- 少し高くてもいいからとにかく上質な服が着たい
- どうせ高い服ならずっと長く着られる服がいいなあ…
- 周りの服好きともちょっと差を付けたい
という人に向けて、今回はA.PRESSE(アプレッセ)というブランドについてご紹介していきましょう。
A.PRESSEは21AWに立ち上がった比較的新しいブランドですが、服好きの中でもさらにマニアックな服好き、服オタからは絶大な人気を誇っています。
また価格帯が一般的なドメブラよりも少し上なこともあって、「高いけどいつか買いたい」という憧れのブランドのようにもなっていますね。
この記事ではそんなA.PRESSEについて、以下の内容をどこよりも詳しく、そして丁寧にご紹介していきますよ。
- A.PRESSEというブランドについて
- A.PRESSEのおすすめアイテム3選
- A.PRESSEはどこで買えるのか?
この記事を最後まで読めばA.PRESSEのことが全部分かるように、がっつりご紹介していきますよ!
- 嫁と子供と服を愛してやまない30代既婚男性
- 20代後半で突然目覚めた遅咲きの服好き
- 年間100万円以上を服を買う服バカ
- シンプルで素材にこだわったドメブラが好き
A.PRESSE(アプレッセ)ってどんなブランド?【一軍になれる服】
2021年秋冬スタートのドメスティックブランド
A.PRESSE(アプレッセ)は2021年の秋冬に立ち上がったドメスティックブランドです。
ブランドのディレクターは重松一真氏で、重松氏はアウトドアトレンドを牽引しているダイワピア(DAIWA PIER 39)もディレクションしているということで、A. PRESSEは立ち上がり前から注目を浴びていました。
なお重松さんの他にも2人のデザイナー(名前は公開していない)がおり、3人でA.PRESSEの服を作り上げているそうです。
そんなA.PRESSEのコンセプトは、
どうせ買うなら良い服、僕たちのワードローブの一軍入りできる服を。
コンセプト通りに、ヴィンテージ古着や名作ミリタリーをもとに、究極的にシンプルで普遍的、それでいてとことん上質な服を作っているブランドになっています。
ちなみにこちらの記事は、A. PRESSEの成り立ちや重松さんの考え方までインタビュー形式で詳しく紹介されていてとても面白かったので、気になる人はぜひ読んでみてください。(もちろんこのブログを最後まで読んだ後でね!笑)
編集するように服を作る
A. PRESSEでは他にも「CLOTHING EDITORIAL DEPARTMENT(服の編集部)」というテーマを掲げており、重松氏とデザイナーの3人で議論を重ねながら、1つの記事を編集するように服を作っているとのこと。
そうすることでA.PRESSEというブランドを重松氏のパーソナルなブランドにするのではなく、服1点1点のクオリティで勝負できるようにしているそうです。
そうやって3人の服好きがアイディアを出し合い、そのアイディアを丁寧にまとめることで作り出される1つの服は、完成度が高くそれ1着でも説得力のある服になるわけですね。
敏腕ディレクターとデザイナーが意見を出し合って編集するように服を作っているって、それだけでもうワクワクしますよね
ヴィンテージやミリタリーをもとにした、究極にシンプルで上質な服
A. PRESSEの服はヴィンテージ古着や名作ミリタリーをベースに、どシンプルかつ今着やすいデザインとなっています。
重松氏とデザイナー2人は全員ヨーロッパやアメリカの古着が好きということで、基本的には元ネタに忠実ですが、そこにA.PRESSEのエッセンスも少し入れることで、現代のデイリーユースとしてこの上なく着やすいデザインになっているんですよ。
またディレクターの重松氏自身「A.PRESSEというブランドの強みは世界観がないこと」と言っているように、A.PRESSEの服は余計な先入観を与えない、非常にフラットな服が多い印象ですね。
そのような流れの中で、ブランド自体やシーズン毎でテーマを設けたり世界観を表現することもなく、1点1点の服だけで完結することを目指しているそう。
他のブランドと差別化を図るために世界観を強調するブランドが多い中で、A.PRESSEはちょっと異質に映りますよね
