こんにちは、ham(@ham50865160)です。
と言うより私の人生で、1つのファッションアイテムの最高額を更新しましたね。
そのアイテムというのがこちら。
J.M.ウエストン(WESTON)のシグニチャーローファー180です。
知ってる人も多いかと思いますが、J.M.ウエストンのシグニチャーローファー180は服好き・靴好きの憧れの的となっている1足です。
『J.M.ウエストンと言えばローファー、ローファーと言えばJ.M.ウエストン』というくらいに有名なブランドですね。
ということで今回は、
- J.M.ウエストンとはどんなブランドか?
- シグニチャーローファー180の魅力
についてたっぷりとご紹介していこうと思います。
J.M.ウエストン(WESTON)とは?
100年以上の歴史があるフランスのシューズブランド
J.M.ウエストン(WESTON)とは、1891年にフランスのリモージュという街で設立されたシューズブランド。
100年以上の歴史を持つ中で、レジスタンスの若者からフランス大統領までとても幅広い層からの支持を受け、今やフランスを代表する高級シューズブランドとなっています。
そんなJ.M.ウエストンの中でも人気のモデルが、今回私の購入したシグニチャーローファー180と、ゴルフと呼ばれるUチップシューズですね。
確かに、私も持っているパラブーツ(Paraboot)のシャンボードによく似ていますね。
パラブーツもフランスのブランドということもあり、何かと比較されることの多い両モデルですが、ゴルフの方が使われている革質や細かな作りの部分でより上品な、優等生的な雰囲気になっているかなと。(逆にシャンボードは無骨さや男らしさみたいなものが魅力ですよね)
また単純に価格もゴルフの方が5万円ほど高いので、シャンボードの上位互換みたいに言われていたりもします。
ちなみにこのゴルフっていうモデル名は、元々スポーツのゴルフをやるためのシューズだったことに由来します。
また頑丈で雨にも強いため、日々取材で走り回っているジャーナリストに愛されたことから、ジャーナリストシューズとも呼ばれていたりもします。
豊富なサイズ展開
知ってる人もいるかと思いますが、J.M.ウエストンはサイズ展開が豊富なブランドとして有名です。
普通靴を買う時って27cmとか28cmとか足の長さでサイズを選ぶことがほとんどで、足の幅は選べないですよね?
しかしJ.M.ウエストンでは、靴の幅(Width:ウィズ)までもかなり細かく選ぶことが可能なんです。
なんとそのバリエーションはA〜Fウィズまでの6サイズ。
これって割と革新的なことで、高級革靴であってもウィズはDのみ、もしくはDとEの2サイズなんてことが当たり前な中、6サイズですからね。
もちろんこれは幅(ウィズ)のみの話なので、長さも含めるととんでもない数の組み合わせから選べるということになりますよね。
例えばメンズサイズですと、長さの方は4 1/2〜10までハーフサイズ刻みで選べます。
つまり長さのみで13サイズであり、これにウィズの6サイズを組み合わせると13×6=78種類ものバリエーションから選べるわけです!(実際は長さによって多少ウィズが限られるのでここまで多くはありませんが、それでも十分すごい!)
独特な超タイトフィッティング『万力締め』
元々J.M.ウエストンはめちゃくちゃなタイトフィッティング、通称『万力締め』を推奨することで有名なブランド。
履き始めは足が入らないほどにタイトで、辛い辛い修行期間が3ヶ月〜半年程あるそう。
しかしその修行を乗り越えれば極上の履き心地、それこそ『革の靴下』とまで言われるようなフィット感を手にすることができるんです。
J.M.ウエストンのシグニチャーローファー180の魅力を語りたい
先述のようにシグニチャーローファー180は、J.M.ウエストンを代表する人気モデル。
ちなみにモデル名にもなっているこの180という数字は、このシグニチャーローファーを作り上げるまでの工程が180個あるからだと言われています。
美し過ぎるボックスカーフ
革靴の顔と言えばもちろんアッパー。
アッパーに使われるレザーのクオリティの良し悪しは、革靴のクオリティに直結すると言っても過言ではありません。
そしてJ.M.ウエストンのシグニチャーローファー180のアッパーに使われているのは、ボックスカーフと呼ばれる種類のレザー。
カーフ(carf)とは生後半年以内の仔牛の革のことで、キメが細かく牛革の中でも最高級とされていますが、ボックスカーフはカーフにクロム鞣しという処理を施したもの。
クロム鞣しを施すことで強度や汚れへの耐性が増し、革表面のハリや光沢感も強くなります。
ボックスカーフはヌメ革や他の種類の革のように、劇的な経年変化を楽しむ革ではないのですが、その分いつまでも美しい姿を保ってくれます。
ボックスカーフって紳士靴によく用いられる素材なんですが、J.M.ウエストンのボックスカーフはひと味もふた味も違う感じがありますよね。
変にピカピカ光っているわけではなく、スムースという言葉がぴったりの上品な革質なんですよ。
この革質は他のブランドではなかなか見られないクオリティだと思いますね。
さらに私はまだ履き込んだわけではないので分からないのですが、J.M.ウエストンの革は非常に丈夫で傷なんかにも強いと言われています。
美しさと丈夫さを兼ね備えた、まさにフランス靴といったところでしょう。
またJ.M.ウエストンはアッパーだけでなくレザーソールにもこだわっており、世界でも珍しいレザーソール用の自社工場(タナリー)を持っているブランド。
ソールのためだけの自社工場を持っているわけですから、かなりのこだわりを持った職人的なブランドであると言えますね。
究極的にシンプルなデザイン
J.M.ウエストンのシグニチャーローファー180は、いわゆるコインローファー(ペニーローファー)と呼ばれる、ローファーとしては最も王道のデザインをしています。
