こんにちは、ham(はむ)です。
昨年(2020年6月)私が購入したJ.M.WESTON(J.M.ウエストン)のシグネチャーローファー180。
最高級ローファーとして服好き靴好きの間でも圧倒的な人気を誇っており、「革の靴下」とも表現されるフィット感や履き心地の良さが魅力のローファーなのですが…
ということで今回は、J.M.ウエストンのシグネチャーローファー180を1年間履いてみての経年変化や履き心地の変化、少し気になる点までを詳しくご紹介していきます。
- J.M.ウエストンのローファーを買おうか迷っている
- J.M.ウエストンのローファーを買ったわいいが、なかなか足に馴染まず悩んでいる
- 革靴大好き!色んな革靴の経年変化が見たい!
【経年変化レビュー】J.M.WESTON(ウエストン)のシグニチャーローファー180を1年間履いてみた!
革質・見た目の変化
J.M.ウエストンではボックスカーフという非常に繊細でキメの細かいレザーを使っていますが、履けば履くほどに「良いレザー使ってんなあ」って思いますよ。
新品時でも十分輝きを放っていたボックスカーフが履き込むと更に深く底光りをしてきまして、シュークリームやワックスを使った靴磨きをしなくても山羊毛ブラシ(もしくはポリッシュグローブなど)でサッと磨くだけでしっかりと光ります。
また柔らかさ、という意味でもさすがに1年履くとだいぶ柔らかくなっていて、確かに「ああ、足に馴染んだんだな」と感じられます。
ただこの辺りは後述しますが、革質は柔らかくなったとは言え、まだまだ完全には馴染みきっていないっていうのが現状ですけどね…
履き心地の変化
おそらく革靴を履く上で最も重要なのが履き心地だと思うのですが、私のシグニチャーローファーの履き心地はまだお世辞にも良いとは言えません。
まだまだ長時間履いていると足が痛いんですよね…
具体的には足が浮腫むにつれて出てくる甲から小指のあたりにかけて締め付けられる窮屈な感じと、若干まだ踵が擦れるんです。
J.M.ウエストンの靴は元々「万力締め」と呼ばれるタイトなサイジングが有名で、履き始めはそれはそれは辛い修行期間があります。
私も履き下ろしの頃なんて痛くて5分も履けなかったくらいですから、それに比べればだいぶ馴染んだと言えば馴染んではいるんですけどね…
ちなみにこの1年間は平均で週1くらいのペースで履いていましたが、私の修行期間はこんな感じでした。
- 最初の1ヶ月:室内のみ。TVを見る時に1時間くらい履く
- 〜3ヶ月:痛みに耐えながら数十分〜1時間程度履く
- 〜半年:1時間履いても痛くなくなってきた
- 〜1年:3〜4時間なら余裕で履ける。ただそれ以上になるとちと痛い…
サイズ感の変化
先述のように足に馴染みきってはいないものの、サイズ感は大きく変化しています。
私は上の写真ような足のサイズでサイズ7Cを履いていますが、この1年で1まわり以上大きくなった感覚はありますからね。
私はJ.M.ウエストンの直営店で、スタッフの方に丁寧に採寸してもらいながらサイズを選んだので、履き下ろしの時はややキツめ〜ジャストフィット、それこそ靴下みたいなサイズ感で履いていましたが、1年履いた今では割と良い感じのサイズ感になっていますよ。
ちなみにローファーって靴紐によるサイズ調整ができないので、サイズ選びが普通の革靴よりもシビアです。
最初はキツいくらいのサイズ感で、アッパーの伸びやインソールの沈み込みを加味したサイズを選ぶので、「ローファーは痛いくらいキツいのがベスト」みたいな風潮がありますよね。
ただね、私個人の意見としては正直そこまでタイトなサイズを選ぶ必要はないんじゃないかと。
というのも、履いていて緩くなってきたらインソールとかタンパッドで調節すれば良いだけの話ですから。
それよりも履き始めの修行期間が辛過ぎて履かなくなる方がもったいないですしね。
またJ.M.ウエストンは靴の幅(ウィズ)を選べるのが特徴のブランドでして、私はCウィズとDウィズで悩みに悩んだ結果Cを選んでいます。
やっぱり長時間履いていると甲が締め付けられる痛みがあるからねえ…
確かに革靴って細けりゃ細いほどスマートでカッコ良いとされますし、シグネチャーローファーはCウィズが最も美しいと言われているらしいんです。
