こんにちは、ham(@ham50865160)です。
NEAT(ニート)はパンツ専門のブランドであり、今おしゃれさんたちから絶大な人気を誇っているブランドです。
NEATのパンツは、何というか他のブランドにはない、唯一無二のパンツなんですよね。
そんな素晴らしいNEATのパンツを皆さんにも知っていただきたいので、今回は
- NEATとはどんなブランドなのか?
- なぜそんなに人気なのか?
- おすすめのアイテムは?
- どこで買えるのか?
についてご紹介していきます。
NEAT(ニート)とは?
「きちんとした」日本のパンツブランド
NEAT(ニート)は、デザイナーの西野大士さんが手がけるパンツブランド。
2015年春夏から始まった比較的新しいブランドですがその人気は凄まじく、注目のコレクションの発売日には取り扱い店開店前に行列ができるほど。
定番人気のアイテムでも即完が相次ぐような人気っぷりです。
ブランドコンセプトは、
Tシャツにスニーカーでも、パンツだけはきちんとしたものを穿けばスタイルは成立する。
であり、ブランド名の「NEAT」も「きちんとした」という意味の英単語になっています。
深い2タックが入ったクラシカルな面持ち
NEATのパンツの特徴は、深〜く入った2タック。
一目見ただけでNEATのパンツと分かるような、本当に深々と入ったインタックなんですが、このタックのおかげでNEATが標榜する『クラシックできちんとした』面持ちになるんですよね。
またインタックなので、かなり立体的なシルエットにもなります。
タックって折り目が外側を向いたアウトタックの方が一般的で、アウトタックはパンツを正面から見た時に横方向に広がりが出ます。
一方NEATのパンツは全て折り目が内側を向いたインタックとなっており、パンツを正面から見た時の手前側(Z軸方向)に立体感が出ています。
デザイナーの西野さんが「NEATのパンツはデザインや生地を含めて、少しやり過ぎなくらいに味付けを濃くしてある」と言っているとおり、このインタックはNEATのかな〜り特徴的なデザインですね。
これらのデザインもあって、NEATのパンツは唯一無二の存在感で、似たようなパンツを他のブランドで探せって言われても見つからないんですよ。
そしてこのパキッとしたインタックが映えるように、NEATのパンツはタックインで履く人も多いですね。
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基本的な型はワイド・テーパード・ベルトレスの3型のみ
NEATはパンツ専門ブランドということで、様々な素材で多くの種類のパンツを作っているのですが、基本的となるパンツの型(シルエット)は
- ワイド
- テーパード
- ベルトレス
の3型のみ。(オーバーオールやショーツと言ったモデルはありますが…)
3型とも腰回りのゆったり感は似たような感じですが、
- ワイド:そのままズドンと裾までストレートに落ちていく
- テーパード:裾に向けて急激に細くなっていく
- ベルトレス:テーパードほどではないが裾に向けて細くなっていく
という風に、それぞれ特徴的なシルエットをしています。
またその中でもベルトレスはイギリス軍のオフィサーパンツをモチーフとし、その名の通りベルト無しでも履けるように両サイドのアジャスターでウエストを調整できるような仕様になっています。
この3型の中で最もNEATっぽいシルエットと言うとやはりワイドなんですが、先程も言ったように深〜く入ったインタックとズドンと太いシルエットでかなり迫力のある、ともすればちょっと迫力あり過ぎ感もあるほど。
と言うことでワイドに関しては少し履く人を選ぶ、好みの分かれるシルエットかも知れませんね。
おしゃれ初心者や割と保守的な服装が多いのであれば、テーパードやベルトレスの方がおすすめです。
裾上げ前提で裾は未処理
NEATのパンツは、裾が未処理の状態で売られているので裾上げは必須。
パンツ専業のブランドではよくあることですが、裾が未処理だと
- 丈感:ワンクッション、フルレングス、アンクル丈