そんなシンプル過ぎるほどのA.PRESSEの服ですが、生地や縫製、デザインソースに至るまで、服としての「作り」の部分にはとことんこだわり抜いています。
「この上なくシンプルで上質な服」そんな言葉がぴったりなのがA.PRESSEの服なんですね。
今って「頑張らないおしゃれ」がキーワードになっていると思うんですけど、A.PRESSEはそんな気分にドンピシャでハマるんですよ
価格は一般的なドメブラよりも高い
A.PRESSEは奇抜なデザインや凝った世界観などがない一方で、生地や作りには徹底的にこだわっているので、価格帯はドメブラの中でも高めとなっています。
近年ではドメブラが全体的に価格高騰してはいるのですが、その中にあっても1つ上の価格帯ですね。
COMOLI(コモリ)やAURALEE(オーラリー)よりもワンランク高いと言っていいでしょう。
COMOLIとかも最近は価格高騰がすごいんですけど、A.PRESSEはブランド立ち上がり当初から価格設定は高めですね
A.PRESSEのこの価格設定に関しては、個人的に賛否分かれるところかなと思っていまして。
というのもA.PRESSEの服はデザインはシンプル&定番が多く、生地も良いものは使ってはいますが、ヴィンテージやミリタリーをソースにしているとあって分かりやすく高級なものではないんですよ。
だから「払った金額に対して真っ直ぐに返ってくる価値」みたいなものは感じにくいブランドではあるんですよね。
誰が見ても明らかに良い服を着ているという感じは全くなくって、おそらく服に興味がない人が見たら「その服がウン万円もするなんて意味分からん…」ってなるでしょう。
もちろん日々着ていく中での満足感はあるでしょうし、「こんなん買ったら絶対長く着るんだろうな」とは思うんですけど、正直この価格帯だとちょっと手が出にくいかなあと。
そんなこと言ってても袖を通せば「あ、欲しい…」ってなりますし、そういう言語化しにくい魅力が詰まっているのがA.PRESSEというブランドなんですね。
A.PRESSEは今まで色々な服を着てきた大人の服好きが最後に辿り着く、「服好きの終着点」のようなブランドなんです
A.PRESSE(アプレッセ)のおすすめアイテム
ここからはそんな大人のこだわりが詰まったA.PRESSEの中でも、個人的におすすめしたいアイテムを3つご紹介します。
ボタンダウンシャツ
記念すべきA.PRESSEのファーストシーズンのファーストデリバリーでリリースされたボタンダウンシャツ。
スーピマコットンをツイル織りにしたしっかりとした厚みのある生地を硫化染めし、微起毛加工とバイオ加工で古着っぽさを出したシャツになっています。
これは本当に生地が素晴らしかったですね。
ふんわりと柔らかく手触りは極上のピーチスキンのようで、いつまでも触っていたくなるようなそんな生地です。
加工による色褪せた雰囲気も抜群で、生地と生地の繋ぎ目の部分なんかは本当に古着屋さんで売っているシャツのような、絶妙なパッカリングと色落ちが再現されています。
こりゃ古着好きにはたまらんだろうなと
またドレスシャツ工場で作られているとあって、運針や縫製は非常に繊細。
この生地の色褪せ感と縫製の美しさの、アンバランスとも言えるバランス感が秀逸なんですよね。
サイズ感もゆったりとしているものの大袈裟過ぎることはなく、ちょうどラルフローレンの古着のシャツをゆったりと着るような、とても着やすいサイズ感です。
ちなみに定価は39,600円(税込)と、ドメブラのシャツとしては最高級の価格帯。
まあ確かに高いんですけど、それでも「ああ、こういうシャツがクローゼットにあればそりゃあ手に取ってしまうわな」と思えるシャツですね。
初めて買うA.PRESSEの1着目としてもすごく良いんじゃないかと思いますね
M-65 モッズコート
いわゆるM-65 フィッシュテールパーカーと呼ばれる、アメリカ軍のミリタリーアイテムをモチーフにしたアウターです。
ここ数年のヴィンテージブーム・ミリタリーブームにともなって人気アイテムとなっているM-65フィッシュテールパーカーですが、A.PRESSEのエッセンスを加えることでまさに究極の1着になっています。