でも自分の足に合ってなくて痛くなってたんじゃスマートも美しいもあったもんじゃないですからねえ…
1時年間履いて気付いた、ちょっと気になるところ…
まずはなんてったって足に馴染みきっていないってところ。
確かにこの1年死ぬ程ガシガシ履いたってわけじゃないけれど、週1くらいでは普通に履いてたからまさか1年経ってもまだ痛いとは…
その日の足のコンディション(浮腫みなど)にもよりますけど、痛い時は結構痛いんですよね。
サイズ選びを間違えたとは思いたくないですけど、どうしても「もう1つ幅広のDウィズにしておけば…」という考えが頭をよぎっちゃいますよ。
まあもう少し履いてダメなら1度シューリペアのお店でレザーストレッチしてもらおうかなと。
長年憧れてやっと買った10万円超えの革靴ですから、簡単には諦めたくないですし。
もう1つの気になる点、というか少し後悔している点は、履き下ろす時にハーフラバーかトゥスチールを付けなかったこと。
シグニチャーローファーは新品時は真っさらなレザーソールでして、私はそのままのレザーソールを楽しみたかったので何も手を加えず真っさらなままで履いているのですが、やっぱり爪先のソールの削れが結構気になります。
削れたソールは定期的に紙やすりで整えてあげればいいんですけど、これがなかなかめんどくさい。
履き下ろす前にハーフラバーか、せめてトゥスチールだけでも付けておけば良かったなと。
ハーフラバーとはレザーソールの踵を除いた前側半分に貼る薄いラバーソールのことで、ソールの摩耗を防いで靴の寿命を伸ばしてくれるだけでなく、濡れた路面で滑りにくくなるというメリットもあります。
またトゥスチールはソールの爪先部分に埋め込む金属のことで、こちらは単純に爪先が削れることを防いでくれます。
機能性を求めるならハーフラバー、最低限の機能性でレザーソールの魅力も損なわないのがトゥスチール、といった感じでしょう。
1年間履いて気付いた、本当に素晴らしいところ
とまあ気になったところを挙げてはみたものの、実際は履いてみて改めて感じる魅力の方が格段に多いです。
まず何と言っても見た目が美しいのなんのって。
履いている時の足元や玄関に置いてある姿を見て、本当にうっとりするんですよ。
いやあここまで純粋に見た目に惹かれる革靴って、私は今まで出会ったことないですね。
また究極的にシンプルなデザインなので、どんなコーデにも合うってのも改めて魅力だなと。
特に春夏は足元が重くなり過ぎず、それでいて上品さを担保できるっていうのは嬉しいですね。
春夏ってコーデ全体がカジュアルになるからスニーカーやサンダルだとカジュアルさに拍車をかけちゃうし、かと言ってしっかりとした革靴だとカジュアルなコーデには合わないし、なんだか印象も重くなる…
そんな時にシグネチャーローファーだと軽さと上品さのバランスが本当に丁度良くって、ついつい履いちゃうんです。(ただし歩き回らない日に限る…)
【J.M.WESTON(ウエストン)のシグネチャーローファー180を1年間履いてみた!】まとめ
J.M.ウエストンのシグネチャーローファー180を1年間履いてみた感想をまとめるとこんな感じでした。
- レザーのツヤは更に増し、柔らかくもなった
- 履き始めに比べればかなりサイズは緩くなったが、足が浮腫むとまだ痛い
- 確かにサイズは緩くはなるが、思ったよりも馴染まない(長時間履くとまだ痛い)
- レザーソールのままでは爪先の削れが気になるので、ハーフラバーかトゥスチール推奨
- 見た目がとにかく美しく、こんなに美しい革靴は出会ったことがない
- どんなコーデにも合うのが魅力で、特に春夏は重宝する
やっぱりまだ馴染みきっていないっていうのが玉に瑕ですが、これでもう少し履いてバッチリ足に馴染んでくれればそれこそ最強のローファーになるんでね、これからもコツコツ履いて馴染ませていこうと思います。
また来年あたり「2年履いてみた!」っていう記事をあげられたらなと思っているので、是非気長に楽しみにしていただければと。
ではまた!!
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