- シャンボード買ったはいいが、足が痛くて死にそう
- シャンボード欲しいけど、足に合うのか不安だよな
- 足に合わない革靴って、手放さなきゃいけないのかな…
今回はこんな人に向けて、パラブーツ(Paraboot)のシャンボードがひたすら足に合わなかった私が、シャンボードを履きこなせるようになるまでの苦労と挑戦をお伝えしていきましょう。
こちらの記事でご紹介したように、私は2019年冬にシャンボードを購入しているのですが、半年以上経った今(2020年8月)でも絶賛靴擦れ中。
巷でもよく日本人の足には合わないって言われてますし、最初からある程度分かってはいたものの、まさかこんなに合わないとは…
正直なところ「いくら足に合わないって言っても、3ヶ月くらい履いてたら馴染んでくるやろ」って思って舐めていたのですが、まあ手強いのなんのって。
どこか1つだけ合わないとかじゃなくそこかしこが合ってなくって、履いていてとにかく痛いし歩きにくい、って感じだったんですよね
ただやっぱりシャンボードってカッコいいんですよ。
カジュアルにもキレイめにも合う汎用性、シンプルながらスマートで美しいデザイン、一生を共に歩んでいけるような堅牢性…
もう絶対に履きこなしてやりたいじゃないですか。
ということで色々と工夫して頑張った結果、むしろ快適に履けるようになったんですよ。
私の場合、シャンボードが合わなかったのは以下の4点。
- くるぶしが履き口に当たる
- 足の甲がゆるい気がする
- 小指が当たる
- 踏み出す時に親指の付け根が痛い(靴に噛まれている状態)
上記の問題それぞれに対処することで履き心地は劇的に改善しまして、今では私にとって最も履く頻度の高い、文字通り欠かせない一足になっています。
ということでこの記事では、私がシャンボードを履きこなすために行なったさまざまな試行錯誤を、余すとこなくまるっと全部お伝えします。
今まさにシャンボードが足に合わない人はもちろん、これからシャンボードを買おうという人も参考にしてもらえると思いますよ
- 嫁と子供と服を愛してやまない30代既婚男性
- 20代後半で突然目覚めた遅咲きの服好き
- 年間100万円以上を服を買う服バカ
- シンプルで素材にこだわったドメブラが好き
パラブーツ(Paraboot)のシャンボードが足に合わない人へ!解決法教えます!!【私の成功体験あり】
改めて整理すると、私がシャンボードを履いていてツラかったのが以下の4点です。
- くるぶしが履き口に当たる
- 足の甲がゆるい気がする
- 小指が当たる
- 踏み出す時に親指の付け根が痛い(靴に噛まれている状態)
結論から言うと、これら4つの問題に1つずつ対処していった結果、履き心地は劇的に改善しています。
今では私が持っている革靴の中でも履き心地はかなり良い方で、ついつい毎日のようにシャンボードを履いてしまってます
それでは1つずつ、どうやって対処していったのかを詳しくお伝えしていきましょう。
①くるぶしが履き口に当たる
シャンボードを履いて最初に合わないなと感じるところが、くるぶしの高さ。
シャンボードはフランス人の足に合うように甲高に作られているため、履き口も高くなっており、この履き口がくるぶしに突き刺さります。
これがもう痛いのなんのって。
歩く度にゴリゴリとくるぶしを削ってくるので、30分も歩けば「もうくるぶしなくなったんじゃないか?」というくらい痛くて。
履いていて1番痛いのがくるぶしでした
ということで、まずはインソールを底上げしようと思いまして、こちらのインソールを入れてみました。
選んだのはドイツのインソール専門ブランド、ペダック(Pedaq)のビバ(VIVA)というインソール。
ペダックはAmazonでも簡単に手に入りますが、ドイツ発祥のインソール専門ブランドで、評判も上々のようです
ビバはペダックの最高級モデルでして、ヌメ革が使われていたり、防臭用の活性炭フィルターがあったり、土踏まずにフィットするアーチサポート構造だったりと、なかなか高機能なインソールです。
ということで期待してビバを入れてみたところ、多少の底上げにはなったものの、まだくるぶしは当たっているという残念な結果に。
しかも見た目がかなりダサくなってしまいまして。笑
思いっきり「VIVA」って書いてあるもんだから、急にラテンっぽいというか、なんかすごくめでたい奴みたいになってしまって。笑
元々のインソールにはパラブーツのブランドロゴがカッコよく書かれていたので、VIVAになった時のギャップが残念でしたね
