- モードな服が好き
- カジュアルな服ばかりじゃつまらない
- せっかくおしゃれをするならバチバチにキメていきたい
という人に向けて、今回はTOKIARI(トキアリ)というブランドをご紹介します。
この記事では以下の内容について、他のどこよりも詳しく、そして分かりやすくご紹介しています。
- TOKIARI(トキアリ)ってどんなブランドなのか?
- TOKIARI(トキアリ)のおすすめアイテム3選
- TOKIARI(トキアリ)はどこで買えるのか?おすすめのショップもご紹介
- 嫁と子供と服を愛してやまない30代既婚男性
- 20代後半で突然目覚めた遅咲きの服好き
- 年間100万円以上を服を買う服バカ
- シンプルで素材にこだわったドメブラが好き
TOKIARI(トキアリ)ってどんなブランド?【モードな空気感が唯一無二】
京都発のドメスティックブランド
TOKIARI(トキアリ)は、2022年春夏に京都でスタートしたドメスティックブランド。
デザイナーは中村憲一氏が務め、中村氏はTOKIARIの他に時在服飾設計というセレクトショップも運営しています。
元々は京都の下鴨神社付近にアトリエを構えていたTOKIARI/時在服飾設計ですが、2023年には京都の百貨店である藤井大丸に出店し、2024年現在ではTOKIARIが見られるのは藤井大丸のみとなっています。
ブランド・ショップ立ち上げから1年で百貨店に店舗を構えるなんてすごいですよね
なお時在服飾設計では服の取り扱いはTOKIARIのみですが、アシックスやCIRO(シロ)といったファッション雑貨ブランドも取り扱いがあります。
なおTOKIARIはセレオリではなく、時在服飾設計とは独立したブランドということになるそうです
時代に流されない普遍的な服
TOKIARIのコンセプトは以下の通り。
時に在る衣服「タイムレス・クローゼット」
人生における相反する出来事を白と黒で表現し、普遍的(タイムレス)な服を作ること
いつの時代にも着られるタイムレスな服を作ることで、着る人の人生の悲喜交々な時を共に歩んで欲しい、という意味が込められています。
また「TOKIARI(時在り)」というブランド名の由来は、旧約聖書の中に書かれた一編の詩。
あなたへ (そしてすべてのひとへ)
天の下ではすべてに時機があり
すべての出来事に時がある
植えるに時があり抜くに時がある
泣くに時があり笑うに時がある
嘆くに時があり踊るに時がある
石を投げるに時があり石を集めるに時がある
抱くに時がありほどくに時がある
求めるに時があり失うのに時がある
保つに時があり放つのに時がある
裂くに時があり縫うに時がある
黙すに時があり語るに時がある
旧約聖書三章十一節「コヘレトの言葉 / 時の詩」より抜粋
上述のブランドコンセプトもこの詩の意味である、「人生の様々な場面に時が存在している」というところから来ているんですね。
「TOKIARI」って特徴的なブランドネームですが、すごく深い意味が込められているんですよ
経験豊富なデザイナーが作り出す、意味のあるデザイン
デザイナーである中村氏は京都の有名セレクトショップである乙景(おつけい)の店主を務めたり、TOKIARI以前にもZIIINという自身のブランドでデザイナーを務めていたとあって、アパレル業界での経験が非常に豊富。
TOKIARIのアイテムはそんな中村氏の感情や経験からインスピレーションを受けて作られているため、1つ1つ意味のある服となっているんですよね。
アイテムの裏にあるストーリーは服好きの大好物ですし、そういったストーリーこそが実際に袖を通した時の高揚感に繋がっていくもの。
ただただ良い素材でカッコいい服作りました、ではなく1つ1つの服にストーリーやメッセージがあるのは服好きとしてはたまらないですねえ
例えばブランドを代表する人気モデルであるTOBARIも、「京都の夜の闇に漂う艶、夜空に垂れ込める漆黒の緞帳、シャツという布1枚が自分と外の世界を隔てている感覚」をイメージして作られています。
TOBARIに込められた思いについては、TOKIARI公式サイトのブログに詳しく書いてあるので、興味がある人はぜひ読んでみてください。
唯一無二なモードな雰囲気
TOKIARIの最大の特徴は、最近のドメブラにはめずらしく非常にモードな雰囲気がある、ということ。
ルックやオンラインストアの写真を見てもらえばわかるように、TOKIARIのアイテムはかなりドレッシーでモードな雰囲気になっています。
TOKIARIのモードな雰囲気を生み出しているのは、シルエットとカラー、そしてディテール。
シルエットは今トレンドの横に広く縦に短いボックス型ではなく、縦にも横にも大きいたっぷりとしたものになっています。
代表アイテムであるシャツ類も全体的に着丈が長くて(もちろん身幅もあるのですが)、中にはシャツワンピースのようなロング丈もあるくらいで。
メンズでロング丈のシャツはかなりめずらしので新鮮ですよね(着こなすのはかなり難しそうですが)
