボタン
- ポケットは片玉縁
と、これだけ見ても古着に詳しくない人は何のことやら?って感じだと思うので、少し細かく説明しますね。
まずサイドのダブルステッチというのはこの部分。
ここがダブルステッチになることでシンプルに強度が増すだけでなく、デザイン上もワークウェアっぽい無骨な印象なります。(分かる人にしか分からないポイントですけど…)
そしてガスフラップや尿素ボタンというのは、いわゆる「社会の窓」のディティールの話。
元々45 カーキの前身となった43 カーキにはガスフラップという、社会の窓から毒ガスが侵入するのを防ぐための布地が付いていたのですが、45 カーキではこのギミックはなくなっています。(そもそも本当にこんな余り布で毒ガスが防げたんですかね?)
そして最後に片玉縁(かたたまぶち)とは、ポケットの入り口の下側だけを別布で補強するというギミックです。
ちなみに片玉縁に対して、ポケット入口の上下ともに補強したものを両玉縁(りょうたまぶち)と言います。
光沢がすご過ぎてカラー表記は「ゴールド」でいいんじゃない?
シオタのチノパンの魅力は何と言ってもスビンコットンを贅沢に使ったウエポン生地なんですが、これがもう光沢があり過ぎです。
一応カラー表記はベージュなんですが、これはもはやゴールド。
ウエポンというのはウエストポイントの略で、通常のチノクロスよりも細い双糸(※)を高密度に打ち込み、通常のチノクロスより光沢感と耐久性を増した生地のこと。
ちなみにウエストポイントというのはアメリカの地名でして、そこの士官学校で制服として用いられたものがウエポン生地の始まりとされています。
双糸(そうし)とは2本の糸を拠り合わせて1本にした糸のこと。
それに対して双糸の元となる、純粋に1本の糸を単糸(たんし)と言います。
一般的に双糸ではより細い糸を使用するので光沢感や表面のなめらかさが増し、単純に2本の糸を使っているので強度も上がります。
そしてシオタのウエポン生地はゴールドと言ってもビカビカしたいやらしい色味じゃなくって、とても上品な大人のゴールド。
シオタのパンツはどれも本当に最高な生地なんですけど、私としてはこのウエポン生地が1番美しいと思っています。
パジャマみたいな穿き心地
スビンコットン100%の穿き心地はもう「えげつない」の一言。
大袈裟ではなく、足全体を包む感覚はシルクのよう。
もうスッベスベで本当に気持ち良いんですよね〜。
気持ち良過ぎて「あれ今日パジャマのまま家出ちゃったかな?」ってなりますから。笑
結局ね、気持ち良いは正義なんですよ。
人間このスビンコットンの気持ち良さには抗えないようにできてるんです。
そういうこと。
極太のチノパンなのにとにかく小綺麗にまとまる
シオタのチノパンはシルエットが極太です。
私シオタのパンツはサイズ6(Lサイズ相当)を穿いているんですけど、このチノパンに関してはサイズ6だとちょっと太過ぎてサイズ5を選んでいますから。
また上で述べたように、各種のディティールはアメリカ軍のミリタリーパンツをモチーフにしているので、デザインとシルエットだけを見ると無骨で男らしくって、一見するとおじさんが穿いているような野暮ったいパンツなんですが…
穿いてみるとあらびっくり。
未だかつてこんなにもキレイで品のあるチノパンがあっただろうか?いやない。(反語)
ってくらいに上品なんですよね。
もちろんスビンコットンとウエポン加工のツヤは本当に美しいですが、それ以上に生地の落ち感がすごいんです。
しなやかな生地が極太のシルエットのおかげでストンと落ちて、膝から足首にかけてめちゃくちゃキレイなドレープ感を生んでいますから。
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大袈裟な表現ですが、一瞬これはほんとにコットンか?ウールかシルクとかなんじゃないのか?って疑ってしまうくらい。笑
柔らかく美しい生地に無骨なシルエットとデザイン、このアンバランス感がたまらないんですよね。
ファクトリーブランドならではのコスパの良さ
シオタのチノパンは税込25,300円。
スビンコットンをこれだけ贅沢に使って、ミリタリーの名作からしっかりとサンプリングもしているパンツが2万円代っていうのはなかなかすごくないですか?