- 裾の処理:シングル、ダブル
などを自分好みに変えられるのがメリット。
ただまあこういう『あなたの自由にしていいよ』っていうのもなかなか曲者。
このシルエット・素材にはどういう丈感や裾の処理が合うのかとかも分からない人もいるでしょうし、30,000円超えのパンツですから、裾上げで失敗なんか絶対にしたくないですしね。
例えばおしゃれ初心者なんかは、むしろ最初から丈感や裾の処理が決まってた方が良いって人もいるかも知れません。
NEAT(ニート)のおすすめアイテム
おすすめアイテムと言っても、基本はパンツのみになるので、ここではおすすめの素材やコレクションをご紹介します。
GIZAモールスキン
NEATと言えばこのGIZAモールスキン(※)を思い浮かべる人も多いかと思います。
モールスキンの「モール」とは「もぐら」のことであり、もぐらの肌のような起毛させた生地のことをモールスキン生地と言います。
元々は本物のもぐらの毛皮を使った生地だったらしいのですが、現在の原料はコットンとなっています。
コットン糸を高密度で起毛させながら織り込むため、厚みがありとにかく強度が高いのが特徴。
その強度の高さから、1950年代のフランスではワークウェアとして盛んに用いられ、今でもその時代のモールスキンはヴィンテージ好きにとても人気なアイテムとなっています。
またモールスキンは生地の両面を起毛させていることが多く、肌触りがとても良い、保温効果があるなどの利点もあります。
ただNEATのモールスキンは起毛を抑えてありますので、起毛によるメリットはさほど感じられない一方、上品で強い光沢感が出ています。
エジプトの高級綿GIZAコットンを使用したNEATのモールスキンは、ハリと光沢が強く、かなり高級感が前面に押し出された生地感となっています。
私の持っているものはベージュというチノパンではよくある色味なのですが、NEATのGIZAモールスキンでは光沢がありすぎて、もはやゴールドのように見えますから。笑
GIZAモールスキンはこの高級感でかなりの人気素材だったのですが、19SSをもって1度お休みという形になっており、19AW、20SSでは一部特殊な加工のもの(ペイントなど)を除いてリリースされていません。
ちなみに私は、このGIZAモールスキン最後のシーズンのものを2次市場で購入しています。
いや〜光沢感のある生地が大好物の私としては、本当にたまらない生地感ですよ。笑
コットンカルゼ
19SSで1度お休みとなったモールスキンのアップデート版として、NEATの新定番として19AWからリリースされたのがコットンカルゼという生地。
カルゼ(kersey)というのは高密度に織った綾織りの生地のことで、ハッキリと出た畝と高い強度、起毛感や光沢感が特徴です。
そしてNEATのカルゼ生地は、普通のカルゼ生地とはひと味もふた味も違い、通称『鬼カルゼ』とも言われる、極限まで度詰めにしたカルゼ生地。
度詰めにすることで畝はさらに深く強くなり、表面はカリッとソリッドに、それでいて生地自体は柔らかくドレッシーな光沢感を持つという、夢のような生地になるわけです。
鬼カルゼの畝は、太畝のコーデュロイくらいの畝の太さ・深さがあります。
鬼カルゼも先代のGIZAモールスキンに続き、シルエット形成力が高く誰が履いてもキレイなシルエットが出るためとても人気が出た素材。
19AWでは発売直後に即完したショップも多く、20AWでは試着をすることすら難しくなってるかも知れません…
COMOLI(コモリ)なんかもそうですが、こうやって異常な人気が出ちゃうと転売しても定価は回収できちゃうもんですから、とりあえず買っとけ的な買い方をする方が多くなるんですよね。
じっくり試着して吟味してっていうのが本来の服の買い方だと思うので、NEATももうちょっとゆっくり選べるようになると良いなって思います。
ウールギャバジン
モールスキン、コットンカルゼとハリが強くシルエット形成力の高い素材が定番人気のNEATですが、ウールギャバのようなとろみのある生地も抜群に素晴らしいんです。