カラーに関しては、TOKIARIではブランドのテーマカラーをホワイトとブラックとしており、基本的にはこの2つのカラーしか使いません。(ホワイトの表現の範疇で、生成りのようなカラーもありますが)
特にブラックはTOKIARIのカラーだと思っていて。
チャコールや赤みがかっているなどのズラしはなく、真正面からの真っ黒なブラックが多用されています。
このストロングスタイルなブラックの使い方が、TOKIARIのモードな雰囲気や妖艶な印象を強くしていると思いますよ
またTOKIARIの服はギャザーやタックなど装飾的なデザインも多いため、「シンプルで上質」といった昨今のドメブラの本流ではなく、真正面からファッショナブルな服といった感じ。
「頑張らない」や「さりげなさ」、「リラックス」などがキーワードとなっている近年のトレンドの中で、異彩を放っているブランドと言えるでしょう。
最近のドメブラって割とカジュアル一辺倒になっていたので、TOKIARIのようなモードなブランドを探していた人も多いんじゃないかな
素材や生地への強いこだわり
モードさやデザイン性が特徴なら素材は化繊が多いのかな?って思う人もいるかも知れませんが、TOKIARIは天然素材にこだわり、すべてのアイテムを選び抜いた天然素材で作っています。
ファッショナブルなデザイン性だけでなく、上質な生地が生み出す表情や着心地も追求しているんですね。
トーマスメイソンやハードマンズといった伝統ある生地メーカーの生地を使用しているのも、TOKIARIの素材・生地に対するこだわりの表れでしょう。
今回レビューするTOBARIにもハードマンズリネンが使われていますし、同じTOBARIでもコットンブロードやシルクリネンなど生地違いでいくつかモデルが存在するのも、素材・生地にこだわるTOKIARIらしさが出ているかなと。
またTOKIARIでは生地以外の素材にもこだわっているのも特徴。
例えばすべてのシャツのボタンには、水牛や蝶貝といった高級な天然素材が使われています。
良いボタンだとシャツ全体がとても高級に見えますし、こういう細かい素材にもしっかりとこだわってくれるのは嬉しいですよ
良い素材を使うことは今や人気ドメブラの最低条件だったりするのですが、TOKIARIも他ブランドに負けないくらい素材へのこだわりは強いブランドと言えますね。
進化していく定番アイテムたち
TOKIARIでは1つ1つのモデルに微調整を重ねて、常により良いものを作ろうとしています。
シャツなどの人気モデルは生産数をあえて絞って、再生産の度に微調整を加えて新たなモデルとしてリリースする、といったことをしているそう。
この微妙で繊細なブラッシュアップこそデザイナー中村氏の服作りの原点であり、TOKIARIの大きな魅力と言えるでしょう。
そしてこれは直営店にアトリエを併設していて、小規模ながら真摯に良いものを作ろうとしているTOKIARIだからできること。
規模の大きいブランドではなかなかできないことですね
またTOKIARIではこのように細かなアップデートを表すために、モデル名を「モデル名.1.1.2」のようにいくつかの数字を使って表記しています。
この数字はパソコンやスマホのOSと同じで「1.0.0」から始まり、アップデートされる度に数字が大きくなっていくというもの。
各数字の意味は以下のようになっています。
- 1番目の数字(メジャーバージョン):シルエットや襟の形など根本的な変更
- 2番目の数字(マイナーバージョン):生地の変更、カフスやポケット、寸法などの微調整
- 3番目の数字(リビジョン):ボタンやジッパーなどの仕様変更、機能追加
最初はちょっと分かりにくいかもですが、斬新でおもしろいですし、何かが変わったことがすぐ分かるので便利だと思いますよ。
シーズンごとでモデル名は全く同じだけど実は色々変わっている、みたいなブランドも多いですからね
TOKIARI(トキアリ)のおすすめアイテム3選
TOBARI(トバリ) DOUBLE BUTTON COLLAR GATHERED SHIRT
TOKIARIの中で最も人気が高く、ブランドを代表するモデルとなっているのがスタンドカラーシャツのTOBARI(トバリ)
TOBARIはデザイナーの中村氏が京都で経験した夜の風景をイメージして作られたシャツであり、TOBARIが生まれた背景には以下のようなストーリーがあります。
京都の夜、漆黒の緞帳(どんちょう)が空に垂れ込める時間帯。
着ているシャツが風に揺れると、この布が自分と外の世界を隔てる境界線、帷(とばり)のようだと感じる。
夜空の帷のように、自分の羽織っているシャツの布がこの世界と自分の境界を作っている。
布の向こう側では風が吹き、布のこちら側は心臓が脈打ち、肌が呼吸している。
私は生きている。
時在服飾設計公式ブログより引用
こういうストーリーを読んでからだと、尚更TOBARIが素晴らしいシャツに見えてきませんか?