綿織物の産地である静岡県浜松市の工場で作られたパラシュートクロスにさらに特別な加工を施して作られた生地は、ハリがありながらも独特のシワ感もあり、そして何より深いカーキグリーンの色味が映える非常に魅力的な生地感なんですよね。
個人的にはこの色味はめちゃくちゃ好きでして、A.PRESSE以外では見たことないような彩度が低くて深みのある、本当に独特のカーキグリーンですよ
シルエットに関しては基本的にはオリジナルを再現しながら、A. PRESSE流のパターン使いで現代風の洗練されたシルエットに仕上げることで、バサッと羽織るだけでサクッとキマるようになっています。
また本来シェル(本体)・ライナー・フードの3点で構成されるM-65 フィッシュテールパーカーですが、A. PRESSEはシェルだけという非常にシンプルな仕様。
ライナーがなく着られる季節は限られてきますが、そんなところもまさに究極に贅沢な大人のアウターと言ったところでしょうか。
シェルだけで約10万円(定価99,000円)ってかなりお高いのですが、十分にそれだけの魅力がある1着になっていると思いますよ。
Washed Wide Denim Pants
デニムの人気が高いA.PRESSEですが、中でもWashed Wide Denim Pantsは加工感・シルエット・生地の厚みのバランスが非常に良く、万人におすすめできるデニムとなっています。
デザインはリーバイス501をモチーフにしており、よくあるっちゃよくあるデザインなんですが、A.PRESSEのデニムはやはり色味が格別に良い。
ブリーチデニムほど薄くはなくワンウォッシュほど濃くもない、本当にちょうど良いミディアムブルーとなっており、色落ち加工も少し黄ばんだようなリアルな仕上がり。
アメリカの労働者が本当に穿き込んだような、そんなとてもロマン溢れる加工感になっているんですよね。
しかもそれでいて汚らしい雰囲気は全くないっていうのが、A.PRESSEのすごいところでして。
男臭いけど不潔ではないっていう、本当に絶妙な加工感なんですよ
また新品時点でレングスがやや短いくらいになっているので、ユーズド加工デニムにありがちな「裾上げしたら裾だけまっさら現象」にはならないってのも嬉しいですね。
価格は44,000円(税込)とデニムとしてはなかなか気合いの入った価格となっていますが、まさに大人が穿くべきデニムとなっていますので、余裕のある大人にはぜひ手に取って欲しいですね。
まさに自分の中の「永遠の定番」になるうる、そんなデニムだと思います
ちなみにWashed Wide Denim Pantsについてはこちらの記事でもより詳しくご紹介していますので、気になる人はぜひ読んでみてください。
A.PRESSE(アプレッセ)はどこで買えるの?
A.PRESSEには直営店こそまだないものの、全国各地のセレクトショップで取り扱いがあります。
それもアーバンリサーチやレショップといった大手グループのショップだけじゃなく、全国の有名セレクトショップや地方の小規模なショップまで、本当に幅広く取り扱いがあるので、こういうドメブラには珍しく地方在住の人でも比較的実物を手に取って見やすいんじゃないかと。
一応オンラインでも返品可能な取り扱いショップをいくつかご紹介しておきますね。
【A.PRESSE(アプレッセ)ってどんなブランド?】まとめ
21AWの立ち上がりから完売が続出するなど注目度の高かったA.PRESSEですが、数年経った今でも人気の定番アイテムは高価格にも関わらず即完するような状態になっています。
COMOLIもそうだけど、この価格帯でバンバン売れているのはちょっと異常だよなあ…
一時のブーム的な人気ではなく「分かる人には分かる、本当に良いブランド」という感じで、まさに服好きの終着点のようなブランドになってきていますね。
正真正銘「余裕のある大人の服好きが着るブランド」なので、これから歳をとっていく中でさらにA.PRESSEが魅力的に見えてくるんだろうなあと。
今はまだなかなか手が出ないとしてもいつか着てみたい、そんな風に憧れられるブランドがあるのも服好きの楽しみであり醍醐味ですよね
ということで、皆さんもぜひ一度A.PRESSEのアイテムを手に取って見てみてください。
ではまた!!
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