こんにちは、hamです。
私がイメージするのも、「ファッションに限らず身の周りのものを、必要最低限のものしか持たずに本当に気に入ったものだけを厳選している人たち」といったところでしょうか。
はじめに言っておきますが、私は全くと言っていい程ミニマリストではありません。笑
欲しいものはいっぱいあるし、お財布と相談して買えそうであれば次から次へと買ってしまいます。
きっとミニマリストと言われる(もしくは自称する)人たちからすると、かなり欲まみれの生活を送っています。笑
ミニマリストについてネットで調べると、「ミニマリストの生活は素晴らしい」「ミニマリストになって人生が変わった」などと甘い言葉があまりにたくさん溢れています。
しかし本当にそうなのでしょうか?
盲目的にミニマリズムを信仰し過ぎているのではないでしょうか?
そこで今回はミニマリズムについてや、ミニマリストになることのメリット・デメリットをノットミニマリストである私の目線から考えてみたいと思います。
そもそもミニマリストってどんな人?
ミニマリストとは?
ミニマリズムとは、
持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人。
自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられるという考え方で、大量生産・大量消費の現代社会において、新しく生まれたライフスタイルである。
という意味だそう。
まー言葉の意味はなんとなく分かりますね。
でもミニマリズム(ミニマリスト)という言葉をこんなにも頻繁に聞くようになったのってここ数年のことだと思いませんか?(少なくとも私が学生だった10年程前にはほとんど聞かなかったように記憶しています)
ではなぜこんなにも急にミニマリズムという考え方が流行ったのでしょうか?
なぜミニマリストが流行ったのか?
ミニマリズムという考え方自体は2010年頃から海外を中心に普及し始めたそうですが、日本では同時期に「断捨離」という言葉の流行もあり、一種のブームのように広がっていきました。
当時は「片付けの達人!」「断捨離の極意!」みたいなTV番組ばかりでウンザリだったことを覚えています。笑
こんな本も流行りましたよね。
まあモノや情報が大量に、それも意図もたやすく手に入る時代になって情報・消費社会へのアンチテーゼとしてそのような考え方が流行るのは当然と言えば当然の流れなんでしょう。
それに加えてスティーブ・ジョブズなどのカリスマ性溢れる著名人(成功者)たちが実はミニマリストだったと注目されたのも、ミニマリズムの普及には一役買っていましたよね。
たしかにスティーブ・ジョブズの黒のタートルネックにデニムで足元はニューバランスというお決まりのスタイルは今見てもめちゃくちゃサマになってます。
そんな感じで最初は一過性のブームみたいなものでしたが、それから徐々にミニマリズムという考え方が定着していったということです。
それではここからミニマリストのメリット・デメリットを考えていきましょう。
ミニマリストになることのメリット
お金が貯まる(無駄な浪費をしない)
ミニマリストのメリットと聞いてまず思い付くのがこれ。
確かにあれもこれもと色々なものを買っていては、余程の収入がない限りお金は貯まっていきません。
その点ミニマリストは本当に気に入ったものを必要最低限の数だけ購入するので、たとえ1点あたりの単価は高くてもトータルで見れば支出は抑えられますよね。
買い物の失敗をしにくい
ミニマリストは購入するものの絶対数が少ないので、1つのものを買う際にかなり熟考します。
当然その分失敗や後悔はしにくくなり、買い物をした時の満足感は得やすいと考えられます。
ミニマリストでない人は衝動買いをして後悔をすることもありますよね。(ええ、私は何度もあります。笑)
身の周りが整理整頓される
当然といえば当然ですがミニマリストの身の回りにはモノの絶対数が少ないので必然的に整理整頓がしやすくなります。
家の中で何かを失くしたりして探す手間や時間、イライラが減ると思うとこの点は結構魅力に感じます。
話はそれますが、なんであんなにリモコンってなくなるんですかね?
いやあれ絶対ちっちゃいおっさんが隠してるでしょ?って疑いたくなるレベル。
そろそろ家電各社「iPhoneを探す」的な機能で「リモコンを探す」って機能付けてください。笑
考える時間、決断する回数を減らせる
スティーブ・ジョブズを筆頭に、ミニマリストとして有名な人たちはほぼ毎日同じ服を着ているといいます。(彼ら著名人はそれも含めて自身のブランディングという意味もあるんでしょうが)
こちらもミニマリストとして有名なFacebookの創業者マーク・ザッカーバーグは「なぜ毎日同じ服を着るのか?」という問いに対して、
僕は社会への貢献に関係しない決断はできるだけ下さないようにしている。
実はこれは多くの心理学的な理論に基づいていることで、何を食べるか、何を着るかなどのたとえ小さな決断でも、繰り返し行っているとエネルギーを消費してしまうんだ。
日々の生活の小さな物事にエネルギーを注いでしまうと、僕は自分の仕事をしていないように感じてしまう。最高のサービスを提供して、10億人以上もの人々を繋げることこそ、僕のすべきことなんだ。
ちょっとおかしく聞こえるかもしれないけど、それがぼくの理由だよ。
と答えています。
まあ彼が言うから説得力の出てくるセリフなんですけどね。
ただの凡人が同じことを言っても「おめえの数分なんて社会には何の影響もねえよ。」となることでしょう。笑
でもたしかに毎朝の服を選んでいる時間や、何を着ようか決断するエネルギーが節約できるのであれば、人によってはメリットだと考えられるかもしれません。
- 無駄遣いをしないのでお金が貯まる
- 買い物での失敗や後悔が少ない
- 身の回りが整理整頓しやすい
- 余分なことを考える、決断するエネルギーの節約になる
ミニマリストになることのデメリット
買い物という娯楽を失う
ミニマリストは必然的に買い物の機会が減ります。
買い物には一種の娯楽的な要素があり、買い物をすることでストレス発散にもなりますし、異性とのデートや同性同士でも誰かと一緒に買い物に行くこともあるでしょう。
そんなとき一緒に行った人が、
とか言っていたら私ならシンプルに腹が立ちます。笑
ざっくり言えばミニマリストは娯楽やストレス発散方法を1つ失っているとも言えますね。
チャレンジをしにくい(失敗から学ぶ機会の損失)
ミニマリズムの考え方では何かを買う際に、それが本当に必要なものなのか、本当に心から気に入ったものなのか、を重要視して買い物のハードルが非常に高くなります。
すると「ちょっとこれ買ってみよう」と買い物をすることは無いに等しいでしょう。
皆さんは直感や勢いで買い物をした時って、後悔した記憶ばかりですか?
