こんにちは、ham(ham50865160)です。
今回からはブランド紹介ということで、私が大好きなブランドたちを紹介していこうと思います。
とは言ってもまだまだブランドについては詳しくはなく、誰も知らないイカすブランドなんてものはご紹介できませんのでご了承ください。笑
記念すべき第1回は、ham的にも今1番好きなブランドでもあるMARKAWARE(マーカウェア)をご紹介します。
- 大人っぽいシンプルな服が好き。
- 価格が高くても素材にとことんこだわって、分かりやすく上質な服が着たい。
- サスティナブルなモノづくりをしているブランドを応援したい。
目次
MARKAWAREとは?
MARKAWARE(マーカウェア)はデザイナー石川俊介さんが2002年に立ち上げたmarka(マーカ)の派生ブランド。
marka自体はレディースラインとしてスタートしており、設立の翌年2003年にメンズラインを開始、その中の1つのレーベルとして2009年にMARKAWAREが誕生します。
ちなみにmarkaという名前の由来は、仏教用語で因果応報を意味するkarma(カルマ)という単語を並べ替えたアナグラムだそう。
元々はmarkaの1ラインとして誕生したMARKWAREですが、現在はMARKAWAREがメインラインでmarkaがサブラインのようになっていますね。
現在のmarkaの位置付けとしては「より都会的なエッセンスを注入したカジュアルライン」であり、MARKAWAREに比べるとデザイン性や価格が抑え目になっています。
もちろんmarkaのアイテムも素晴らしいのですが、やはりMARKAWAREはそのアイテムが纏う雰囲気が段違い。
そんなMARKAWAREのコンセプトは、
大人のための洗練されたハイエンドガーメント。
コンセプト通りベーシックながらも非常に上質で、とにかく雰囲気のあるアイテムが多いですね。
そして価格の方もだいぶ大人向けになっています。笑
ただし一度MARKAWAREの服を着るとその価格も納得、いやむしろ安いんじゃないかってくらいとんでもなく品質・着心地が良く、着ていてテンションの上がるものばかり。
それもそのはず、MARKAWAREではとにかくメイド・イン・ジャパンにこだわり、世界中から集めた最高級の素材や生地を日本の職人さんたちの手で1つ1つ丁寧に作り上げているのです。
そのMARKAWAREの素材へのこだわりを象徴するのがこちらのトレーサビリティタグ。
なんと素材の原産地から紡績工場、糸染、製織、加工場所に至るまで、そのアイテム製作全ての工程が行われた場所が記載されているのです。
こういうトレーサビリティって食品などではその安全性を示すためによく用いられるものですが、衣料品でこのように表示しているのは私はMARKAWARE以外で見たことがありません。
またこのタグには単に自社商品への自信だけでなく、その過程に携わった原料生産者や工場へのリスペクトが表れているように感じますね。
サスティナブルな服作り
このようにアイテムの出来だけでなくその製造過程にもこだわりを見せるMARKAWAREですが、今話題のサスティナブル(持続可能性)に関しても他のブランドでは考えられないようなことをしています。
ファッション業界におけるサスティナブルとは「地球環境を保全しつつ将来も持続的に生産が可能なアイテム作り」のこと。
つまり今までのように大量生産・大量消費(廃棄)ではなく、そのアイテムを作る過程で環境破壊をしていないか?これから先の未来も持続的にそのアイテムを作り続けられるか?ということにフォーカスを当てたモノづくりです。
ちなみにファッション産業はエネルギー産業に次いで2番目に環境に悪い産業らしいです。
デザイナーの石川さんはこのサスティナブルな服作りを実現するために、なんと生地の原料が生産されている環境を実際に現地まで行ってその目で見るという取り組みをしています。
現地まで見に行くと簡単に言っても、それは日本国内のことではないですよ。
ウールなどの原料はほぼ100%輸入ですから当然海外、それもアルゼンチンやペルーといった地球の裏側まで見に行くのです。
普通そんな人いますかね?笑
デザイナー自らアルゼンチンの羊牧場やペルーのアルパカ牧場に行って、自分たちの使っている原料は本当にサスティナブルな環境で作られているかどうかを、実際に目で見て、生産者に聞いて確かめるんですよ?笑
ちょっと尋常じゃないこだわりっぷりですよね。
さらにMARKAWAREでは環境破壊の面だけでなく、労働環境の面からもサスティナブルを実現しようとしています。
近年世界的大手ブランドが発展途上国の安い賃金と劣悪な労働環境で商品を生産し、高い利益をあげていることが問題になっていますが、MARKAWAREでは現地の生産者の方々がフェアトレードができるように雇用を作り続けていく取り組みを行っていくそう。
いやーもう頭が上がりませんね。