普通のインソールだけじゃ高さが足りない、ということで、かかと底上げ用のハーフインソールを追加で入れてみることに。
選んだのはこちらも同じくペダックのパーフェクト(Perfect)というハーフインソール。
通常のインソールとは違いかかと部分のみインソールとなっているため、かかとだけを底上げすることができます。
結果から言うと、このハーフインソールがめちゃくちゃ調子良くって。
パーフェクトを入れることで、くるぶしへの当たりがだいぶ和らぎました。
かかと部分だけのインソールなので、つま先が窮屈になることもないですし。
ハーフインソールを入れてからは、くるぶしの痛みはほとんどなくなりましたからね
まあ見た目の問題は解決できてないんですけど、「VIVA」よりは「Perfect」の方が単語としてまだマシということで…
ということで、通常のインソール(ビバ)だけでは高さが足りなかったところに、ハーフインソール(パーフェクト)を重ねることで、最初にして最大の難関「くるぶし削られる問題」がクリアできました。
②足の甲がゆるい気がする
2つ目の問題は足の甲、特にシュータン部分にだいぶ隙間ができてしまっていたことでした。
シャンボードは元々かなり幅狭甲高に作られているので、足幅で合わせると甲が高くなってしまうんですよね。
甲が余ると履いていて痛いことはないのですが、歩く度に靴の中で足が動くので歩きにくく、疲れやすくなってしまいます。
シューレースを思いっ切りキツく結べば解決できるにはできるのですが、それだと羽根が閉じ切ってしまいどうしても不格好になります。
革靴の羽根は、シューレースを結んだ時に少しだけ開いているのが美しいとされています
ということで甲部分の隙間を埋めるために、タンパッドを貼っています。
タンパッドはシュータンの裏側に貼るインソールみたいなやつで、今回のように革靴の甲部分が余る時に使います。
ちなみに私が選んだのは、またまたペダックのスープラ(Supra)というタンパッドです。
私の場合、このタンパッドを入れることで甲の余りは解消できましたね。
甲の余りがないので歩いていて足が抜けたり、つま先がグッと詰まったりしないので、非常に快適な歩き心地になりましたよ。
③小指が当たる
シャンボードはかなり幅狭でスマートなシルエットとなっているため、足の小指の外側が当たって痛みが出ていました。
特に夕方くらいになって足が少し浮腫んでくると痛みが強くなってまして、これが結構ツラかった。
スマートなシルエットはシャンボードの魅力でもあるんですけどね
シャンボードのサイズを選ぶ時に足幅に合わせて少し大きめを買ったつもりではいたんですけど、現実はなかなか上手くいかないんですね。
革靴の幅が問題の場合、インソールなど外付けのアイテムでは解決できなくて、もうとにかく革を伸ばしていくしかありません。
ということで私が行ったのが、以下の2つです。
- ミンクオイルで革を柔らかくする
- シューストレッチャーで革を伸ばす
まずミンクオイルを塗って革を柔らかくしていきます。
ミンクオイルとはミンクというイタチ科の小動物から採れるオイルで、油分を多く含むため革を柔らかくする際に使われます。
シャンボードにはリスレザーというパラブーツ独自の革が使われていて、これが新品時ではなかなかに硬い。(リスだのミンクだの小動物の名前ばかりで紛らわしいですが、リスレザーはリスの革を使ったものではありませんのであしからず)
リスレザーはオイルをたっぷり含んだ堅牢性が売りな革なので、馴染むまでにはどうしても時間がかかるんですよ。
そこでミンクオイルを塗ってリスレザーを柔らかくして、強制的に馴染んだ状態に持っていこうというわけ。
このミンクオイルをシャンボードの小指に当たる部分に内側から塗り込んでいきました。
ただ結果はちょっと微妙でして。
多少柔らかくなった感じはあるものの、小指の痛みがなくならず。
原因としては、リスレザーが元々油分を多く含むため、ミンクオイルが浸透しにくかったのかなと。
あとミンクオイルは浸透力が強いので、塗り過ぎると革が変形するっていうのをどこかで読んで、私が日和ったっていうのもあるかも。笑
ということでミンクオイルだけでは解決出来なかったので、シューストレッチャーを試していきます。
シューストレッチャーとは、下の写真のようなシューキーパーに突起が付いたような形をしたもの。
突起は色んな場所に付け替えることができて、伸ばしたい箇所をピンポイントで伸ばすことができるという代物です。
私の場合は右足の小指だけが痛かったので、右足の小指部分に突起を付けてシューストレッチャーを入れてみました。