高密度に織ったウールはとろみや落ち感がありながらも、ソリッドさや適度なハリも持ち合わせており、厚み的にも通年で履ける生地感。
そして私が見た19AWのものは、とにかくカラーが良かった。
ベージュとブラウンの中間色のような色味だったんですが、生地の表情と相まって何とも言えない高級感溢れるパンツでしたね。
ただ素材がウールということで、どうしてもコットンよりも高価になってしまいます。
こちらのパンツも税込で40,000円を超えるという、田舎のお母さんが聞いたら目ん玉飛び出るくらいの価格。
まあそれでも19AWではかなりの人気で普通に完売してましたから、良いものにはみんな惜しみなくお金を払うんですね。
NEAT USA
元々NEATのデザイナーの西野さんは、アメトラの代表格ブルックスブラザーズで働いていたということもあって、NEAT立ち上げ当初から「いつかアメリカ製のNEATを」と思っていたそう。
そしてアメリカの工場や生地屋さんと、かなり綿密な打ち合わせを重ね、約1年半もの月日をかけて満を辞して完成したのが、NEAT USA。
『アメリカ人がよく履いてる、普通のチノパン』を目指して作られたNEAT USAは、ブランドお得意のワイドでもテーパードでもない、中間的なゆったりとしたテーパードシルエットで、その名も『ニューアーク』。
この名前の由来は、NEAT USAを作る際に西野さんが体験したエピソードが元になっているのですが、詳しくはこちらのインタビューを読んでみてください。
太くも細くもない、なんてことないチノパンと言いながらも、そこはやはりNEATのパンツ。
深く入ったインタックのドレッシーな雰囲気は健在で、アメリカらしいと言う豊富なカラーバリエーションも魅力。
定番色である
- ブラック
- ホワイト
- ベージュ
以外に、発色の良い
- ナチュラル(ほぼイエロー)
- グリーン
- ブラウン
という、日本のパンツではなかなか見ないカラーを揃えています。
なおこのNEAT USA、ベイクルーズ系列のセレクトショップL’ECHOPPE(レショップ)とNEATのコラボラインということで、L’ECHOPPEのみの取り扱いとなります。
発売日には開店前から行列ができたってくらいに爆発的人気で、恥ずかしながら私も実物をフルラインナップでは見れていません。
ただ西野さん的にはシリーズ化していきたいと考えているようなので、今後のNEAT USAに期待ですね。
NEAT(ニート)はどこで買えるの?
NEATに直営店はありませんが、全国で30店舗以上と多くのセレクトショップで取り扱いがあります。
ただしBEAMSやUNITED ARROWSといった大手では、都心の店舗を除いてほとんど取り扱っていないので要注意です。
おすすめはL’ECHOPPE(レショップ)
L’ECHOPPE(レショップ)は、JOURNAL STANDARDなどと同じベイクルーズ系列のセレクトショップ。
ただしそういう大衆向けのショップとは違い、かなり服好きに向けたセレクトをしている、言ってしまえば少し尖ったショップです。
そんなLECHOPPEは、なんとNEATの取り扱い第1号店だそう。
NEATのデザイナー西野さんとL’ECHOPPEのディレクター金子さんは親交が深いらしく、先述のNEAT USAなどL’ECHOPPEでしか取り扱いのないコレクションもある程です。
毎シーズン定番モデル以外にも多くのモデルの取り扱いがあるL’ECHOPPEは、NEAT好きなら絶対にチェックしておくべきショップですね。
【NEAT(ニート)の魅力とは?】まとめ
NEATは服好きなら1度は手にしてみたい、そして1度手にするとその魅力から抜け出せなくなる、魅惑のパンツブランドです。
服好きの間では「NEAT沼」なんて言葉もあるくらいですからね。
確かに価格は高いですが、唯一無二の魅力を持ったパンツですので、皆さんも是非手に取って見てみて下さい。
ではまた!!
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