- とことん品質にこだわった服が着たい
- 日本のアルチザン的なブランドってないの?
- メイドインジャパンで日本人が作っている服が欲しい
という人に向けて、今回は山内(やまうち)というブランドをご紹介していきます。

山内は一切の妥協なき服作りからくる圧倒的なクオリティとシンプルでベーシックなデザインが特徴のブランドで、本物の服好きが着るのに相応しいブランドと言えるでしょう。

私の知っているドメスティックブランドの中でも服作りに対する山内のこだわりはちょっと異質で、今の日本においては唯一無二のブランドだと思っています
この記事では以下の内容について、他のどこよりも詳しく、そして分かりやすくご紹介しています。
- 山内(やまうち)ってどんなブランドなのか?
- 山内のおすすめアイテム
- 山内はどこで買えるのか?おすすめのショップもご紹介


- 嫁と子供と服を愛する30代男性
- 20代後半で服に目覚めた遅咲きの服好き
- 年間100万円以上買う服バカ
- シンプルで素材にこだわるドメブラ好き
- 179cm74kgのがっちり体型
山内(やまうち)ってどんなブランド?【日本のアルチザン】
日本人による日本人のためのブランド


山内(やまうち)は2010年にデザイナーの山内章弘氏が立ち上げたブランドです。
山内氏は服飾学校を卒業後、建築関係の仕事をしながら趣味で服作りをしており、その後本格的にフランスでの服作りの修行を経て2010年に山内の前身であるyamoci(ヤモシ)を立ち上げます。
そのyamociが2015年にブランド名を変更し、山内となっています。
そんな山内のコンセプトは、
日本人であるということ。
山内のすべての服は、日本の素材を使用して日本のアトリエで、日本人の手によって作られています。
これは大量生産や効率的な服作りを求めるあまり、日本の技術や伝統が失われつつあることへのアンチテーゼであり、山内というブランドの根幹をなす考え方と言えるでしょう。



ブランド立ち上げ当初は、デザイナーの山内氏自らすべて工程を手作業で行なっていたそうですからね
ブランド創設から10年以上が経ってある程度知名度の上がった現在でも、山内では変わらずアトリエの少数の職人で服を作っており、
1つの服を1人の職人が作る


山内では服の縫製を最初から最後まで1人の人間が行う丸縫いという手法を用いています。
これは1つ1つの商品に責任を持って作っているというのと、縫製者という普段あまりスポットライトの当たらない職人へのリスペクトを込めているとのこと。
山内の縫製者はすべて山内氏が信頼して依頼している人であり、山内のすべての商品には「縫製者タグ」という縫製者の名前が書かれたタグが付いています。


そうやって文字通り「魂を込めて」作っている山内の服は、当然でありますが縫製がめちゃくちゃにキレイなことでも知られています。
実際山内を取り扱うショップのスタッフさんに聞いたのですが、数多くの服を見てきたショップスタッフから見ても「山内の服は気持ち悪いくらいに縫製がキレイ」だそうで。



「神は細部に宿る」と言いますが、山内ではまさにこの言葉を体現しているんですね
素材や縫製を存分に味わえるシンプルかつベーシックな服


山内は素材や縫製といった服としての根本の部分に強くこだわっている一方で、そういったこだわりを存分に味わえるようにデザインはシンプルかつベーシックなものとなっています。
いわゆるデザイナーズブランドのようなエッジの効いたデザインや、ミリタリーアイテムのようなごちゃっとしたギア感もない、とても「静かな服」。
デザインが少ないからこそ、細部のこだわりや山内の服作りに関わる人たち心みたいなものが際立っていますよ。
またシンプルではあるものの服として物足りないなんてことはまったくなくて、生地や縫製から漂う「上質さ」のおかげで存在感があるんですよね。



当然シンプルなのでいろんなスタイルに合わせやすいのも魅力です
山内のおすすめアイテム
有松塩縮加工リネンシャツ


山内を代表する定番アイテムが塩縮加工という特殊な加工を施されたシャツです。
塩縮加工は日本の伝統的な加工法で、塩縮液という薬品に浸すことで生地を縮ませて独特のシワ感を出すというもので、元は和服に用いられていた加工法なんだそうです。


この塩縮加工では生地が約30%も縮むということで通常よりも約2.5倍の生地が必要になる上、同じ生地でも場所によって縮み方が違うため、使えそうな部分を1つ1つ手作業で切り出して使うというとんでもない手間がかかるそう。
そして山内の使っている塩縮加工はさらに手が込んでいて、通常の塩縮加工よりもしっかりと生地の芯まで塩縮液を浸透させることで、半永久的にシワが持続するようになっています。
しかもしかも、山内の塩縮加工シャツはすべてのパーツにコットンキュプラ(またはキュプラ100%)の裏地を付けることで二重仕立てとなっていて、もうとにかく手間暇がかかったシャツになっているんですよ。