MARKAWAREから新たに生まれるブランド
そんなデザイナーの石川さんは2019年秋冬から新たにText(テキスト)という新ブランドを立ち上げています。
Textというブランド名は、「Context(文脈、環境)」「Texture(織地、生地)」「Textile(織物)」からとったもので、MARKAWAREよりもさらにサスティナブルに注力した服作りを目指しているそう。
ゴミにされない服、子供に引き継いでいけるような服・ブランドを作り上げ、かつメルカリなどの二次市場で流通させることも意識しているというから驚きです。(ちなみに現在marka、MARKAWAREのアイテムはそれほど二次市場に出回っていません)
ちなみにMARKAWAREはメンズブランドでしたが、Textはユニセックスブランドなので女性の方にもおすすめしたいブランドです。
価格的にはMARKAWAREよりも少しお高めになっていますが、これまでMARKAWAREで定番的に出していたアイテムもTextから出るようになったりと、Textとの相乗効果で今後のMARKAWAREも更に楽しみになってきますね。
例えばこちらのデニムファーマーズジャケットですが、19AWは少し形を変えてTextから出ています。
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MARKAWAREのおすすめアイテム
さて、MARKAWAREについて語りたいことが多過ぎてなかなかアイテムのお話ができませんでしたが、ここからはMARKAWAREのおすすめアイテムをご紹介していこうと思います。
Front Pleats Pegtop
何と言ってもまずは一番最初におすすめしたいのがパンツ類、特にFront Pleats Pegtopと呼ばれる型のパンツ。
こちらは私の尊敬するファッションブロガーであるナル男さんも、とにかくことある毎におすすめしているアイテム。
私もアイテムの存在自体は知っていたのですが、購入の動機はナル男さんの猛烈なプッシュが大きかったと思います。
これは本当に買ってよかった。
あまりに気に入り過ぎて同じ型の色違いや素材違いを含めるともう3本も買ってしまいました。笑
PegtopパンツはMARKAWAREの定番人気のアイテムで、主に春夏はウールトロピカル秋冬はウールフランネルと素材違いで出しています。(その他にもコットンなど様々な素材・生地でシーズン毎に多くの種類があります)
ウールパンツの中ではどちらかと言えば履けるシーズンの長いウールトロピカルの方をおすすめしますが、どちらもとにかくシルエットが美し過ぎる。
太過ぎず細過ぎず絶妙な太さ、ゆったりとした腿から足首までの綺麗なテーパード、9分レングスですっきりとした丈感、など挙げればキリがないほど魅力的なシルエットになっています。
また素材にこだわるMARKAWAREらしく、その生地感も秀逸。
こちらの写真はウールトロピカル生地の接写ですが、ご覧の通りとてもキメの細かいサマーウールでさらっとした肌触りで夏でも気持ちよく履けます。
そしてなによりこの光沢感の美しいこと美しいこと。
MARKAWAREのアイテムは光沢のあるものが多いんですが、全てに共通していやらしいテカテカしたものではなくジワっと滲み出るような上品な光沢感です。
これが個人的にたまらなくツボです。
こちらのパンツ、価格は素材にもよりますが約32,000円と決して安くないですが、買って後悔しないパンツだと断言できますね。
と言うかお金に余裕があるならば絶対に買っておくべきパンツだと思っています。
SUPER 120’s WOOL TROPICAL COMFORT FIT SHIRTS
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こちらのシャツは先述のウールトロピカルよりもさらに高級な生地を贅沢に使用しており、触り心地はもうトロっトロで体温で溶けちゃうんじゃないかってくらい。笑
シルエットもゆったりしていますし、ウールの落ち感もあり非常に上品で雰囲気のあるシャツになっています。
ウールというとケアが大変なイメージがありますが、こちらのシャツはシワになりにくい上に家庭で洗濯も可能ですのでむしろイージーケアといえるでしょう。(ウールには抗菌防臭効果もありますしね)
ただ難点を挙げるとすれば価格が高い。
シャツの方は今年の春夏で試着してみてめちゃくちゃ良いと思ったのですが、シャツ1枚で約30,000円という価格にビビって買い逃してしまいました。笑
ORGANIC WOOL FLANNELのアイテム
MARKAWARE冬の定番生地がオーガニックウールフランネル。
このフランネル生地が本当に素晴らしく、毎年フランネル生地を使ったアイテムを多く出していますがそのどれもがおすすめ。
フランネル生地というとネルシャツにも使われているように、カジュアルなイメージがあると思いますが、MARKAWAREのフランネル生地はとにかく上品。