コインローファーとは、サドル(甲)部分に切れ込みの入ったデザインのものを言います。
とても有名な話ですが、コインローファーという名前は1950年代にアメリカの学生たちの間で、サドルの切れ込みにコイン(ペニー=1セント硬貨)を挟むのが流行したことに由来します。
当時の学生たちの感性はよく分かりませんが、
- 当時の公衆電話が2セントでかけられたため、いざという時に電話をかけるため
- 純粋にファッションアイコンとして
などの説があるそうですね。
そしてJ.M.ウエストンのシグニチャーローファー180は、コインローファーの中でも最もシンプルなハーフサドルというサドルデザインとなっています。
ハーフサドルとは、サドルの両端がアッパーの半分くらいまでしかかぶさっていないもののこと。
なお、これに対してアッパーの1番下(ソール近辺)までかぶさっているものをフルサドル、サドルの両端がハーフサドルと同じような位置でグルグルと糸で巻かれたように縫い付けられているものをビーフロールって言ったりします。
ハーフサドルのコインローファーなんてそれこそどこにでもある、なんなら高校生の制服みたいなデザインなんですが、シンプルが故にごまかしが効かないというか、革質であったりステッチのキレイさであったりというデザイン以外の部分がより目立ってしまいまうんですよね。
その点で言うと、J.M.ウエストンは先述のように革質は申し分なく、ステッチなどのディティールも美しい。
見かけのデザインを捨ててローファーとしてのクオリティを真っ正面から突き詰めたような、究極的にシンプルな1足になっていますね。
綿密なフィッティングから生み出される抜群の履き心地
先述のようにサイズ展開の豊富なJ.M.ウエストンは、サイズフィッティングを緻密に行うことで、誰でも自分の足にぴったりの靴を見つけることができます。
ローファーは普通の革靴と違って靴紐がないため、サイズが合っていなかった時に調節ができません。
つまりサイズフィッティングは、ローファーを選ぶ際の最重要事項と言って差し支えないんです。
とにかくローファーを買う際には、実店舗での試着は確実にマストですね。
私はJ.M.ウエストンの直営店(路面店)で購入したのですが、店員さんがとても丁寧にサイズフィッティングをしてくれましたね。
まずは専用の測定器具で足の長さを測り、その後自分の足の形に合ったサイズをおすすめしてくれます。
ってことで個人的には、百貨店なんかの靴売り場よりは直営店の方が良いのかなと。
J.M.ウエストンは独自のサイズ表記を用いていますし、万力締めみたいにサイズフィッティングも独特ですからね。
そして私が購入したのは7のCウィズというサイズ。
私は普段スニーカーなら27.5cm、革靴なら26.5〜27cmくらいのサイズで履いており、足のサイズはこんな感じ。
先述のようにJ.M.ウエストンはかなりのタイトフィッティングで有名なブランドなので、私も結構な覚悟を持ってお店に行ったのですが、そこまでタイトなサイズのものはおすすめされませんでしたね。(と思っていました……笑)
ローファーや革靴をギチギチのタイトサイズで履いて慣らしていくっていうのは少し昔の話らしく、現在は無理のない範囲で少し小さめをチョイスして慣らしていき、もし馴染んでブカブカになるようならインソールやタンパッドなんかで調節するってのが主流だそうですね。
辛い修行の始まりか…?
いやね、店舗で履いた時はそれほどタイトじゃないなって思ってたんですよ。
むしろもうちょいタイトでもいいんじゃないの?これだと緩くなるんじゃないの?って。
個人的にもローファーのサイジングで失敗した過去もありましたから。
ところがどっこい、いざ初めて履いてみると……
めちゃくちゃキツい!!
試着した時はそれほどキツさを感じなかった分、これはちょっと予想外でしたね。(試着した時のは試着用で、もうある程度馴染んできていたのかな…?)
ローファーとサンダルなんで単純には比べられませんが、正直初めて履いた時の痛みはユッタニューマンの比じゃありません。
純正シューツリーもおしゃれ
J.M.ウエストンは純正のシューツリーもめっちゃおしゃれ。
白を基調としたナチュラルな木製のシューツリーは、靴に入れた時に本当に美しく映えます。
J.M.ウエストンの靴は、この純正シューツリーを入れて初めて完成すると言っても過言ではない…
え?なんでそんなにシューツリーについて熱く語るのかって?
それは…めちゃくちゃ高いからです!笑
この純正のシューツリー、シューツリーだけでなんと15,000円もします。笑
ええ、ドクターマーチンとかその辺の革靴なら買えてしまいそうな価格です。(決してドクターマーチンに悪意はありません)
まあ靴が110,000円するから消費税みたいなもんだしせっかくだからと買いましたが、冷静に考えるとなかなかにやばいですよね。
【シグニチャーローファー180の魅力を語りたい】まとめ
さて、今回は私の人生で最も高級な革靴を購入しました。
服って安くても良いものがあったり、逆に高くてもちょっと微妙ってものがあったりするんですが、革靴は価格とクオリティがはっきりと比例するなあと実感しますね。
高けりゃいいってもんでもないですが、やはり高級靴は一味も二味も違うなあと。
そして何よりも所有欲が満たされますよね。
今のところ痛くて外には履いて行けそうにないので、まずは室内で履いて慣らしていきますが、ユッタニューマンの時のようにこのブログでも修行の経過をご報告できればと思っています。
いやーこれから過酷な修行が待っているのかも知れませんが、このローファーならどんな辛い修行も耐えられる気がしますね。
ではまた!!
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