ファクトリーブランドというシオタの強みをしっかりと生かした結果の価格だとは思いますが、本当にこの価格でいいの?ってくらいに、私は正直めちゃくちゃ安いと思いますね。
シオタ(CIOTA)のスビンコットンウエポンチノパンツ、私ならこう合わせる!
ブルーのシャツをアウター風に合わせて
ベージュのチノパンはネイビーのトップスとよく合います。
こちらのコーデではパキッとした鮮やかなネイビーシャツで、パンツとのコントラストを少し強めに付けてみました。
コーデ全体のシルエットはゆったりめで、シャツもボタンを閉めずにシャツアウター的に羽織ることで余裕感を出しています。
ゆったりめのシャツに極太のチノパンってともすると野暮ったくなるような組み合わせですが、シャツはトーマスメイソンのブロード生地ですしパンツは言わずもがなスビンコットンウエポン。
中に着たカットソー含めて全身を光沢のある生地で統一していることで、野暮ったさをうまく消せてクリーンな雰囲気になっているかなと。
また足元のスタンスミスも真っ白なので、さらに清潔感をプラスしてくれます。
個人的にポイントなのはインナーをチャコールグレー(スミクロ)にしていることで、ここがホワイトだとちょっと優等生過ぎてあざといかなと。笑
コーデを引き締めるという意味でも、ブラック寄りのインナーが映えるところです。
- Tops:Graphpaper Thomas Mason L/S B.D Box Shirt
- Inner:CURLY ELS LS CN TEE
- Bottoms:CIOTA スビンコットンウエポンチノ
- Shoes:adidas スタンスミスリコン(HOME OF CLASSICS)
同系色のカーディガンとほんのりワントーンコーデに
こちらは同系色の鹿の子カーディガンを合わせて、全身の色味をほんのりと統一したコーデ。
これまた全身がゆったりめのシルエットとなっているので、足元はドレッシーなタッセルローファーでバランスを取っています。
シルエット、色味ともに優しい雰囲気のコーデということで、着ている方もなんだかほんわりした気持ちになれそうです。笑
カーディガンがウグイスという春っぽいカラーなので、暖かくなってきた春先にこのコーデでお散歩とか良いですね。
- Tops:YASHIKI Soyokazeカーディガン
- Inner:CURLY SDH LS CN TEE
- Bottoms:CIOTA スビンコットンウエポンチノ
- Shoes:Berwick1707 タッセルローファー4340
クリーンなバスクシャツで清潔感あるワークスタイルに
ボーダーのバスクシャツとチノパンの合わせって何だか少しワークな雰囲気、ピカソ感が漂います。笑
ワークと言っても1つ1つのアイテムをクリーンなものにすることで、清潔感がありつつもこなれた印象にすることができますよ。
またこういうシンプルなトップスと合わせた時は、シオタのチノパンの存在感が際立って良いですよね。
光沢のある生地感やドカンと太いシルエットは、それだけでコーデの主役になれちゃいますから。
このコーデではチノパンの裾をクッションさせて、ローファーが隠れるくらいで履くのが雰囲気出て個人的には好きです。
Tops:COMOLI ボーダーボートネック
Bottoms:CIOTA スビンコットンウエポンチノ
Shoes:J.M.Weston シグネチャーローファー180
【CIOTA(シオタ)のチノパンならめちゃくちゃキレイなおじさんになれます】まとめ
シオタの服は本当にシンプルですし、デザインも全て意味のあるものとなっています。
こういう服は歳を取ってもずっと着ていられますし、日々の中でも着る頻度が自ずと多くなりますよね。
どうせ歳を取るなら、シオタのチノパンを穿いたおしゃれでキレイなおっさんになりたいものです。
ではまた!!
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