アイテムの背景にある物語性や込められた思いっていうのは、所有欲を満たすための非常に重要な要素ですからね
そんなTOBARIの特徴はなんといってもデザイン性の高さで、TOKIARIらしいドレッシーでファッショナブルなデザインの効いたシャツとなっています。
ドゥエボットーニ(2つボタン)カラーや肩・袖・背中に付けられたギャザーはかなりドレスかつモードな印象で、袖を通すと背筋が伸びるような、そんなファッションアイテムとしての気品の高さを感じますね。
またドレッシーなディテールとは対照的にシルエットはかなりゆったりめで、モードに振り過ぎずに今のトレンドの中でも着やすいシルエットとなっています。
さらにTOBARIはTOKIARIの代表モデルということもあって、様々な生地で展開されているのも特徴。
王道のコットンブロードや高級リネンの代名詞でもあるハードマンズリネン、トレンド感のあるリネンシルクなどどれも魅力的な生地なので、季節感や合わせたいスタイルによって好みの生地を選るのは嬉しいですよ。
TOBARIの価格は生地によって異なりますがコットンブロードで29,700円、最高級のリネンシルクで39,600円と、今のドメブラとしてはやや安い〜標準的くらいの価格帯となっています。
>>TOBARIをTOKIARI公式オンラインストアで見てみる
TOBARIについての詳しいレビューは、こちらの記事で徹底的にしていますので気になった人はぜひ。
HIKARU(ヒカル) REGULAR COLLAR PURE NAKED SHIRT
HIKARU(ヒカル)はモードでファッショナブルなデザインの多いTOKIARIの中にあって、究極のミニマルを追求したどシンプルなレギュラーカラーシャツ。
小ぶりで主張の少ないレギュラーカラー、前立てはステッチの見えないフレンチフロント、胸ポケットもオミットされていて、本当に潔いまでのシンプル&ミニマルなデザインとなっています。
シンプルな分シャツそのものとしての上質さは非常に際立っており、上品かつ清潔感のある印象を与えてくれます。
またミニマルなデザインが故に印象が非常にニュートラルなシャツなので、文字通りどんなコーデやスタイルにでもマッチするような汎用性が魅力と言えるでしょう。
HIKARUのようなシンプルかつ上質なシャツって、大人なら1着は持っておきたいアイテムですからね
ただミニマルな中にもちょっとした遊び心が欲しいという人には、水牛ボタンを使ったHIKARUもおすすめ。
他のディテールがシンプルな分、水牛ボタンの重厚な雰囲気が目立ってアクセントになっています。
HIKARUはTOBARI同様ブランドのエントリーモデルとなるようなシャツなので様々な生地で展開されていますが、個人的には光沢感のあるコットンブロードが1番HIKARUというシャツには合っているんじゃないかと。
そのコットンブロードのHIKARUで価格は26,400円(税込)と、TOKIARIの中でもかなりお手頃な価格帯となるので、そういう意味でも初めてTOKIARIを買うという人におすすめしたいモデルとなっています。
>>HIKARUをTOKIARI公式オンラインストアで見てみる
KATANA(カタナ) SINGLE-TUCK KATANA PLATE PANTS
KATANA(カタナ)はその名の通り日本刀をモチーフにした珍しいデザインのパンツ。
腰元の深いワンタックからセンタープレスまでをステッチで際立たせることによって、日本刀の切先を表現しています。
これらディテールによって全体としてすごくシャープな印象になり、一直線に走ったセンタープレスは視覚的に足を長く見せる効果もありますね。
全体のデザインはチノパンをベースとしていて、クラシックな西洋のデザインと日本の美意識を融合させたパンツになっています。
シャープなスリットポケットも刀の太刀筋を表現しているようです
シルエットは股上の深いワイドテーパードですが、ワイドと言っても太過ぎず細過ぎない絶妙なシルエットになっているので、様々なスタイルに合わせられそうです。
さらにウエストの後ろはゴムになっているので、シャープな見た目とは裏腹に楽に穿けるのも魅力でしょう。
1本持っていると便利なパンツでしょうね
またセンタープレスがステッチっていうのは、イージーケアという面でも非常にメリットは大きくて。