美しい光沢感と毛足の短いソリッドな肌触りで大人が着るにふさわしい生地感になっています。
ちなみに私も2018年にはフランネル生地のPegtopパンツとミニマリストコートと呼ばれるロングコートを購入しています。
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こちらのコートはオーガニックフランネル生地を贅沢に使っており、襟元以外のデザインをほとんど全て削ぎ落とした、名前の通りとてもミニマルなコート。
襟は立てればノーカラー(スタンドカラー)、折ればショールカラーとなるようになっており2wayで着られますが、ノーカラーにすると着物のような結構独特な形になります。
和の雰囲気が出てそれはそれで良い感じなのですが、着やすいのはショールカラーですね。
これは昨年の冬、一番着たコートでしたね。
元々MARKAWARE冬の定番アイテムですが、今季(19AW)は大きくデザインをアップデートしてダブルチェスターコートライクになっており、これまでよりも着やすいデザインとなりました。
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JAPANESE CARDIGAN
こちらの近年のMARKAWARE定番のアイテムで、100%和紙を使ったカーディガンです。
和紙は取り扱いが非常に難しく、デザイナーの石川さんが様々な素材を試して残ったのがこのペーパー吊天竺という素材。
旧式の吊り編み機でゆっくりと編むことによって、和紙にも関わらず柔らかで伸縮性のある素材になっています。
和紙独特のシャリ感と通気性抜群(インナーが透けるほど)なので夏場の羽織りものとしても活躍するでしょう。
また和紙というと強度や洗濯が不安になりますが、こちらの生地はコットン以上の強度を誇り、家庭洗濯も可能です。(とはいえ家庭洗濯をするとどうしても柔らかくなるため、シャリ感を持続させたい方はドライクリーニングがおすすめ)
形はボタンレスカーディガンで、その名の通り「和」を感じさせるデザイン。
ミニマリストコートでもそうでしたが、洋服の中に「和」を入れるってなかなか難しくて、服単体で見るとカッコよくてもいざ着るとなんか違和感を感じやすいです。
しかしこのカーディガンは和紙の軽い生地感に加え、ゆったりとしたアームホールやパッチポケットがあったりと、デザイン面でもコーディネートに取り入れやすいよう工夫されています。
着丈が適度に長くなっているのでボタンレスジャケットのように着ることも可能ですね。
私も8月の終わりにセールで定価の半額で購入しました。(定価は30,000円程するのでセールにかかるまで手が出せなかったのは秘密。笑)
もう夏は終わりますが春秋の羽織りとしても使えるのでこれからガンガン着ていこうと思っています。

MARKAWAREはどこで買えるの?
中目黒の直営店Parking
MARKAWAREは全国のセレクトショップでの取り扱いの他、中目黒に直営店であるParkingもあります。
広々として落ち着いた空間でMARKAWAREやmarkaのアイテムがフルラインナップで見られますので、関東にお住いの方や東京に遊びに着た際には是非立ち寄ってみてください。
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MARKAWAREってとにかく公式サイトやInstagramの写真がカッコよくて、モデルさんもめちゃくちゃスタイル抜群で雰囲気がある方なのですが、そのモデルさん実はParkingの店員さんだそう。
行くと普通に接客してくれますしとても優しいので、彼に会いたい・顔を見てみたいという方も行ってみてください。
全国のセレクトショップでも取り扱いがある
本店のParking以外で私がよく見るショップは、
- Diffusion
- ARKnets
- ARTICLE ONENESS
あたり。
どのお店もこちらの記事でご紹介しています。

その他にも2018年からSTUDIOSのセレクトブランドとしてZOZOTOWNでも取り扱いが始まっており、ZOZOTOWNは購入者都合での返品が可能なのでさらに手に取りやすくなりましたね。(まだ取り扱いアイテムが少ないし、サイズも1と2だけですが…)
まとめ
今回はhamイチオシのブランド、MARKAWARE(マーカウェア)を紹介させていただきました。
今をときめくCOMOLI(コモリ)やAURALEE(オーラリー)のように爆発的人気のブランドではないかもしれませんが、アイテムに漂う雰囲気という点ではMARKAWAREの右に出るものはいない、そんなブランドだと思っています。

特に流行のブランドや若者が着るようなブランドは少し苦手という方にも非常にお勧めできるブランドですので、是非1度手に取ってみてください。
ではまた!!