中には「お、これ意外といいじゃん」とか「いいもの見つけた、ラッキー」などと偶然にも良品に出会った経験もあると思います。
確かに衝動買いやなんとなくで買ったものは失敗することも多いでしょう。
しかし特にファッションに興味を持ち出した頃などは、おしゃれやファッションなんてトライアンドエラーで学んでいくもの。
失敗した買い物から学べることは多くありますし、偶然の(良く言えば運命の)出会いだってたくさんあります。
こういった考えは合理性はなくとも人生においてのスパイスとして必要だと私は感じています。
ミニマリズムに縛られる
個人的にはミニマリスト本人やその周りの人にとっての1番のデメリットだと思っているのがこれ。
全てのミニマリストに言えることではありませんが、数年前のブームでミニマリストを志す人が増えてからミニマリストになること自体が目的になっている人が少なからずいます。
そういった人たちは本当は欲しいものがあっても「ミニマリストであること」を自分に課しているため日常が我慢の連続になります。
こうなってしまったミニマリストの成れの果てが、
みたいなことを言い出すんですよ。
私がミニマリストに抱くマイナスイメージって、結局ここが1番の原因だと思うんです。
(大きな視点で見ると)ファッション業界が衰退する
ミニマリストのデメリットでここまで大きな話をするのもどうかと思いますが、もしみんながみんなミニマリストになってしまったら、生きていくのに必要性の高くないファッション業界はどんどん衰退していってしまうでしょう。
私は完全なる服好きなのでファッション業界に衰退されては困ります。
- ショッピングという娯楽を失う
- 新たなモノにチャレンジしにくい(トライアンドエラーで学ぶ機会も失う)
- ミニマリズムに縛られ、ミニマリストでない人を見下したりする人もいる
- ファッション業界全体が衰退する
結局バランスが大事。みんな違ってみんないい
まあ結局私はミニマリストではないわけですしバイアスのかかった意見と言われもしょうがないのですが、ほんの一部のミニマリストたちの「俺たちは洗練されている」感や「私たちは欲望という呪縛から解き放たれた高尚な人間」感がどうも好きになれない、
宗教かよ。
って思ってしまいます。
そしてそういう人は「皆さんミニマリストになりましょう」といろいろなところで宣伝(布教)活動を積極的に行います。
たしかにミニマリストのメリットもわかりますし、一部の真のミニマリストが素晴らしい生活を送ってらっしゃるのも見ればわかりますよ。
しかしそれらを知った上で、それでも私たちはノットミニマリストでいることを選択したのだからほっといてくれよ。
我々服好きにも言えることですが、やはり自分の意見を他人に押し付けるのって良くない。
皆いろいろな考え方を持って生活しているわけで、どれが正しくてどれが間違っているとかじゃなく価値観の問題です。
ミニマリストが無駄だと切り捨てる毎朝の服を選ぶ時間だって、服好きの私からすれば「今日は何着て生きていこ?」って考える楽しい時間でもあります。
誰かにとっては無駄なモノ・コトでも、他の誰かにとっては大切なモノや楽しみになりうるのです。
みんな違ってみんないい。(やっぱみすゞはすげえよ、真理だわ)
まとめ
今回はかなり個人的見解に偏った記事になってしまったので、これを読んで気分を害された方がいらっしゃったら本当に申し訳ありません。
ただ私が日頃から一部のミニマリストに対して感じている部分と同じことを感じている人もいるんじゃないかな?と思い切って記事にしてみました。
しがないブロガーの1意見として受け取っていただけたら幸いです。
もちろん多くのミニマリストの皆さんが本当に素晴らしい価値観で素敵な生活を送っているのも事実ですので、私も見習えるところは見習っていきたいと考えています。
ただそれでも、私はきっとこれからもミニマリストになることはなく、欲しいものを買ったときの幸せを享受しながら生きていくんだと思っています。
皆さんもこの機会に自分のライフスタイルについて考えてみてはいかがでしょうか?
ではまた!!
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