シューストレッチャーを入れた期間は2日ほどでしたが、効果はテキメン。
小指のところがしっかりと伸びて、履いていても当たる感じがなくなったんでよね。
シューストレッチャーはアッパーの一部だけを伸ばすので、シルエットが崩れる心配もありましたが、結果的には大丈夫で。
ぱっと見でも右足の小指のとこだけがボコッと出ている、なんてことにはならず安心しましたね。
私はAmazonでこちらのシューストレッチャーを購入したのですが、価格もお手頃でしっかりと革も伸びたのでおすすめですよ。
④踏み出す時に親指の付け根が痛い(靴に噛まれている状態)
最後の問題は、足を踏み出す時にアッパーが親指の付け根に当たってしまうということ。
足を踏み出す時ってアッパーがぐいっと折れ曲がりますが、このアッパーの折れ目が足に突き刺さっていたわけです。
そしてこれも小指と同じで、右足だけが痛かったんですよ。
ご覧のように、私は右足の方がほんの少し大きいようなので、そのせいなのかと。
ちなみにこの、足を踏み出す時にアッパーが足に当たることを「靴に噛まれる」というらしいです。
靴に噛まれるのは、基本的には履きジワが深く大きく入ってしまうことが原因です。
そして、履きジワが深く入る原因としては、以下の2点があるそう。
- 足の甲とアッパーの隙間が大きい
- ソールの返りが悪い
そして残念ながらシャンボードはどちらも当てはまっていそう…
甲高な作りで隙間は大きいし、ソールは堅牢なリッジウェイソールなので返りが良いとは言えないし。
ということで、靴に噛まれる対策をしていきました。
対策としては「③小指が当たる」と同じで、ミンクオイルを塗って革を柔らかくし、シューストレッチャーで痛い部分を伸ばすというもの。
あとは追加で、履きジワが馴染むようにグイグイとアッパーを曲げたりもしています。
結果としては、多少マシにはなったけど完全には痛みは取れなかったです。
履き始めは良いのですが、1時間も履いていると痛みが出てくるんですよ。
やはり堅牢さが売りのリスレザーなので、ちょっとやそっとじゃ伸びてくれないのかなと。
また靴に噛まれるという現象は、どんなにサイズが合っていても噛まれる時は噛まれるものらしいので、多少革が伸びたくらいでは完全には取れないものなのかも知れません。
革靴のフィッティングってほんと難しいですよね
ちなみに親指の付け根に入れた際も、シューストレッチャーのせいで革が伸びすぎてシルエットが崩れるということはなかったので、割とガンガン伸ばしていっていいと思います
なお靴に噛まれるという現象は、アッパーが硬く履きジワが馴染んでいないが故に起きることらしいので、余程のことがなければ履いているうちに改善するらしいです。
痛みが強いと履き慣らすことももできないので、シューストレッチャーを使ってとりあえず履けるようにして、あとは地道に履き込んでいくしかないのかも知れません
実際この後2ヶ月ほど履くと、いつの間にか靴に噛まれることはなくなっていました。
やはり最後はただひたすらに履き込むっていうのが、革靴のフィッティングには1番良いのかも知れませんね。
【パラブーツ(Paraboot)のシャンボードが足に合わない人へ!解決法教えます!!】まとめ
今回は私の足がシャンボードに合わず苦労したものの、1つ1つ問題を解決していったら履き心地が良くなったよっていう話でした。
やはり1つ1つ問題をクリアしていくのが重要で、それぞれの問題に合った対処法があるので、それらを地道に実践していくしかないですね。
私の場合は合わないところが4カ所ありましたが、人によってはもっと別のところが合わないとか、逆に1カ所だけ合わないんだよなあってこともあるでしょうし
あとは無理に気合いで履き慣らそうとするのではなく、私のようにインソールやタンパッド、シューストレッチャーといった便利グッズを積極的に使っていくのも大事だなと。
純正シャンボードのまま履きたい気持ちも分かりますが、痛くて履かなくなるんじゃ本末転倒ですしね。
シャンボードは履きこなすためにこうやって苦労はしますが、その分シンプルにカッコよくて、汎用性も機能性も高い素晴らしい革靴です。
まさに履きこなすための努力をする価値のある革靴と言えるでしょう。
色々工夫してようやく履きこなせたシャンボードは、さらに愛着のわく最高の相棒になってくれると思います。
皆さんも足に合わないと諦めてしまわずに、ぜひこの最高のじゃじゃ馬を乗りこなしていきましょう。
ではまた!!
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