この手のキレイなパンツってどうしてもある程度気を使ってやらないとすぐにセンタープレスが消えてしまい、一度消えたセンタープレスは素人がアイロンで付け直すのは至難の業。
それこそ洗濯なんかした日にゃあ跡形もなく消えてしまいますからね
その点KATANAはステッチが打ち込まれているのでセンタープレスはほぼ永久的。
例え洗濯したとしても、スチームアイロンをサッとかけてあげるだけですぐにキレイに穿くことができます。(さすがに洗いざらしではセンタープレス以外の部分のシワが気になりそうです)
シャープでキレイな見た目なのにリラックスな穿き心地でイージーケアなんて、そりゃあもう最高のパンツなんじゃないかと。
ちなみに価格は結構高くて、最もスタンダードなコットンサテンのモデルで44,000円(税込)となっています。
確かにちょっとお高いですが、こんなパンツ持っていれば絶対に穿くやつなので、ワードローブの根幹に1本良いパンツを持っておきたいという人にはおすすめしたいですね。
>>KATANAをTOKIARI公式オンラインストアで見てみる
TOKIARI(トキアリ)はどこで買えるの?おすすめショップもご紹介
本店は京都・藤井大丸の時在服飾設計
TOKIARIは直営店である時在服飾設計
ちなみに藤井大丸というのは、あの東京駅とかにある百貨店の大丸とは全くの無関係で、京都に根付く地元の百貨店らしいですね。
藤井大丸は百貨店と言っても敷居の高いものではなく、東京でいうルミネのような、大手のセレクトショップが多く出店するようなカジュアルなファッションビルになっているようです。
敷居の高い百貨店や路面店ではなく、入りやすいファッションビルに直営店があるのは嬉しいですね
時在服飾設計は現状TOKIARIのアイテムがフルラインナップで見ることができる唯一の場所なので、TOKIARIが気になっている私としても是非一度行ってみたいショップになります。
公式オンラインストアは返品交換が可能!!
上記のように、TOKIARIの服をフルラインナップで見られるのは京都・藤井大丸の時在服飾設計のみとなるので、なかなか実物を見ることができない人も多いでしょう。(私もそうでした)
そんな人たちに朗報なのですが、時在服飾設計のオンラインストア
「試着しないままネットで買うのはちょっと…」という人も、実際に届いてからサイズが合わない、なんかイメージと違うなと思ったら返品交換が可能なので、まあ最低限のハードルはクリアしているかなと。
返品送料はかかってしまいますが、京都まで行かなくてもある程度気軽にTOKIARIが買えるっていうのは嬉しいですよね。
実際私も最初TOBARIのサイズ3を選んだのですが、ちょっとサイズが合わなかったのでサイズ2に交換してもらいました
セレクトショップにも拡大中
TOKIARIはセレクトショップへの卸も始めており、2024年10月には静岡のセレクトショップhakaで取り扱いがスタートしています。
ブランドとしても取扱店は増やしていく意向だそうなので、これからもっと多くのショップでTOKIARIの服が見られると思うと嬉しいですよね。
東京のショップとも調整中みたいな噂もあるので、関東住みの私としても今から楽しみですね
【TOKIARI(トキアリ)ってどんなブランド?】まとめ
改めてTOKIARIというブランドは、モードかつファッショナブルなデザインの服を最高にこだわり抜いた素材で表現するという、今のトレンドではめずらしいドメブラです。
2020年頃からのドメブラってどんどんカジュアル&リラックスの方向に向かっていて、「頑張らないおしゃれ」が良しとされています。
しかしその中にあってTOKIARIは、ギャザーやステッチなど装飾的なデザインも多く、ゆったりとしながら締まるところの締まったメリハリのあるシルエットだったり、ちょっと異彩を放っているように見えますよね。
今のカジュアルなドメブラに飽きてきたっていう人には、すごく新鮮で魅力的に映るブランドだと思いますよ
- モードなファッションが好き
- デザイン性と素材の良さは両方欲しい!
- カジュアル過ぎるドメブラにはもう飽きた
TOKIARIはまだブランドとしての知名度は低いですが、これから確実に人気の出てくるブランドだと思うので、是非皆さんも今のうちにチェックしておいてくださいね。
ではまた!!
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