裏地が付いているのでシャツジャケットのようにも着られます
シルエットはややゆったりとしてはいるものの、今のトレンドからするとかなりベーシックでクセのないものとなっており、さまざまなスタイルや年齢の人でも使いやすいんじゃないかと。
またシルエットやデザインで余計なことをせず、生地や加工感の良さを味わってもらおうという山内の意図が汲み取れますね。
上記のように信じられないくらい手の込んだシャツなので、価格は生地によって多少前後するものの大体5万円前後とかなり高額にはなっています。
ただやはり山内の服作りをしっかりと体感できるシャツなので、最初に買う山内のアイテムとしてもぜひおすすめしたい1着ですね。


ノーミュールシング強撚ウールシャツ


山内の定番シャツとして塩縮加工シャツと双璧をなすのが、ノーミュールシングのウール素材を使用したシャツ。
モデル名にある「ノーミュールシング」はミュールシングをしていないという意味なのですが、ミュールシングの解説は以下の通り。


ミュールシングとはウールの原料となる羊を育てる過程で、寄生虫を防ぐために羊の臀部の皮膚を切り取ることです。
羊の臀部は皮膚のヒダが多くて清潔に保つのが難しいらしく、どうしても蛆虫などの寄生虫が発生してしまうそう。
そうなると羊の健康状態が悪化し採取されるウールの品質も下がってしまうため、じゃあ予防策としてヒダを切り取ってしまおうというのがミュールシングです。
ただこのミュールシングは羊にとって苦痛であることも多く、麻酔なしで皮膚を切り取られたり切り取った後の傷の治療も満足に行われなかったりと、動物愛護の観点から世界的に問題になっています。
ミュールシングにまつわる背景を知っていた山内では元々ウールを使っていなかったのですが、ミュールシングをしていない羊から採取されたウール、ノーミュールシングウールが手に入るようになったということで作られたのがこちらのシャツです。


ウールを平織りにしたいわゆるサマーウール生地を使用しており、さらっとしながらもカシミヤのようなじわっと滲むような光沢とぬめりが特徴。
またシャツとしては珍しくラグランスリーブとなっていたり、前立てが独特な半比翼仕立てのようになっていたりと、山内の服としては比較的デザインの効いたおもしろいシャツとなっていますね。
さらにシーズンごとにさまざまな染色方法で染めた魅力的なカラーで展開されており、日本伝統の草木染めやアーバン染めなど、他ブランドではなかなか使わないようなユニークな染色によって美しい色味となっています。


山内はどこで買えるの?おすすめショップもご紹介
唯一の直営店兼アトリエである山内ギャラリーショップ


山内には唯一の直営店である山内 gallery shopが愛知・名古屋にあります。
こちらはなんとデザイナーの山内氏の実家を改装したショップとなっており、元はアトリエだったのに店舗が併設される形で2016年にスタートしています。
山内 gallery shopは山内の全ラインナップを見られる唯一の店舗となっていて、併設されたアトリエでは山内の服作りも見ることができて非常におもしろい空間ですよ。
ただし元が山内氏の実家ということで地理的にも名古屋市の郊外で行きにくくって、何より見た目がもうまんま人ん家なので入りにくい。笑



実際私も一度だけ行ったことがありますが、不法侵入みたいで入る時は勇気がいりました笑




看板などはなくただ山内さんの表札があるだけの入り口を入っていくと山内 gallery shopがあります。



店舗自体は大きくはないものの整然としていて見やすく、私が行った時には山内氏の奥さんが優しく接客してくれとても過ごしやすいお店でしたよ
セレクトショップでの取り扱いはまだまだ多くない
山内は全国のセレクトショップでの取り扱いがありますが、ブランド規模がそれほど大きくないので取り扱いショップも多くはありません。
主なショップでいうとこのあたりで、数は少ないもののどこもその地域を代表するような有名なショップばかりとなっています。
- ONENESS(青森)
- twelve(埼玉)
- Another Lounge(長野)
- LOFTMAN(大阪・京都)
- MusterWerk(大阪)
- CASANOVA & Co(岡山)
- IHATOVE(香川)
あえて言うのであれば、取り扱いショップが少ないのは実物を見にくいので残念ではあるのです、山内というブランドのコンセプトは大量生産・大量販売からは真逆なので仕方のないこと。
(取り扱いが少なくあまり見られないという)そういった面も含めて、山内というブランドの魅力と言えるでしょうしね。
【山内(やまうち)ってどんなブランド?】まとめ
山内は数あるドメブラの中でも屈指のこだわりを持って服作りをしているブランドだと思います。



山内ほど丁寧に(手縫いなどを用いているという意味で)服を作っているブランドを他に知りませんから
山内はすべてのアイテムが手作業で作られているため流通量が少なく、まだまだ有名ではないかもしれません。
ただいつも言っていますが、そういった知名度の低さも服好きにとっては大好物。
まだあまり知られておらず、しかも最高のこだわりを持って究極的に上質な服を作っているブランド、それが山内なんです。
ではまた!!
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